[加速器によるブラックホール人為生成]が一切観念されていなかったとされる折柄にて同じくものことを[奇怪なやりよう][不吉なやりよう]で事前言及しているといった筋合いの文物らが存在していることについて 補説1
つい直前頁までにて、(「ここでの話は「長くもなるも、」脇に逸れてのものである」と断ったうえでの一連の話の中にあって)、
[小説『リアノンの剣』にあっては (「不可解にも」 ―声を大にしてアクセントを置きたいところとして「不可解にも」― 半世紀も先になって問題となった[加速器(のプロトンビーム衝突)によるブラックホール生成に関する議論]のことを露骨に意識させるように) [ブラックホール(然としたもの)]と[陽子ビーム(プロトンビーム)によるブラックホール然としたものによる転移先の壁面の破壊]とが結びつけられている]
[[加速器関連事物]と[爬虫類の異種族の来寇・来臨]とを結びつけているとの文物らが他に「時期的に不可解な折に」存在しているとの中で小説『リアノンの剣』もまたその式での内容を有しているとの作品となっており、同作にあっては[(ブラックホールと紐付けて描かれる)超存在リアノンの墳墓のロスト・テクノロジー]と[爬虫類の異種族の人類支配体制の一大回転(人間種族による間接統治を必要としないよりもって悪い方向での回転)]とが結びつけられて描かれているとのことがある]
とのことらを[半世紀以上前のフィクションにおける文献的事実の問題]として摘示してきた(:遺漏なくも関連するところの表記を(原文引用にて)引くとのことをとにかくも重んじての典拠紹介部はつい先立っての出典(Source)紹介の部65(6)から出典(Source)紹介の部65(9))。
ここ本頁では同じくものことに関して[さらにもって問題となること]の解説を今しばらくも続けることとする。
(延々と本題より脇に逸れての補足部が長くなってしまっているきらいがあるが) ここでいまひとつ申し述べておくべきか、ととらえることがあるのでその点について筆を割いておくこととする。
さて、筆者は先におよそ以下の趣旨のことに注意を向けていた。
「作家リイ・ブラケットが ――([ブラックホール]という言葉は未だ存在していなかった折ながらも)―― 世間に知られ出していたブラックホール近接領域の専門家研究動向にまつわる情報を勉強家として摂取して、
[ブラックホール「的なる」[異なる世界を橋渡しするゲート]としての時空間に開いた底無しの暗黒の穴](人間が通過可能な上、また、光を反射するとの側面では[ブラックホール]とは異質なものとも映るが、ブラックホール「的なる」形容がなされての暗黒の穴)
を登場させていたとしても、
[プロトン・ガン(陽子ビーム)を持った男のプロトン・ガンによる壁の破壊挙動]
とそうもしたゲート ――作中にて「時空連続体にうがたれた暗黒の泡としての穴であり宇宙の外側に向けての無限の窓であるかもしれぬ」と夢想されてきたもの(
The Sword of Rhiannon作中にて it was strangely like the darkness of those lank black spots far out
in the galaxy which some scientists have dreamed are holes in the continuum
itself, windows into the infinite outside our universe
と表されているゲート)―― とを結びつけているのは([陽子ビームを用いての加速器実験]でブラックホールやワームホールの類が生成されうると考えられるようになったの「何十年も後のこと」であるがゆえに)[先覚性]との意味で尋常一様ならざることである」
上のような予言がかったやりよう以外にも『リアノンの剣』作者リイ・ブラケットやりようには予言がかった側面が見てとれるとのことがある。
につき、
[時空の穴を通った先での[蛇の種族]の暗躍を描いている]
との小説作中設定の採用に見るリイ・ブラケットやりように関しても、その時点で、
[[命名規則]にまつわるところでの[先覚性]]
が見てとれるとのことがある。
どういうことか。それは直下続けて述べもするようなかたちのこととなる。
Wormhole[ワームホール]という言葉が生み出されたのは「1957年」であるとされている(:本稿にての先の段にてもほんのすこし言及しているようにそちら[ワームホール]に近接する概念自体は数学者ヘルマン・ワイル事績に伴うところとして既に一部にて知られるところとなっていたともされるが、[ワームホール]との言葉それ自体が物理学者ジョン・アーチボルト・ホイーラーによって生み出されたのは「1957年」であるとされている)。
そちら1957年に[新語]として生み出されたワームホールの命名理由については
[林檎を虫(ワーム)が食いちぎったとの穴のように空間のショート・カットをもたらすからそういう命名がなされた]
と広くも指摘されているところとなる ―――(例えば、(和文ウィキペディア[ワームホール]項目にての「現行にての」記載内容よりワンセンテンス引用なせば)ワームホールという名前はリンゴの虫喰い穴に由来する。リンゴの表面にある一点から裏側に行くには円周の半分を移動する必要があるが、虫が中を掘り進むと短い距離の移動で済む、というものである。ジョン・アーチボルト・ホイーラーが1957年に命名した
(ウィキペディアの現行にての記載内容よりの引用部はここまでとする)などとされている)。
そうして、
「[虫が食い進んだ[林檎の穴]のようなかたちでの時空に開いた穴]とのことでワーム・ホールとの言葉が生み出された」
などと通り一通りには説明がなされているわけだが、そも、そこに見る、
[ワーム]
という語は
