ブラックホール生成問題に通ずる先覚的言及文物らの繋がりあいについて(布石としての[「一例」の紹介])
直前頁までにて、(既に典拠示してきた[事実A]から[事実E]に加えてのものとして)、
[[事実F]から[事実I]]
と振ってのことらが
[(誰でも異論なくもそうであると裏取りできるとの)[文献的事実]]
として存在しているがゆえに問題であると申し述べ、そのうえで、それら([事実F]から[事実I]と振っての)事実らのうちの[事実F]および[事実G]がまさしくもの[記録的事実][文献的事実]であるとの典拠を ―オンライン上より確認なせるところの原著などよりの原文引用との式で― 挙げきった。
ここ本頁ではさらに[事実H]および[事実I]が[記録的事実][文献的事実]であるとの典拠を挙げることとする。
本段、にあっては、
[事実H]
上の[事実F]と[事実G]の摘示(容易に後追いできるとの該当部引用による摘示)によって
[15兆電子ボルトのCEERN(CERNならぬCEERN)の粒子加速器を登場させている小説]([事実F]の言及部にて挙げた小説)
[極微ブラックホールの暴発を描く小説]([事実G]の言及部にて挙げた小説)
が著名な米国SF賞を受賞したSF傑作選の中で(そうなるべくも定例化しての当該傑作撰体裁が定められているため)連結させられていると示すことができるようになっているわけであるが、取り上げての小説の間には
[「配置面」([連続掲載]との配置面)以外の連結関係]
が成立しもしている。
その点、[事実F]に対する言及部に挙げた小説 ( 『北緯38度54分、西経77度0分13秒 ランゲルハンス島沖を漂流中』 ) の主人公は作中、ラリィ「Larry」との愛称(通称)で頻繁に呼称され、その主人公の正式の姓はローレンス(Lawrence)であるとの設定が採用されている。
他面、[事実G]の言及部にて問題視した小説( 『ホール・マン』 )の作者たるSF作家の愛称(通称)はラリィ「Larry」であり、その正式名称はローレンス(Laurence)であるとのことが存する。
とのことにまつわる出典を挙げておく。
その点、表記のことの出典としては
『世界SF大賞傑作選8』(講談社刊/原題 The Hugo Winners Volume 3)に収録されている Adrift Just off the Islets of Langerhans:Latitude 38°54'N,Longitude77°00'13W(邦題)『北緯38度54分、西経77度0分13秒 ランゲルハンス島沖を漂流中』小説本編
および
英文Wikipedia[ Larry Niven ]項目
を挙げておくこととする。
それでは指し示しに入る。
(直下、日本国内で刊行された『世界SF大賞傑作選8』のp.223 、『北緯38度54分、西経77度0分13秒 ランゲルハンス島沖を漂流中』掲載部よりの原文引用をなすとして)
住みこみ天才科学者のおかげでスーパー加速器建設レースの先頭を切るCEERNが、その確たる事実をかみしめて満足にひたっているころ、当のヴィクトルは彼のもっとも古くからの親友にむかい、いかにして死の安らぎをさずけるか、いかにしてロレンス・タルボットがおのれの魂を見いだすか、いかにしてタルボットが道あやまたずおのれの体内に侵入できるかを説明していた。
(ここまででもって問題となるパートの訳書よりの引用部とする ―※― )
(※上の抜粋部は問題となる小説の主人公のフルネームがローレンス・タルボット[ Lawrence Talbot ]であることが示されている。ちなみにそちら問題となる小説の主人公姓名綴りの問題についても言及すべくも上の引用部の原著記載部も引用しておくが(原著記載部もインターネット・アーカイブのような媒体で現行オンライン上より確認可能となっていること、先述なしている)、そこにては While CEERN basked in the warmth of secure knowledge that their resident genius was keeping them in front in the Super Accelerator Sweepstakes, Victor was briefing his oldest friend on the manner in which he would gift him with the peace of death; the manner in which Lawrence Talbot would find his soul; the manner in which he would precisely and exactly
go inside his own body.
と表記されている、主人公の名称綴りとして[ Lawrence Talbot ]との表記がなされている―― )
(※他面、フルネームが[ロレンス・タルボット]であるとのそちら主人公についてその略称名が[「ラリー」・タルボット]であることについては[事実F]の部で紹介した書籍内記述がそのことを指し示している。
(再度の引用をなすとして)
「よく勉強したものだな!十五兆電子ボルトだ。何もかもお見通しじゃないか、え、ラリィ?」(原著表記 ;"You have been reading up, haven't you! Fifteen trillion electron
volts. There's simply no keeping secrets from you, is there, Larry?")
