典拠となるところの明示[36]――伝承に見るアトラス、及び、アトランティスが
何故にもって複線的にトロイア崩壊譚と接合していると述べられるのかについて

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[アトラス]・[アトランティス]が[トロイア崩壊伝承]と何故もってして複線的に接合していると述べられるのかについて本稿以降の段の事実関係摘示に向けて布石としての詳解を講ずる(2)

 直前頁では以下の流れでの筆の運びをなしていた。

 本稿にての重要訴求事項に[梁]として関わるのが巨人Atlasアトラス、ギリシャ神話の英雄Herculesヘラクレス、往古海底に没したとプラトンの手になる古典(Timaeus『ティマイオス』)に言及されるAtlantisアトランティス、そして、今日の欧州文明の源流となっているギリシャ古典(後述のIliad『イリアス』およびOdyssey『オデュッセイア』)にてその破滅に向けてのありようが言及される[木製の馬で滅せられたトロイア]であると先立って言及してきたわけだが、以降の部では、うち、[アトラス][アトランティス][ヘラクレス功業]らのそれらについて[何が問題になるのか]についての極部分的なる言及をここまでにてなしてきたとの各要素についてさらに一歩進んでどういったことが述べられるのかについての解説をなしていくこととする。

 具体的には以降の段では


「アトラス」
「アトランティス」
「ヘラクレス」
「トロイア」

にあっての

アトラス
アトランティス
ヘラクレス

との各要素らが(上記要素らにあっての)他要素としての[トロイアと多重的・複線的に結びつくようになっており、そのことがまた、

[ブラックホールを生成すると主張され、その[可能性]が科学界にて部分的に認容されるに至ったとのLHC]

とも関わるようになっている


ことにまつわる解説(にして「証して」「示す」との[証示])を膨大な紙幅を割いてなしていくこととする。

 それにつき、「まずもっては」同じくものことについてI.からV.と振っての流れでの指摘をなしていくこととする。

 以上振り返ったとの流れにあって直前頁までは(I.からV.と振ってのことらのうち)II.と振ってのことまでを書き記してきた。次いで、本頁ではIII.以降の部に入ることとする。

 開口一番断っておくが、

「以下、III.と振っての部は極めて長くもなっての指し示しをなしていくことになる」。

 そのように述べた上でまずもってI.にて「繰り返し」指摘したことと半ば重複することを言及することよりはじめるが、CERNLHC実験では巨人アトラスの名前を冠する検出器アトラスが用いられている。そのATLASに供されるイヴェント・ディスプレイ・ツールとして、
ATLANTIS
というディスプレイ・ツールが用いられるに至っており、さらには、そのイヴェント・ディスプレイ・ツールATLANTISによってブラックホール観測がなされる可能性があるとの実験当事者物言いがなされるに至っているとのこともがある(:[ATLAS検出器]については(冠詞の)「A」ア・(環状構造を意味するtoroidalの)「T」トロイダル・(LHCの)「L」エルエイチシー・(機器を意味するapparatusの)「A」アパラタ「S」スを縮めているからこその「A」「T」「L」「A」「S」であるといった申しようがなされているところであるが、そのATLAS検出器のアトラスの派生語的呼称をATLAS検出器と関わるところで振られているのがATLANTISというイヴェント・ディスプレイ・ツールとなり、そちらATLANTISATLASがブラックホールを観測しうると「されている」ことについては ――ATLANTISの表示画面も含めて―― 本稿にての出典(Source)紹介の部35で紹介している)

 上に見る[アトランティス]というのは言うまでもなく、

[かつて大洋に没したとされる古の陸塊アトランティス]

の名称と同一のものとなる(海中に没したとされるアトランティスのことがギリシャ期古典『ティマイオス』『クリティアス』にあっていかように描写されているかもオンライン上より確認可能なソースをも挙げながら本稿にての出典(Source)紹介の部36で紹介しているところとなる)のであるも、その海中に没したと伝わる[アトランティス]の方の質的同等物となる存在として、歴年、

黄金の林檎の園が存在する場所として神話が語り継ぐ「アトラスの娘ら」(ヘスペリデス)の園
 および
大洋の先にある「アトラスの娘」カリュプソの島(オーギュギアー島)]

のことが挙げられてきたとの事情(直下、当然に出典紹介なすところの事情)が存する。

 そして、上のヘスペリデスの園およびカリュプソの島に関しては

[(各々別個に)歴年、アトランティス同等物と定置されもしてきた洋上の陸塊

であるばかりではなく、双方ともに、

トロイア陥落の原因とも係るもの

と「純・記号論的に」述べられるだけの要素を伴ったものら「とも」なっている。

 上記のこと、

[古の陸塊たるアトランティスの質的同等物として黄金の林檎の園が存在する場所として神話が語り継ぐ「アトラスの娘ら」(ヘスペリデス)の園および大洋の先にある「アトラスの娘」カリュプソの島(オーギュギアー島)]のことが歴年、取り沙汰されてきたことがある]