[鱗翅目(りんしもく)、すなわち、蝶や蛾の類の幼虫あるいはミミズの類としての這いずる虫(の類)を指す言葉]
というよりも「元来は、」
[[羽のない竜]あるいは[蛇]を指す言葉]
としての淵源を有している。
となれば、
[蛇・竜の穴]
というのが[ワームホール]の古典英語にあっての解釈論上の意味であるとのことになる(のが問題になる)。
そのような【言葉の淵源】(ワームとの語の淵源)に着目しての観点で見れば、
「物理学者ジョン・ホイーラーが1957年にあってワームホールという語句を造語した(との科学史にあっての事実関係がある)。
それがゆえに、
[時空の穴の先で[蛇(→ワーム)の異種族]が暗躍している]
[時空の穴にて行き着いた先でその[時空の穴の運用を包摂するテクノロジー]を[蛇(→ワーム)の異種族]が手中に収めんとしている]
との1949年初出の作品内容でもって作家リイ・ブラケットは後にワームホールという語の造語がなされることを見越していた」
とのことになるようにも「とれる」わけである ――あるいは「馬鹿げた」見立てとしてジョン・ホイーラー程の大学者がパルプ雑誌に載せられていたようなリイ・ブラケットの小説(『火星の海王』として初出を見ている『リアノンの剣』)の内容を真摯に受け止めてワームホールという言葉を生み出した、とでも考えるべきか。いや、普通にはそうは考えられないところであろう。だが、事実としてそこに「ある」先後関係の問題に異動はない―― 」
上のことにまつわっての典拠紹介を下になすこととする。
ここ出典(Source)紹介の部65(10)にあっては
[ワームホールという言葉が1957年に生み出されたこと]
[(ワームホールに見る)[ワーム]との語の由来はそもそも[鱗翅目の幼虫(芋虫の類)]ではなく[蛇・竜の類]に求められるとされているとのこと]
の典拠を挙げておくこととする。
まずもって
[ワームホールという言葉が1957年に生み出されたこと]
についての振り返っての表記をなしておく。
(直下、英文Wikipedia[Wormhole]項目にあっての記述より「再度の」引用をなすところとして)
The American theoretical physicist John Archibald Wheeler coined the term wormhole in 1957;however,in 1921, the German mathematician Hermann Weyl already had proposed the wormhole theory in connection with mass analysis of electromagnetic field energy.
(訳として)「アメリカ人理論物理学者ジョン・アーチボルト・ホイーラーが1957年にワームホールとの造語を生み出した。が、ドイツ人数学者ヘルマン・ワイルが既に電磁場のエネルギーの分析との絡みでワームホール(的なるものの)理論を前面に出しているとのことがあった」
(英文ウィキペディア程度のものよりの再度の引用はここまでとする ―※― )
(※ちなみに[1957年]に([概念]それ自体ではなく[呼称]の方としての)[ Worm Hole ]という言葉を生み出した物理学者ジョン・ホイーラーは(こちらも[概念]それ自体ではなく[呼称]としての)[ Black Hole ]という言葉を[1967年]に生み出した向きとして「も」知られている(そちらもまた既述のことである)。 たとえば、本稿にての前半部でも度々そこよりの引用をなしてきたとの著作、 Parallel Worlds; A Journey Through Creation,Higher Dimensions and the Future of the Cosmos(邦題はNHK出版より刊行の『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』)にあっての MONSTER MIND: JOHN WHEELERの節にあっては It was Wheeler who coined the term “black hole”in 1967 at a conference at NASA’s Goddard Institute for Space Studies in New York City after the
discovery of the first pulsars. Wheeler was born in 1911 in Jacksonville,
Florida. His father was a librarian, but engineering was in his family’s
blood. Three of his uncles were mining engineers and often used explosives
in their work. The idea of using dynamite fascinated him, and he loved
to watch explosions. ( One day, he was carelessly experimenting with a
piece of dynamite and it accidentally exploded in his hand, blowing off
part of his thumb and the end of one finger. Coincidentally, when Einstein
was a college student, a similar explosion took place in his hand due to
carelessness, requiring several stitches.