とのかたちにて、である)
次いで、ウィキペディアにての作家情報記載部の内容を引いておくこととする。
(直下、英文Wikipedia[ Larry Niven ]項目よりの引用をなすとして)
Laurence van Cott Niven ( born April 30, 1938 ) is an American science fiction author. His best-known work is Ringworld (1970), which received Hugo, Locus, Ditmar, and Nebula awards.
(訳として)「 Laurence van Cott Nivenローレンス・ヴァン・コット・ニーヴン(一九三八年四月三〇日生)はアメリカのサイエンス・フィクション作家となる。同ニーヴンの最もよく知られた作品はヒューゴー賞、ディトマー賞、ネビュラ賞を受賞している『リングワールド』(一九七〇年初出)となる」
(引用部はここまでとする ―※― )
(※典拠が挙げられていない話が含まれ、かつ、書き手主観が過度に介在する可能性があるとのマイナスの特質をも伴っているウィキペディアのようなものから過度に引用をなすのは問題であるとの見方もあろうが(当然である)、多数の書籍で紹介されている著名作家(米国にての著名なSF作品賞、ヒューゴ賞を1967年、1971、1972年、1976年に受賞しているとの作家ラリー・ニーヴン)の基本的来歴部といった[争いのない項目]についてはWikipediaの記載を引くだけで十分ではあろうととらえている)
(※上のようなかたちで Larry Nivenとの作家のフルネームが Laurence van Cott Nivenであると紹介されていることを呈示したことにて問題となることの指し示しをなし終えたことになる、と述べられるところであろう。すなわち、撰集にて連続掲載がなされている([事実G][出典(Source)紹介の部7])との問題となる小説らのうち片方(主人公の正式名称・略称がLawrence(Larry)となっている一方の小説『ランゲルハンス島沖を漂流中』に対してのもう片方の小説(『ホール・マン』)の作者の正式名称・略称が Laurence(Larry)となっていることの指し示しはなし終えたことになると述べられるところであろう(尚、 LawrenceとLaurenceでは綴りが一字だけ違うが発音・語感は共通の名であると述べてよいところである。また、 Larry Nivenが連結小説の片方(『ホール・マン』の作者であることについては上にて引き合いにだしている英文Wikipedia[ Larry Niven ]項目にも In addition to the Nebula award in 1970[3] and the Hugo and Locus awards in 1971[4] for Ringworld, Niven won the Hugo Award for Best Short Story for "Neutron Star" in 1967. He won the same award in 1972, for "Inconstant Moon", and in 1975 for "The Hole Man". との形で紹介されている) )
以上、引用なしてきたことでもって
[事実H]
先立っての[事実F]と[事実G]の摘示(容易に後追いできるとの該当部引用による摘示)によって
[15兆電子ボルトのCEERN(CERNならぬCEERN)の粒子加速器を登場させている小説]([事実F]の言及部にて挙げた小説)
[極微ブラックホールの暴発を描く小説]([事実G]の言及部にて挙げた小説)
が著名な米国SF賞を受賞したSF傑作選の中で(そうなるべくも定例化しての当該傑作撰体裁が定められているため)連結させられていると示すことができるようになっているわけであるが、取り上げての小説らの間には
[「配置面」([連続掲載]との配置面)以外の連結関係]
が成立しもしている。
その点、[事実F]に対する言及部に挙げた小説 ( 『北緯38度54分、西経77度0分13秒 ランゲルハンス島沖を漂流中』 ) の主人公は作中、ラリィ「Larry」との愛称(通称)で頻繁に呼称され、その主人公の正式の姓はローレンス(Lawrence)であるとの設定が採用されている。
他面、[事実G]の言及部にて問題視した小説( 『ホール・マン』 )の作者たるSF作家の愛称(通称)はラリィ「Larry」であり、その正式名称はローレンス(Laurence)であるとのことが存する。
とのことの指し示しに事足りるところはないであろうと揚言する。
([事実H]が文献的事実であることを示すべくも設けた出典(Source)紹介の部8はここまでとする)
続いて
[事実I]
[事実F]の部にてその名を挙げた小説 Adrift Just off the Islets of Langerhans : Latitude 38°54'N,Longitude77°00'13W(邦題)『北緯38度54分、西経77度0分13秒 ランゲルハンス島沖を漂流中』は
[欧州の加速器運営機関(CERNならぬCEERNなどと呼称される15TeV加速器を運用する機関)のビーム照射装置でもって[自らを縮退させての極小の分身]をホログラム上に造り出した主人公がそちら分身を己の[「底無しの」「黒々とした」「渦を巻く」へそ]に落とし込み、もって、己の魂に引導を渡させるとの粗筋の作品]
「とも」なっている。
とのことにまつわる出典を挙げておく。
(直下、日本国内で刊行された『世界SF大賞傑作選8』のp.224-p.225、『北緯38度54分、西経77度0分13秒 ランゲルハンス島沖を漂流中』掲載部よりの原文引用をなすとして)
「答えは、二段がまえになっている。まず最初は、きみの完全な分身を創らなければならない。実物のきみより何万分の一、何百万分の一も小さなやつだ。つぎに、それを実体化させる。イメージを、内容のある物質的なもの、実在するものに変えるんだ。きみの実存のすべて、きみのあらゆる記憶、あらゆる知識をそなえたミニチュアのきみだ」
・・・(中略)・・・
ヴィクトルは一瞬鼻白み、どこかやましげな真剣な表情にかえると先を続けた。「問題の前半は、ここで開発したグレーザーで解決する。きみのホログラムを撮るんだ。波長には、電子ではなく、原子核から出たものを使う。レーザーのそれより百万分の一も短くて、解像力の大きい波長だ」