[(アトランティスの質的同等物として言及されもしてきた)黄金の林檎の園が存在する場所としてのヘスペリデスの園および大洋の先にあるカリュプソの島(オーギュギアー島)]も双方共に[トロイア陥落の原因とも係るものとなっているとのことがある]

とのことの出典を以下、挙げていくこととする(につき、本段は文中にて出典(Source)紹介の部40から出典(Source)紹介の部45を包摂させての長大な解説部となること、事前に断っておく)。

[出典(Source)紹介の部40]から[出典(Source)紹介の部45]を包摂させてのところとしての出典紹介部として

 ここではまずもって

[[ヘスペリデスの黄金の林檎の園]がアトランティスと定置される理由]

についての典拠紹介を長くなるもなしておくこととする(:神話にて[ヘスペリデス]と呼称される巨人アトラスの娘ら(単数形は[ヘスペリア]となり3人から4人とカウントされての複合名称が[ヘスペリデス]となる存在)が[黄金の林檎の園]を管掌しているとされること、そして、ヘスペリデスが管掌する[黄金の林檎の園]が伝説上の海中に没した陸塊たるアトランティスと結びつけて見られてきたことについての[出典紹介]をなしていくこととする)。

 その点、先立ってのところの出典(Source)紹介の部39にて引用をなした(不特定の)アポロドーロスなる著者によって著されて今日に伝わっているとの古典ビブリオテーケー(BIBLIOTHEKE)の和訳版(岩波より出されている『ギリシャ神話』/当方所持の文庫版では第61刷99ページから102ページ)にあっては

(再掲するところとして)

「エウルステウスは・・・(中略)・・・第一一番目の仕事としてヘスペリスたちから黄金の林檎を持って来るように命じた。 これは一部の人々の言うようにリビアにあるのではなく、ヒュペルボレアス人の国の中のアトラースの上にあったのである。それを大地(ゲー)がヘーラーと結婚したゼウスに与えたのである。テューポーンとエキドナから生れた不死の百頭竜がその番をしていた。それとともにヘスペリスたち、すわなちアイグレー、エリュテイア、ヘスペリアー、アレトゥーサが番をしていた。・・・(中略)・・・アラビアに沿って進んでいる時にティートーノスの子エーマティオーンを殺した。そして、リビアを通って、向い側の大陸に渡り、プロメーテウスの肝臓を食っている、エキドナとテューポーンから生まれた鷲をカウカサス山上で射落とした。そしてオリーヴの縛めを自ら選んだ後、プロメーテウスを解き放ち、ゼウスに彼の代わりに不死でありながら死を欲したケイローンを呈した。ヒュペルボレオス人の地のアトラースの所に来た時に、プロメテーウスがヘーラクレースに自分で林檎を取りに行かないで、アトラースの蒼穹を引きうけて、彼を遣わせと言ったので、それに従って蒼穹を引きうけた。アトラースはヘスペリスたちから三つの林檎をとって来て、ヘーラクレースの所へやって来た」

(引用部はここまでとする)

との記載がなされている。

 以上引用部にあっては

[ヘラクレスはリビアを通って「向かい側の大陸に行き」コーカサス地方のプロメテウスを開放、の後、ヒュペルボレアスのアトラスの元に到達し、(ヘスペリスらが管理する果樹園に実る)[黄金の林檎]の取得に向けての直接的行動がなされた]

との表記がなされている(先にそこよりの抜粋もなしたところの(ジェイムズ・フレイザーの英訳になる版として)オンライン上に[全文ダウンロード可能なかたち]にて流通しているビブリオテーケーの英訳版 The Libraryにあっては They were presented by Earth to Zeus after his marriage with Hera, and guarded by an immortal dragon with a hundred heads, offspring of Typhon and Echidna, which spoke with many and divers sorts of voices. With it the Hesperides also were on guard, to wit, Aegle, Erythia, Hesperia, and Arethusa. So journeying he came to the river Echedorus.[ . . . ] And passing by Arabia he slew Emathion, son of Tithonus, and journeying through Libya to the outer sea he received the goblet from the Sun. And having crossed to the opposite mainland he shot on the Caucasus the eagle, offspring of Echidna and Typhon, that was devouring the liver of Prometheus, and he released Proraetheus, Now Prometheus had told Hercules not to go himself after the apples but to send Atlas, first relieving him of the burden of the sphere ; so when he was come to Atlas in the land of the Hyperboreans, he took the advice and relieved Atlas.との部位が同じくものところに該当する)。

 その点、

リビア(アフリカ沿岸地域)を通って向かい側の大陸のコーカサス山近辺に辿り着いた、そこでプロメテウスを解放した、と表記されている。コーカサス山地というのはユーラシア大陸(欧州を包摂する大陸)の一地域だ。その後、ヒュペルボレアスの領域、アトラスの所在地(そして、黄金の林檎の近接地)に到達したとされるのだから、その古典に見る[ヒュペルボレアス]というのは[欧州の近傍に属するところ]なのではないか]

