プログラム拘束の魂たちが紡ぎ出す結末を変えるために |
問題意識の所在 ―2―Web上のページが変わったということで前頁までの内容の確認をなしておこう。 さて、前頁では、 「米国にて2001年9月11日に発生した事件は"11"という数値と結びつく」 「実のことを言って、現代社会で"11"は緊急時の一つの象徴的数値として従前から存在していた(その背後にフリーメーソン達の関与があるとにおわせもした)」 「緊急時の"11"とも結びつく2001年9月11日の事件、[同時多発テロ]などと呼ぶのが[大人の常識にして慣例]となっている事件は事前に起こるべくことが多くのサブカルチャー作品の中で"露骨に"予告されていたものである(と述べるのと同時に、控え目に"極々一部の"例を挙げた)」 以上で前頁内容の確認を終えるとし、箇条書き部の続きに入る。 ・「11」0階建ての「二つの塔」(ツインタワー)が倒壊した911の事件の舞台となったワールド・トレード・センター。そのワールド・トレード・センターの建設を促していたのは誰か?デービッド・ロックフェラーである(補足:これは私の[主観]の話だが、デービッド・ロックフェラーは常識的に考えて、ほぼ確実に[チェス盤上の存在]だろう。要するに、大量虐殺込みで何でもやる存在、チェス盤状の床の上に立"たされる"ことで有名なフリーメーソン員だろう ―前頁の言を繰り返すも、チェス盤上のフリーメーソンが何たるか知りたければ、私の著作を読まれることをお勧めする― 。そして、括弧内補足ということで長くなりつつも[主観の話]を続けるが、私は「デービッド・ロックフェラーを陰謀の主犯かつ首班とする」日本で流布されている陰謀論には信憑性を1ミリも見出していない。そういった陰謀論を流布している輩も[表層面だけで騙され人を騙し続けるために"飼われている"存在]としか見ていない)。 ・この点(・)以降の記載部はよりアカデミックで(言っておくが、嘘ばかりの文系非実用学問について私は多く何ら値打ちを見出していない)、かつ、より不快な話になる。しかし、だからと言って今は歩みを緩める時ではない。Webサイト閲覧者の方々には一見、迂遠な話であっても読み解いていただきたい。 「既述のように神話上、天界を支える役割を担うこととなったアトラス。彼は神話通には有名なギリシャ神話の英雄、ヘラクレスの計12の冒険の中"にも"登場する(ここでヘラクレスの12の冒険の具体的内容については、だ。興味ある向きは各自で詳細を調べていただければ、としつつ、とりあえずヘラクレスの一括りの冒険の総数が結局、"12"、今まで問題としてきた数の"11"の次の数となっていることだけを ―この段階では― 把握いただきたい)。 と、ここまでの「」内記述部からでは ※枠外部にあたるこの場で図を挙げておく。まずもって[左上の図像]だ。アトラスとつながるヘラクレス(Hercules)が「赤ん坊の時より蛇をくびり殺してきた」という伝承に基づき2世紀頃、作成されたと伝わる彫像を抜粋したものである。次いで、[上図中央]。同じくヘラクレスが「ヒドラ」退治の折、「多頭の蛇の怪物(ヒドラ)の首を切っても新たに二本の首が生えてくるという事象に際会、苦戦した」様が描かれている絵の一部だ。[上図右]。19世紀はフランスのギュスターブ・モローの画でヘラクレスが9本の頭を持つとされるヒドラに向き合う様が描かれている(そこに[日本のヤマタノオロチとスサノオの話との相似形](あるいはその関連神話の"九"頭竜とヤマトタケルの話との相似形)を見出す方もおられるかもしれないが、そういったことについての解説は本Webサイト他記事や後の著作に譲ることとしよう)。 さて、ヘラクレス絡みの図像群を(くどくなりつつも)挙げたのには「操作者の予定を推し量って欲しい」という意図があるからである。その点、「は?何の予定だよ?裸の男と蛇の怪物の格闘図から何が分かるっていうんだよ」という声もあろう。だが、知っておいて欲しい。まずもって、赤ん坊の時分から蛇をくびり殺していたヘラクレス。上彫像からは判断がつかないが、彼が物心つく前の赤ん坊時に殺した蛇の数は「二匹」とはっきり神話上で明示されている。また、繰り返すが、9本の頭を持つヒドラの首を、だ。成人したヘラクレスが斬首する毎に新たに「二つの首」が生えてきたとされている。「2」(赤ん坊の時にしとめた蛇の数、または、新規に生えてくる多頭の蛇の怪物の頭の数)+「9」ということでまたもや「11」につながってしまうと「とれる」ようになっている。 