・・・(中略)・・・
二台のグレーザーがガラス板の中心に狙いを定めている。「来てみろ」
・・・(中略)・・・
「マイクロホログラム・プレートだ」と、ヴィクトル。「集積回路より小さい。その中に、きみの生命をばっちりとらえる。百万分の一かそこらに縮めて、細胞一つぐらいの大きさだな、赤血球ぐらいかもしれん」
・・・(中略)・・・
年配の女性技術者がグレーザーの狙いを定めると、メカニズムが所定の位置にはまりこむようなかすかな音がし、ついでヴィクトルがいった、「そうだ、ラリィ、よし」
(ここまででもって問題となる一パートの訳書よりの引用部とする)
(さらに続けて直下、上の訳書よりの引用部と対応する原著 Adrift Just off the Islets of Langerhans:Latitude 38°54'N,Longitude77°00'13Wにての表記をも「オンライン上より確認できるところとして」引用なすとして)
“The answer to your problem is in two parts. First, we have to create a perfect simulacrum of you, a hundred thousand or a million times smaller than you, the original. Then, second, we have to actualize it, turn an image into something corporeal, material, something that exists. A miniature you with all the reality you possess, all the memories, all the knowledge.”
[ . . . ]
Victor hesitated a moment, securing his position of seriousness with a touch of free-floating guilt, then went on, “The first part of the problem is solved by using the grasers we’ve developed. We’ll shoot a hologram of you, using a wave generated not from the electrons of the atom, but from the nucleus...a wave a million times shorter, greater in resolution than that from a laser.”
[ . . . ]
in the middle of the lab, grasers trained on its center. “Come here.”
Talbot followed him.
[ . . . ]
Microholographic plate,” Victor said. “Smaller than an integrated chip. That’s where we capture your spirit, white-eyes, a million times reduced. About the size of a single cell, maybe a red corpuscle.”
[ . . . ]
The older of the female technicians aimed the graser at him, there was a soft sound Talbot took to be some mechanism locking into position, and then Victor said, “All right, Larry, that’s it.”
(以上、([具体的確認方法]も先述なしたように)表記英文テキストを検索エンジン上にて検索することで問題となる箇所を特定できるようになっている(文献的事実の問題を確認できるようになっている)との原著原文テキストよりの引用とした)
(※尚、上記引用部にては
Victor hesitated a moment, securing his position of seriousness with a touch of free-floating guilt, then went on, “The first part of the problem is solved by using the grasers we’ve developed.[ヴィクトルは一瞬鼻白み、どこかやましげな真剣な表情にかえると先を続けた。「問題の前半は、ここで開発したグレーザーで解決する。きみのホログラムを撮るんだ(以下略)]
との表記が見てとれるが、そこにての表記に見るヴィクトルVictorとは
[CEERN(実在の加速器実験実施機関のCERNではない)の看板科学者にして主導者]
との設定のキャラクターとなり、そのヴィクトル曰くの[ここで開発した]との表記に見る[ここ]とは
[CEERN]
のことを指す。
については先にての[事実F]にまつわる[出典(Source)紹介の部6]で
(原著表記として) CERN had had Dahl and Wideroe and Goward and Adams and Reich; CEERN had Victor. It balanced . He could call the tune. [ . . . ] Only seventy per cent of the experiments conducted in the underground laboratory were devoted to projects sponsored by CEERN. One hundred per cent of the staff of Victor's complex were personally committed to him, not to CEERN, not to the Eastern Bloc, not to philosophies or dogmas ...