ように「とれも」する(:そのため、アポロドーロスのビブリオテーケーだけを論拠とする場合においては[ヒュペルボレアスのアトラスの手の届く範囲にある黄金の園]というのはヨーロッパ内部にあり、大西洋上にあった陸塊とされるアトランティスとは直線的につながらないようにも「とれも」する)。

 であるが、上に見る、

[ヒュペルボレアス ――その具体的所在地が曖昧なかたちにてギリシャ時代より伝わるところの桃源郷―― ]

がプロメテウスの囚われていたとアポロドーロス本人も書いている[カウカサス山脈](黒海とカスピ海の間に存在する山脈、要するに今日の地理的理解ではトルコ東北部とロシア南西部の境界線部たるコーカサス地方の山脈)近辺あるいはカウカサス山脈を内包しているヨーロッパにあったのか、それとも「どこか別の場所」にあったのか、アポロドーロスの古典ひとつとっても記載が模糊としている感がありもする。 

 また、同じくものこと、アポロドーロス古典だけを典拠にしただけでは「ヒュペルボレアスなる領域がどこにあるか曖昧模糊としている」とのことについては

「[ヒュペルボレアスのアトラス]が(アフリカ北西部にあるとの)[アトラス山脈]のことを指すように見えるが、それとて曖昧模糊としている ――[ヘラクレスが第10の冒険で砕いたとされるアトラスの名残りであったとも伝わるアトラス山脈]が[ヘラクレスが第11の冒険で際会したとされる巨人アトラス]と同一物かも模糊としている―― 」

ようにとれるようになっているとのこと「も」ある(:アポロドーロスの古典Bibliothekeのオンライン上、 Internet Archiveのサイトにて公開されている(であるから誰でも確認できるとの)英訳版より原文引用すれば、 Now Prometheus had told Hercules not to go himself after the apples but to send Atlas, first relieving him of the burden of the sphere ;so when he was come to Atlas in the land of the Hyperboreans, he took the advice and relieved Atlas.(拙訳として)「プロメテウスがヘラクレスに対して「林檎は自身で取りに行かずに最初にアトラスの[天球](スフィアとの訳語が[天界]に対して振られている)を担ぐとの責務から解放、アトラスを遣いに出せ(そして林檎を取ってこさせよ)」と述べたので、ヘラクレスは[ヒュペルボレアスのアトラス]のところに来た際に、プロメテウス助言を容れて、アトラスを自由にした」)と記されており、天を担ぐ巨人として知られもするアトラスが[山(アフリカ北西部に目立って存在するアトラス山脈)の比喩的象徴物]なのか、それとも[ヒュペルボレアスに佇む巨人]なのか、その申しようが曖昧であるととれるようになっている))。 

 以上に見るように

[ヒュペルボレアスについてはユーラシア大陸にそれがあるのではないかとの解釈もなされうるが、その場は曖昧としている]

とのことがある一方でヘラクレスが目指したそちらヒュペルボレアスと親和性高い(と古典にての記述より判じられる)、

[ヘスペリデスの黄金の園]

という場については

[相応の属性を帯びた存在らが管掌する大洋の彼方にある西の島

であるとの見立てもが呈されており、それがゆえ、

[古にて海中に没したとされる太陽の彼方にある陸塊アトランティスの同等物]

であると定置されてきた場ともなっている。

 については「まずもって」そうした解釈が成り立つ相応の背景があることにつき触れたうえで、「次いで」実際にそうした解釈に基づいての見立てが呈されてきたとの事例紹介をなすこととする。

 さて、ここで本稿の先の段でも取り上げている古典(プラトン『ティマイオス』に続く『クリティアス』)に認められる[古のアトランティスの縁起由来にまつわる記載部]が問題になるのでその部(出典(Source)紹介の部36にて引用なしていたところの一部)よりの引用を「再度」なすこととする。

(直下、プラトン全集12(岩波書店)『ティマィオス』収録部のp.22よりの再度の原文引用をなすとして)

 というのは、あの大洋には――あなた方の話によると、あなた方のほうでは「ヘラクレスの柱」と呼んでいるらしいが――その入口(ジブラルタル海峡)の前方に、一つの島があったのだ。そして、この島はリビュアとアジアを合わせたよりもなお大きなものであったが、そこからその島の他の島々へと当時の航海者は渡ることができたのであり、またその島々から、あの正真正銘の大洋をめぐっている、対岸の大陸全土へと渡ることができたのである

(引用部はここまでとする ―※― )

(※尚、疑わしき向き、それでいて、ネット上などより確認をなすとの意欲があるとの向きのために言及しておくが、同様の部は Project Gutenbergのサイトより全文ダウンロードできるとの公開版(19世紀にあってのオクスフォードのプラトン翻訳家となる Benjamin Jowettの訳業によるところの TIMAEUS by Plato)にあっては The most famous of them all was the overthrow of the island of Atlantis. This great island lay over against the Pillars of Heracles, in extent greater than Libya and Asia put together, and was the passage to other islands and to a great ocean of which the Mediterranean sea was only the harbourと表記されている箇所となる)

(続いて直下、プラトン全集12(岩波書店)Critias『クリティアス』収録部の236ページよりの「再度の」原文引用をなすとして)