「[蛇の眷属殺し]として知られるヘラクレスはアトラスと共に11つながりでフリーメーソン象徴主義などと不快な形で結びつく存在である(特に後述するような"柱"の話との兼ね合いで、だ)。その結びつきのあまりにもの ―[多重的寓意における精妙さ]という意味での― 出来すぎ度合ゆえに、ヘラクレスという存在(ツインタワー(双子の塔)ではないがイーピクレス(Iphikles)という人物と双生児(ツインズ)だったとの[神話上での設定]を伴いもする存在)にはどんな記号論的意味が付加されているかわかったものではない、とのことがある。換言すれば、[ヘラクレスが赤ん坊の折、殺した二匹の蛇]や[ヘラクレスが後に殺した9の頭をもつ怪蛇ヒドラ/一つの頭を切り落とすごとに二匹の蛇が生えてきたヒドラ]が二匹と九匹との文脈で仮に意味をもっていたとしても不自然ではないと言えるだけの背景がある ―委細にいまだ踏み込まずのこの段階では[全くのこじつけである]との見方を放棄すべきである、などと述べはしないが― 」。 上のようなことを念頭においてもらえさえいれば、図像群を挙げた意図を、こじつけがましき話をわざわざなした意図を「後の段で」お分かりいただけるだろう。 ・ヘラクレス像紹介部を終えたところで箇条書き部に戻ろう。 「神話ではアトラスが"直に"関わってくるただひとつの冒険である[第11番目の冒険]の一つ前の冒険、[第10番目の冒険]からヘラクレスとアトラスの結びつきは見出せるようになる。アメリカ大陸、常識上、ヘラクレスの物語を伝えた地中海の民(ギリシャ人と後裔のローマ人)がその存在を知らなかったとされるアメリカ大陸も意味深に関わってくることとして、である」 ということである。 ・アトランティス。言うまでもないことと思うが、ロマンチストや空想家、そして、自称冒険者が[かつて大洋に浮かんでいたものの、洪水で海中に没した大陸と比肩すべき広大な陸地]などと夢見がちに語る存在である(:アトランティスという名称の由来だが、古代ギリシャの思想家、プラトンがアトランティス実在説を世に広めた際に始祖としての王、アトラスなる"人"物
と結びつけて語ったことにあると"される"。ヘラクレスの冒険のアトラスとは全く関係ない文脈で、だ)。 「アトランティスは"ヘラクレスの柱(既述)"の先にある大洋(大西洋)の先にある陸地であり[アジアとリビアを合わせたよりも大きい広大な陸地]である、とプラトンの著書『ティマイオス』に伝わっている」 (言っておくが、(当サイト経由公開の著作で詳述しているような)[虚偽や贋造疑惑で満ち満ちている人間の歴史]にあってプラトンなる人間が紀元前5-4世紀のギリシャに"実在"し、その男自身が『ティマイオス』という著書を書いたことが史実であるとは保証しない。史実であるとは保証せぬも、ここでは、そのことは ―他の古典同様、少なくともルネサンス期にはその存在・出版が確認されている『ティマイオス』の今日的解釈のありようがネックになるゆえ― 問題にならない)。 "今日的な基準"で見れば、アトランティス実在論の最古にして最大の根拠となるプラトン著作。その中に見る広大極まりない陸地たるアトランティスとはアメリカ大陸そのものであると"とれる"記述 ―[アジアとリビアを合わせたよりも大きい太平洋上での陸地]との記述― がある。とにかくも、それはお分かりになられたことだろう(:が、プラトンが[アジアとリビアを併せたより大きな陸地]とアトランティスを表していたことにつき往古ギリシャ人にとってのアジアは現トルコ方面を指すにすぎないため、「アトランティスは大陸ではなく巨大な島である」と反対意見を表したくなる向きもあるかもしれない。その点については「今日的に見てアトランティス=アメリカと解釈できることが儀式との兼ね合いで重要なのだ」と応えておきたい)。 追記:今日にあっても取り沙汰される[アトランティス実在説]の先駆けとなった19世紀末の著作、 Atlantis: The Antediluvian World『アトランティス大洪水前の世界』の表紙よりの抜粋。その著者、イグナティウス・ドネリーの主張していたこと、今日のグラハム・ハンコックのような人物にまで ―虚実ないまぜにせよ― 受け継がれている[文明の揺籃地としての沈んだ世界]説自体は真実であろうとなかろうと今日に生きる我々にとっては「直接的には」重要ではないものととれる ―愚か者達に[起こりうる洪水の中での生き残り]などを餌に大局的滅亡への階梯を準備させる上では意味があるかもしれない、という文脈を除いてだが― 。