(訳書表記として)CERNは、ダール、ヴィドレー、ゴワード、アダムズ、ライヒをこれまで抱え、CEERNにはヴィクトルがいた。それでバランスはとれていた。ヴィクトルは自由に采配を振ることができた。・・・(中略)・・・地下研究所で行われる実験のうち、CEERNの提唱になるプロジェクトは、七〇パーセントにすぎなかった。研究スタッフの百パーセントは、ヴィクトルと個人的につながっていた。CEERNでも東欧ブロックでもなければ、哲学やドグマでもない・・・・・・ヴィクトルその人への忠誠である
との記述を引いていたとおりである)
(問題となる作品の該当部引用を続ける)
(直下、日本国内で刊行された『世界SF大賞傑作選8』のp.229よりの原文該当部引用をなすとして)
ロレンス・タルボットは顕微鏡の前に行き、ノブを調整すると、金属柱のつややかな先端をのぞいた。そこには、彼自身が完全な姿のまま無限に縮小されて彼自身を見上げていた。
・・・(中略)・・・
ロレンス・タルボットは、ロレンス・タルボットのへそである巨大なクレーターのふちに立った。底無しの穴の遠い斜面では、へそのしなびた表皮が、起伏に富んだ渦をえがき、なめらかに波うちながら漆黒の闇にのみこまれている。
・・・(中略)・・・
でっぱりを乗り越え、数フィート落下し、またすべりだし、闇にむかって落下した。
(ここまででもって問題となる一パートの訳書よりの引用部とする)
(さらに続けて直下、上の訳書よりの引用部と対応する原著 Adrift Just off the Islets of Langerhans:Latitude 38°54'N,Longitude77°00'13WLにての表記をも「オンライン上より確認できるところとして」引用なすとして)
Lawrence Talbot went to the microscope, adjusted the knob till he could see the reflective surface of the spindle, and saw himself in infinitely reduced perfection staring up at himself.
[ . . . ]
Lawrence Talbot stood at the lip of the huge crater that formed Lawrence Talbot’s navel. He looked down in the bottomless pit with its atrophied remnants of umbilicus forming loops and protuberances, smooth and undulant and vanishing into utter darkness.
[ . . . ]
He slid down, rode over an outcropping, dropped a few feet and slid again, tobogganing into darkness.
(以上、([具体的確認方法]も先述なしたように)表記英文テキストを検索エンジン上にて検索することで問題となる箇所を特定できるようになっている(文献的事実の問題を確認できるようになっている)との原著原文テキストよりの引用とした)
※上抜粋部は
[CEERN(作中、[15兆電子ボルト加速器を運用する組織体]として目立って紹介されている、CERNをモチーフとしての架空の組織)の運用するビーム発射装置で主人公ロレンス・タルボットことラリー・タルボットが[何百万分の一へと圧縮された自身の分身]を造り上げられ、その分身が[底無しの][渦を描く][黒々とした]同タルボットの臍(へそ)の穴へと投入されるという局面を描いている]
とのものである。その点、原著原文では(上の邦訳版よりの原文引用部たる)「ロレンス・タルボットは、ロレンス・タルボットのへそである巨大なクレーターのふちに立った。底無しの穴の遠い斜面では、へそのしなびた表皮が、起伏に富んだ渦をえがき、なめらかに波うちながら漆黒の闇にのみこまれている」との部につき、 Lawrence Talbot's navel. He looked down into the bottomless pit with its atrophied remnants of umbilicus forming loops and protuberances, smooth and undulant and vanishing into utter darkness.との表記がなされている
ここまでの引用部でもって
[事実I]
[事実F]の部にてその名を挙げた小説 Adrift Just off the Islets of Langerhans : Latitude 38°54'N,Longitude77°00'13W(邦題)『北緯38度54分、西経77度0分13秒 ランゲルハンス島沖を漂流中』は
[欧州の加速器運営機関(CERNならぬCEERNなどと呼称される15TeV加速器を運用する機関)のビーム照射装置でもって[自らを縮退させての極小の分身]をホログラム上に造り出した主人公がそちら分身を己の[「底無しの」「黒々とした」「渦を巻く」へそ]に落とし込み、もって、己の魂に引導を渡させるとの粗筋の作品]
「とも」なっている。
とのことが[文献的事実][記録的事実]であることを(必要十分であろうとのかたちにて)指し示した。
(出典(Source)紹介の部9はここまでとする.続いての頁では今までそれらが文献的事実であることを示すのに注力してきたことら ―[事実F]から[事実H]― よりさらに一歩進んでところで何が述べられるのか、その指し示しに注力することとする)