ポセイドンはまた五組のふたごの男の子を生み、育てられた。そしてアトランティス島全体を一〇の地域に分けたまい、最年長のふたごのうち、さきに生まれた子に、母の住まいと、その周辺のいちばん広いもっとも地味の肥えた地域を分け前として与えて、かれを他の子どもたちの王となしたまい、他の子どもたちには、それぞれに多くの人間を支配する権限と広い地域からなる領土を与えて、その領主とした。なお、かれは子どもたち全員に名前をおつけになったが、そのさい、初代の王となった最年長の子におつけになった名前が「アトラス」だったので、この名前にあやかって、島全体も、その周辺の海も、「アトランティコス……」と呼ばれるようになったのである

(引用部はここまでとする ―※― )

(※同様の部は Project Gutenbergのサイトより全文ダウンロードできるとの公開版( Benjamin Jowettという学究の訳業によるところの CRITIAS by Plato)にあっては He also begat and brought up five pairs of twin male children; and dividing the island of Atlantis into ten portions, he gave to the first-born of the eldest pair his mother's dwelling and the surrounding allotment, which was the largest and best, and made him king over the rest; the others he made princes, and gave them rule over many men, and a large territory. And he named them all; the eldest, who was the first king, he named Atlas, and after him the whole island and the ocean were called Atlantic.と表記されている箇所となる)

 上もてお分かりいただけようと思うが、古のアトランティス、ヘラクレスの柱(ジブラルタル海峡)を越えての大洋の先としての[西方]にあったとされる陸塊の由来は

「アトラス」(巨人アトラスとは別存在とも解されるが、とにかくも、のアトラス)

が王であったためにアトランティコス(アトランティス)と呼ばれているとされている場となる(については本稿の先の段、加速器を巡る話の段で述べたことの繰り返しともなる)。

 そのように、[アトランティスの開闢王がアトラスであった][アトラス王がゆえのアトランティス(アトランティコス)との命名がなされた]とプラトン古典にて伝わっているようなことがある一方で、「直下にて紹介するように」、ヘラクレスが探索対象とした黄金の林檎の園、その場を管理管掌するヘスペリデスら彼女ら[アトラスの娘]をして[アトランティスの血統]とのことで「アトランティス」と呼称する風がありもすることが問題になる ――(伝説の巨人アトラスには[プレアデス](七人姉妹の娘たち)や[ヘスペリデス](3人から4人の娘たちたるヘスペリスの総称)や[マイア](アトラスの長女)といった一群の娘たちがいるとギリシャ神話が語り継ぐが、彼女らはいわば[アトランティス](複数形はヘスペリスの複数形がヘスペリデスとあいなるようにアトランティデスAtlantides)と表記される存在であるとの観点が存在している)―― 。


| 出典(Source)紹介の部40 |

 ここ出典(Source)紹介の部40にあっては
アトラスの娘が[アトランティス](複数形はアトランティデス)と呼ばれている
とのことの典拠紹介をなす。

 まずもって英文ウィキペディアにあっての[Ogygia]項目との項目にての現行の記述を引いておくこととする。

(直下、英文Wikipedia[Ogygia]項目の現行にての記載内容よりの原文引用をなすとして)

Ogygia (/oʊˈdʒɪdʒiə/; Ancient Greek: Ὠγυγίη Ōgygíē [ɔːɡyɡíɛː], or Ὠγυγία Ōgygia [ɔːɡyɡía]), is an island mentioned in Homer's Odyssey, Book V, as the home of the nymph Calypso, the daughter of the Titan Atlas, also known as Atlantis (Ατλαντίς[1]) in ancient Greek.

(訳として)
「オーギュギアーはホメロスの叙事詩オデュッセイアの第五歌にて古代ギリシャにて[アトランティス](Ατλαντίς)として知られていた[タイタン・アトラスの娘]たるニンフ・カリュプソの住まいとして言及されている島である」

(引用部訳はここまでとしておく ―※― )

(※尚、上の「現行の」ウィキペディア記載内容よりの引用部に付されての[1]との出典番号に照応するところでは[1]↑ "Atlantis" means the daughter of Atlas. See entry Ατλαντίς in Liddell & Scott. See also Hesiod, Theogony, 938. と出典のタイトルが表記されている、すなわち、「[アトランティスがアトラスの娘の意たることの出典]としてはリデルおよびスコットの解説およびヘシオドスの神統記を参照のこと」との表記がなされている ――うち、前者にあっては「 A Greek-English Lexicon[ギリシャ語・英語語彙目録]の編纂およびその標準化に功あった向きらの手になる Liddell and Scott's lexicon(リデルおよびスコットのギリシャ語彙目録/余事だが、リデルの方はルイス・キャロルがアリスズ・アドヴェンチャーズ・イン・ワンダーランドのモデルとしたアリス・リデルの父である)の解説部を参照のこと」と同義のことと解される―― 」)

 さらに著作権の切れた書籍を無償全文公開している Project Gutenbergのサイトにて現行、全文ダウンロードできるとの1882年刊行の古典知識関連の辞書 Carletons Condensed Classical Dictionaryより[アトランティス](巨人[アトラス]の娘としてのアトランティス)の複数形がアトランティディスと呼称されていることにまつわる引用をなすことにする。

(直下、 Carletons Condensed Classical DictionaryにあってのAtlasの項目よりの原文抜粋をなすところとして)

Atlas. One of the Titans, son of Iapetus and Clymene. He married Pleione, daughter of Oceanus (or of Hesperis, according to some writers). He had seven daughters, who were called the Atlantides.