しかし、他面、アトランティス=アメリカそのものと解釈「できる」ことは我々全員にとり本当に重要となってくる( It is extremely important we can regard the present American continent ( not "lost" Antediluvian World ) as Atlantis. )。何故か。その理由については本稿 ―[問題意識の所在]と題して始めているウェブ上の計16頁― を読み解いていく過程でご理解いただけるだろう。 ・直前二つの点(・)にて、である。 〔1〕ヘラクレスは10番目の冒険でジブラルタ海峡を渡った(「アトラス」の海に入った)。そして、進みに進んで島に着いたとされることより、[アトランティス=アメリカが存在していると考えられる「西の果て」](第11の冒険の目的地となるヘスペリデスの園)方面に向かったよう"にも"見える。 〔2〕直前の〔1〕とかぶるが、ゲーリュオーンの住まう島はアトランティス(アトラスの娘達ことアメリカ)を想起させる普通では行けない島、神の助力を受けぬと辿り着けない島だったと神話に伝わる(ヘスペリデスの園=アトランティスも所在地不明の普通では行けぬ場所とされることが多い。そして、「現代的観点で解釈すればアトランティスは ―(プラトン著作『ティマイオス』に見る[ヘラクレスの柱(地中海出口)の先にあるアジアとアフリカのリビアを合わせたより大きな陸地]との記述より)― そこしかない」ととれるアメリカも常識上、欧州人が(一部バイキングを除き)大航海時代まではたどり着くことが出来なかったとされる"新"世界だ)。 〔3〕(ここで初めて書くことだが)ヘラクレスはジブラルタル海峡のはるか先にあるゲーリュオーンの島に黄金の盃に乗って渡ったとされる。その10番目の冒険の話は第11番目の冒険時、ヘラクレスが「ヘスペリデスの園=アトランティス=アメリカ」に黄金のリンゴを求めて向かったことと「黄金」でつながる。 〔4〕第11の冒険の異説で登場するアトラス(アトランティスの父)にはメデューサの首によって石化していたとの伝説がある。他面、第10の冒険に登場するゲーリュオーンにはメデューサの孫だったという話がある。第10の冒険と第11の冒険、双方に「メデューサ」が関わってくる(:ちなみに、Medusaをペルセウス ―ヘラクレスの先祖― が斃した場所は「ヘスペリデスの園と同じ場である」とされている)。 〔5〕ヘラクレスはアトラスが登場しない方の通説上の第11番目の冒険で100の頭を持つという多頭の蛇の怪物ラドン(多頭の蛇だが、ヒドラとは別存在で既述のゲーリュオーンとは兄妹の関係にある蛇女エキドナの子にあたる)を倒して黄金のリンゴを奪う。アトラスの娘達の管理する園 ―西の果て。ヘスペリデスの園=アトランティス=アメリカ― で、だ。他面、ヘラクレスは10番目の冒険でメデューサの孫(「黄金」の剣を持ってメデューサから生まれたというクリューサーオールの子)にあたるゲーリュオーンの飼っている家畜を奪い取る。通説上の11番目の冒険でヘラクレスが向き合うのがラドンが「100の頭を持つ蛇にしてメデューサの眷族」の怪物なら、同じく、ヘラクレスが第10番目の冒険で相対するのも「多頭の蛇」を想起させるメデューサの眷族、ゲーリュオーンだった(後述することだが、[神話上の血縁でいうラドンの叔父にあたるゲーリュオーン]は実は[蛇のカルト]と揶揄されもするフリーメーソンの比喩となりうる存在である)。 と、以上、〔1〕-〔5〕をお読みいただければ、だ。 長くなってしまった。ここまでで「アトラスとヘラクレスのより密接な関係/アメリカを介したより密接な関係」について解説を講じてきた。ややこしく、かつ、迂遠な話となってしまって恐縮だが 、読者の方には次のことだけは把握しておいてほしい。 「アトラス(とヘラクレス)とアメリカについて今まで述べてきたことはそれだけで意味をなすことではない。その他のあまりに不快なマーキング群をも複合勘案してはじめて意味をなすものである」。 以降の点では何故、今まで延々と述べてきたことが現代社会と我々の前に立ちはだかる岩壁の話に結びつくのか、その話をしていく。 ※事後の布石として図を挙げておく。 |
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