(訳として)
「アトラスはタイタンの一人であり、イアペトスとクリュメネーの間にもうけられた息子である。彼はオーケアノスの娘ないし(幾人かの著述家によれば暁の女神ヘスペリスの娘とも言及される)プレーイオネーと婚儀を結んだ。同アトラスは[Atlantides]と呼称される[七人の娘](訳注:文脈上、七人姉妹プレアデスのこと)をもうけた

(引用部はここまでとしておく ―※― )

(※尚、上にてはプレアデス七姉妹が(上述のカリュプソのように)[アトラスの娘ら](アトランティデス)と紹介されているが、[黄金の林檎を管掌するヘスペリデス姉妹ら]もまたアトラスの一群の娘達に内包されていると認知されている。については英文Wikipedia[Hesperides]項目にて They are sometimes portrayed as the evening daughters of Night (Nyx) either alone, or with Darkness (Erebus), in accord with the way Eos in the farthermost east, in Colchis, is the daughter of the titan Hyperion. Or they are listed as the daughters of Atlas, or of Zeus, and either Hesperius or Themis, or Phorcys and Ceto.(訳として)「彼女達ヘスペリデスらは[エーオース([暁の女神])が(日の昇る)遙か東方にてのコルキスの地にてのタイタン・ハイペリオンの娘であるとされる]ことと相通じるところとしてしばしば[夜](ニュクス)が一人で産んだ、ないし、ニュクスが[闇](エレボス)との間にもうけたとの[黄昏を体現しての娘ら]であると描写される。あるいは彼女達は[アトラス]ないしゼウスとヘスペリウスないしテミスないしポルキュースないしケートーとの娘とされている」との表記がなされているところである(ヘスペリデスのありようについては本稿の後の段でも取り上げることとする))

 以上でもって[アトラスの娘(ら)]が[アトランティス](複数形はAtlantides)という言葉と結びついているとの典拠とする。

(尚、[アトラスの娘が[アトランティス]という言葉と結びつけられている]ことに関わるところとしてアイザック・ニュートンのような歴史上の著名人によっていかように[[アトラスの娘の島]が海中に没した陸塊としてのアトランティスと結びつけられているか]についても本稿の後の段にあって一次資料の記載内容 ――全文オンライン上より確認できるとの Issac Newtonの手になる THE CHRONOLOGY OF ANCIENT KINGDOMS AMENDEDの記載内容―― を抜粋することで問題視することとする。
「好古趣味昂じての・・・・」といった酔狂がゆえにではなく、そのようなこと、
[ニュートンからして古の陸塊アトランティスを[アトラスの娘(の島)]と結びつけていた]
といったことからして[今日を生きる我々にとり重要な因果関係の問題と関わっている]との複合的指し示しに通じているとの認識がこの身にあるからである。
 それにつき、実体としてであっても、
『やたら微に入ってのこと、そして、非本質的な話を[愚者ないし趣味人が好むような話柄]を好古癖がゆえにこの者は振り回している』
といった認識しか本稿読み手が「この局面で、」抱けないとしたらば、それは[悲劇的なこと]と筆者がとらえもするところとなる。
 遠慮会釈も述べるのだが、
『そうした人間は[殺されても文句が言えまい]ような[履き違え]をなしていることになる』
と判ずるだけの具体的論拠が筆者の手元にはあるからである。そして、そうも述べられるだけの[論拠]を「異論を許さないかたちで」本稿にて呈示しきているか、きちんと検証していただきたいと考えてもいる)

出典(Source)紹介の部40はここまでとする)


 さて、[アトラスの娘]が[アトランティス]との名称と結びつくようになっているとの指摘をなしたうえでさらに述べるが、本稿の先の段(出典(Source)紹介の部39)にて原文引用をなして問題視してきた[アポロドーロス古典『ビブリオテーケー』](Bibliotheke)に着目する限りでは、


[黄金の林檎の園(アトラスの娘らたるヘスペリスが管掌していると伝わっている場)と結びつけられた[ヒュペルボレアス]という地]がヨーロッパ近縁領域に位置しているのか、そうではないのか、曖昧模糊としているとのことがある


わけだが(つい先立っての段にて古典の文言に依拠して言及したこともである)、そうもした見方が呈されるのは[ヒュペルボレアス](英語的呼称ではハイパーボリア)という地、ギリシャ伝承に見る[夜なき永遠の光に包まれているとの彼方の楽園]とのヒュペルボレアスの想定地が複数あることと同義のことでもある。

 その点、ヒュペルボレアス(ハイパーボリア)と呼ばれる領域の候補地が複数あることについては ――英文ウィキペディアの記述を引きもしながら述べるところとして―― 次のような観点もが存在している。

(以下、英文ウィキペディア[Hyperborea]項目より引くところとして)

Northern Europeans (Scandinavians), when confronted with the classical Greco-Roman culture of the Mediterranean, identified themselves with the Hyperboreans, neglecting the traditional aspect of a perpetually sunny land beyond the north. This idea was especially strong during the 17th century in Sweden, where the later representatives of the ideology of Gothicism declared the Scandinavian peninsula both the lost Atlantis and the Hyperborean land.

(訳として)
「地中海由来の古典期ギリシャ・ローマ(に由来する)文化に接した際に北欧・スカンディナビアの者たちは[北方を超えて常に日が照っているとの地]との伝統的理解に見るヒュペルボレアスの特質を無視、そのうえで彼ら自身をして[ヒュペルボレアスの民]と定置するようになった。こうした観念が「スカンディナビア半島こそがアトランティスにしてヒュペルボレアスの地である」と称しての[Gothicism](訳注:近世に隆盛を見た、先祖の過去を美化しようとの風潮)のイデオロギーが隆盛を見ていた17世紀スウェーデンにて強くもなっていた」

(訳を付しての引用部はここまでとする ――ウィキペディアに関しては全幅の信の置けぬ媒体としての限界が伴っているとのこと、本稿従前の段にて何度となく述べているわけであるが、といった中にあってながらもここでは「真偽それ自体ではなく言論動向有無の問題を取り上げる意では有意か」との観点でもってウィキペディアより引用をなしているとのこと、断っておく―― )

 上にて言及されている17世紀北欧にて隆盛を見た思潮の中身は「極めて胡乱(うろん)なるもの」である(「何ら論拠を伴っていない駄法螺と等しき話」である)と今日にては評価されている ――中学生レベルの歴史知識がある向きか、物を識らぬ向きを騙す詐欺師ないし現実に合致しないことを憑きものがついたように連呼し続けるとの相応の神秘主義の徒輩でなければ当然に分かろうこととしてそういう風に評価されている―― わけだが、そうした思潮が存在していたと伝わること自体が問題になると筆者はとらえている。
 そう、
「ヒュペルボレアス(ハイパーボリア)が[アトランティス]の同等物であったとの観点「もが」存在している ―その真偽はおよそ語るに値しないところながらも存在している― 」
こと自体が問題になると筆者はとらえているのである。
 につき、アポロドーロスにての古典『ビブリオテーケー』では[黄金の林檎の園]が[ヒュペルボレアス](ハイパーボリア)に存在するとされている一方で、他面、その[ヒュペルボレアス](ハイパーボリア)がアトランティスであると見る見方が17世紀北欧にて隆盛を見ていたイデオロギーに伴っていたとのことは、すなわち、[黄金の林檎の園]が[アトランティス]と結びつけられる素地がいかに強くも史的にあったかを判断する材料となるからである(※)。


(※注記として
 ヘラクレスが第11番目の冒険にて向かった先たる[黄金の林檎の園]が[西の果て]にあるとの理解が一般になされていること「も」[黄金の林檎の園]と[アトランティス]の同質性について考える上での材料とはなる(ここに至るまで一度ならず引用なしてきたプラトン古典にて「アトランティスはジブラルタル海峡を越えての大洋の彼方にある」と表記されているとのことがあるからである)。
 だが、――本稿公開サイト上の他所ではその点についての説明不足のきらいがあったかと現時反省するところでもあるのだが―― ヘラクレスの向かった[黄金の林檎の園]の場が「西の果て( in the far west of the world ) にある」とのことがあっても
[黄金の林檎の園はアトランティスよろしく地中海を超えて大西洋という大洋の先にある]
との文脈にてはイコール「にならない」との観点が呈されているとのことがあり「も」する。
 その点、英文ウィキペディア[Hesperides](ヘスペリデス)項目にあっては冒頭部より In Greek mythology, the Hesperides are nymphs who tend a blissful garden in a far western corner of the world, located near the neighbourhood of Cyrene or Benghazi in Libya or the Atlas mountains in North Africa at the edge of the encircling Oceanus, the world-ocean.(訳せば「ギリシャ神話にあってヘスペリデスらは[世界の西の果て]にある至福の果樹園、キュレネ(注:リビアに建設された元ギリシャ系植民都市)あるいはベンガジ(注:これまたリビアに建設された元ギリシャ系植民都市)の近傍ないし世界を取り囲むオケアノス(注:古代ギリシャの世界観にあっての世界を取り囲む大洋)の縁にあっての北アフリカのアトラス山脈に存在していた果樹園を見張っているとのニンフらのことである」)と記載されていることに見受けられるように、黄金の林檎の園が存在する[西の果て]が大西洋の果てとの観点が直接的には出て「こない」ことも一応表記しておく必要があるか、と判断しもしたのである ――[西の果て]と述べても古代ギリシャ世界から見れば[リビアらアフリカの北西部]かもしれないとの言いようの伝である。についてはアポロドーロス古典『ビブリオテーケー』の先に抜粋したような記載の曖昧さも上記のような[ヘスペリデスの黄金の林檎の園]の候補地の複数存在に関係しているところとなっていると解される―― 。


 ここで整理しての話をなす。

「黄金の林檎の園を管掌するヘスペリスらは ――古の陸塊の名称たるアトランティスにも名称の響きとしてつながるところとして―― [アトラスの娘としてのアトランティス](複数形はアトランティデス)でもある(出典(Source)紹介の部40)。
 さて、アトラスの娘(アトランティデス)である彼女らヘスペリデスが管掌すると伝わる黄金の林檎の園、ヘラクレスが第11功業にてその場の探索をなしていたと伝わるその黄金の林檎の園の近傍は
[アトラスが存在してもいるヒュペルボレアスの地]
として古典にて描かれているが(出典(Source)紹介の部39)、そのヒュペルボレアス(ハイパーボリア)が何所にあるのかは模糊としており、それが一部の理解では[アトランティス]と同様のものであるとの見解も呈されてきたとのことある(北欧にての17世紀隆盛思潮のことは先に言及なしたわけだが、同じくもの点についてはさらに後の段で詳説する)。
 以上のようなことから[黄金の林檎の園]は[アトランティス]であるとの解釈が成り立つ ――黄金の林檎の園の候補地にはアフリカが強くも挙げられていたりしているわけであるが、とにかくもそういう解釈が成り立つ―― 」

 次いで、

[[ヘスペリデスの黄金の林檎の園]が ―実際にそれがそうしたものであったのかは置き― アトランティスであるとの主張がなされてきた]

とのことを具体例とともに紹介する。

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直下、本稿冒頭部へのリンクを設けておく

(⇒冒頭頁へは下の部より)

[典拠紹介部第1頁 加速器実験に伴う欺瞞性から証示なせることについて]

 上にて挙げているのはドイツ浪漫主義芸術の巨匠たる18世紀画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(Freemasonでもあったとの画家 Caspar David Friedrich)の手になる一品、

Der Wanderer uber dem Nebelmeer雲海の上の旅人』(に多少の[動き]をアレンジとして加えたもの)

となる。

 言われようの問題として一般に、

[人間の崇高なる精神が高みを目指し、ついぞ多くの物事を達観するに至った時、その折の孤独と感慨を描いた画]

などと形容される上掲の『雲海の上の旅人』に関して(本稿でもその言行を順次・段階的に取り上げることになるとの)物理学者リサ・ランドールは[次のような申しよう]をなしている。


(直下、物理学者リサ・ランドールの手になる著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)にての CHAPTER THREE LIVING IN A MATERIAL WORLD[第三章 物質世界に生きる]の章の記述内容 ――オンライン上検索エンジンにあっての原文検索にて該当部特定できるところの記述内容―― よりの原文引用をなすとして)

Our universe is in many respects sublime. It prompts wonder but can be daunting ―even frightening― in its complexity.  Nonetheless, the components fit together in marvelous ways. Art,science, and religion all aim to channel people’s curiosity and enlighten us by pushing the frontiers of our understanding. They promise, in their different ways, to help transcend the narrow confines of individual experience and allow us to enter into―and comprehend―the realm of the sublime. (See Figure 11.)
          [ . . . ]
[ FIGURE 11 ] Caspar David Friedrich’s Wanderer Above the Sea of Fog (1818), an iconic painting of the sublime ― a recurring theme in art and music.

(上の原著引用部に対する[訳文]として国内流通訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版にあっての81ページに記載されているところを引くとして)

多くの点で、私たちの宇宙は崇高だ。その複雑さは好奇心を駆り立てはするが、無力感も抱かせるし、ことによっては恐怖さえも感じさせる。にもかかわらず、宇宙の構成要素は素晴らしくぴたりと絡みあっている。芸術、科学、宗教は、いずれも人々の好奇心を促して、理解の限界を広げさせ、それによって私たちを啓蒙することを目指している。いずれもそれぞれのやり方で、個人の経験の狭い領域を越えさせることを約束している。それがかなえられたとき、私たちは崇高なものの領域に踏み込む――そして理解する――ことができるのだ(図11を参照)。 …(中略)… [図11]ドイツの画家カスパー・ダーヴィド・フリードリヒの「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ。崇高さは、美術と音楽に繰り返し登場するテーマである

(以上をもって Knocking on Heaven’s Doorにての原著表記および訳書よりの引用とした)


 さて、何故、ここ脇に逸れての部にあって「目立つように」特定絵画 ― 『雲海の上の旅人』― を挙げ、その絵画に対する物理学者の評しよう ―「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ....― などを引いたりもしたのか

「それは、」
絵画『雲海の上の旅人』に対して直上引用なしたような評しようをなしているとの物理学者リサ・ランドールが

加速器によるブラックホール生成可能性にまつわるトピックの理論深化に一廉ならぬ貢献をなしているとの著名物理学者

[[崇高なるもの]を目指しての宇宙の探求(およびそのための装置と銘打たれている巨大加速器LHC)の称揚・礼讃をなしているとの向き

であるとのことがあり、また、なおかつ、彼女リサ・ランドールの手による、(絵画『雲海の上の旅人』を科学者が目指しての[崇高さ]とを結びつけている)引用元著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)が

人間のありよう(崇高さとはおよそ程遠いところにあるありよう)]
人間の辿る運命

を嘲笑うような[嗜虐的寓意]で満ち満ちていると申し述べられるようになっている著作であるとのことがある、遺憾ながら
[理の当然]
として申し述べられるところとしてある ――個人のせせこましい偏頗(へんぱ)な主観などとは一線を画したところで客観的かつ具体的にこれはこうでこうだと申し述べられるようになっている(出典呈示を第一義にしての本稿では無論、その論拠を事細かに挙げる)とのところとしてある―― からであり、そのことに注意を向けたかったからである(※)。

(※上にて引用元とした著作、 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)、同著にあってはその冒頭部より
September 10, 2008, marked the historic first trial run of the Large Hadron Collider (LHC). Although the name―Large Hadron Collider― is literal but uninspired, the same is not true for the science we expect it to achieve, which should prove spectacular. (表記英文引用部に対する訳として)「2008年9月10日、ラージ・ハドロン・コライダー(LHC)が歴史的始動を見た.[ラージ・ハドロン・コライダー]との名称は有り体に言ってインスピレーションを何ら与えぬとの平凡なものだが、私たちがそれ(LHC)に[証明すべきととらえている壮大なる挙]を託しているとの意では[科学(の進歩)]にとり同じくものことは真実とはならない(LHCは際立ってのインスピレーションを与えるものである)」
などとのことが書き記されている。
 そうもした書きようが目立ってもの冒頭部にてみとめられる著作ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアにおける表題、 [天国のドアをノックする]の由来についてリサ・ランドール女史は同じくもの著作の中で次のようなことを述べてもしている。
(以下、 Knocking on Heaven’s Doorにての CHAPTER FOUR LOOKING FOR ANSWERSより引用なすところとして)
I first heard the phrase “knockin”on heaven’s door”when listening to the Bob Dylan song at his 1987 concert with the Grateful Dead in Oakland, California. Needless to say, the title of my book is intended differently than the song’s lyrics, which I still hear Dylan and Jerry Garcia singing in my head. The phrase differs from its biblical origin as well, though my title does toy with this interpretation. In Matthew, the Bible says, “Ask, and it shall be given you; seek, and ye shall find; knock, and it shall be opened unto you: For every one that asketh receiveth; and he that seeketh findeth; and to him that knocketh it shall be opened. (以上原著表記に対して訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版[第四章]103ページにての表記を引くとして) Knocking on Heaven’s Door(天の扉を叩く)]――これが本書の原題だが、私が最初にこのフレーズを聞いたのは、一九八七年、カリフォルニア州オークランドでのグレイトフル・デッドとのコンサートで、ボブ・ディランが『天国への扉』を歌うのを聞いたときだった。いまでも私の頭の中ではディランとジェリー・ガルシアがこれを歌っているのが聞こえてくるけれど、いうまでもなく、私の本のタイトルは、この曲の歌詞とは意味が違っている。このフレーズは出典である聖書の一節とも違っているが、私のタイトルはこちらの意図を拝借したものだ。聖書の「マタイ伝」には、このように書かれている。「求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり
(以上、引用部とした)
 といったところ、新約聖書のマタイ伝にあっての
[求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり]
とのフレーズ、それが
[天国の門]・[天国への扉]・[天国への階梯](ステアウェイ・トゥ・ヘブン)
との兼ね合いでいかように嗜虐的なる別側面での意味( Double Meaning )と共にあるのか、そのことからして具体的典拠を挙げ連ねるとの式で遺漏無くも事細かに示そうというのが本稿の本義であるとここ脇に逸れての部にあって訴求しておきたいとの意図が筆者にはある)

本頁内にて[参照先]として挙げている【「容易に後追い確認なる」「堅い」ソースを呈示しての出典紹介部】らのうち、必要と判じた分だけ[遷移経路]を下に設けておく(:クリックすることでブラウザ ―インターネット閲覧ソフト― の[別タブ(別枠)]にて典拠紹介部を表示( open "additional" tabbed window(s) of web browsers

[出典(Source)紹介の部35]LHC実験とトロイア崩壊およびアトランティスの関係性を示す命名規則上のありようにまつわっての部LHC実験にあっては[(トロイア崩壊の因たる)黄金の林檎の在処を知ると神話が語り継ぐ巨人アトラス]の名前を冠する検出器ATLASおよび黄金の林檎の果樹園とも同一視されもするアトランティス]の名前を冠するディスプレイ・ウェアATLANTISによって生成極微ブラックホール捕捉をなしうるとの可能性が取り沙汰されてきたとのことについての出典紹介の部35)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第30頁 アトラス・アトランティスとLHC命名規則の繋がり合い