との表記がなされている ――以上のオンライン上よりも文言確認できるところの原著テキストに対しての訳書『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』(現NHK出版刊行)での表記は(当該邦訳タイトル181ページから182ページより引用をなすところとして)ブラックホール」という言葉をこしらえたのも、実は彼だった。一九六七年、最初のパルサーが発見されたあと、ニューヨークにあるNASAのゴダード宇宙研究所で開かれた会議の場でのことだ。ホイーラーは、一九一一年、フロリダ州ジャクソンヴィルに生まれた。父親は図書館の司書だったが、一族には技術系の血が流れていた。おじのうち三人は鉱山技師で、仕事でよく爆薬を使っていた。ホイーラーはダイナマイトに取りつかれ、発破を見るのが大好きだった(だがある日、彼がダイナマイトのかけらをいじっていると、不意にそれが爆発し、親指の一部ともう一本の指の先端を吹き飛ばしてしまった。偶然だが、アインシュタインも、大学生のとき、うっかり手のなかでそのような爆発を起こし、何針か縫う怪我をしている)
(訳書よりの引用部はここまでとする)と[1967年:ブラックホール語法確立]にまつわっての言及がなされている―― )
次いで、
[ワームWormという言葉の本来の意味合いが[鱗翅目、すなわち、蝶や蛾の類の幼虫(芋虫)あるいはミミズの類としての這いずる虫(の類)]を指す語であるというよりも元来は[羽のない竜]および[蛇]を指す言葉であった(古英語上の言葉でそうであった)]
とのことの典拠を挙げておくこととする。
最初に目に付きやすきところとして次の記載を引いておく。
(直下、英文Wikipedia[Worm]項目よりの原文抜粋をなすとして)
Historical English-speaking cultures have used the ( now deprecated ) terms worm, wurm, or wyrm to describe carnivorous reptiles ("serpents"), and the related mythical beasts dragons. The term worm can also be used as an insult or pejorative term used towards people to describe a cowardly or weak individual or individual seen as pitiable.
(補ってもの訳として)
「歴史的な英語口語文化にあっては[worm][wurm]ないし[wyme]との語を
[肉食性爬虫類(蛇)]
および
[幻獣としての竜ら]
を表するために用いてきた(だが、現行は同意されないところとして廃れている)。
同語wormはまた、臆病ないし弱き者、あるいは、情けない向きを指すとの式で人間に対しても侮蔑語・軽蔑語として用いられていた言葉である(訳注:英英辞書や英和辞書にあってのWorm項目では(辞書にもよるだろうが)確かに[敬意に値しないいやな奴]といった訳語が[ワーム]との語の意味のひとつとして掲載されている)」
(補ってもの訳を付しての引用部はここまでとする)
同じくものこと ―ワームとの語の由来は本来的には[竜][蛇]の類にあるとのこと― について加えての典拠を挙げておく。
ここではオンライン上より誰でも確認できるところとしての Project Gutenbergのサイトにて全文ダウンロード可能な書、
CURIOUS CREATURES IN ZOOLOGY (1890年刊.同著、動物学にてさも存在するように扱われてきた[奇怪な空想上の生き物]たちにまつわる要覧書となる)
よりの抜粋をなすこととする。
(直下、 Project Gutenbergのサイトより全文ダウンロード可能となっている著作 CURIOUS CREATURES IN ZOOLOGY(1890)にあっての[Serpents]の節にあっての(294ページ)内容を引くとして)
The Wingless Dragons belong to the serpent tribe, with the exception that they are generally furnished with legs. These are “Wormes,” of several of which we, in England, were the happy possessors. Of course, in the northern parts of Europe, they survived ( in story at all events ) much later than with us, and Olaus Magnus gives accounts of several fights with them, notably that of Frotho and Fridlevus, two Champions, against a serpent. Frotho kills a huge fierce great Serpent.
(補ってもの訳として)
「翼を有さぬドラゴンはそうした存在が四肢を有しているとの例外に属さぬ限り、[蛇の類]に属している。それは[ワーム(Worm)]の類であり、我々が住まうイングランドの地にてその数多なるところが幸多き地所所有者となっていたとの存在であった。無論、ヨーロッパ北部にあってはそれら存在は我々人間と併存するとのかたちで遙か後々まで(全て物語の中の出来事として)生き残っており、オラウス・マグヌス(本稿筆者訳注: Olaus Magnusは有名な北欧海図カルタ・マリナの作者である16世紀活動の史家のことである)はそれら存在との戦いについての言及をなしている、著名なところとしてフロート王およびフリードレーブ、二名の闘士が蛇と戦っていたことにまつわる言及をなしている。フロートは巨大で恐るべき膂力(りょりょく)ある蛇を屠っているのである(本稿筆者訳注:FrothoフロートもフリードレーブFridlevusも両者共々、GESTA DANORUM『デンマーク人の事績』に登場する伝承上のデンマーク王のことを指す)」。
(補ってもの訳を付しての引用部はここまでとする ―※― )
(※以上訳出なしての部につき、手前が全くの別件、半ば趣味にて、
[ハムレット伝承の[オリジナル]となる文物であるとの理論が伴っているとのアムレート王の伝記]
との兼ね合いで検討したことがあるとのゲスタ・ダノールム GESTA DANORUM、そちらが和訳されての『デンマーク人の事績』(東海大学出版会刊行のもので北欧文学を専門としている谷口幸男元広島大学教授の訳になる版)にも
(上記訳出部に見る)
[フロート王(Frotho)およびフリードレーブ(Fridlevus)の蛇退治の物語]
のことが「確かに」載せられている(ので、一応、そちらよりの部分的引用をもなしておく)。
(直下、訳書『デンマーク人の事績』、そのp.51、第二の書より掻い摘まんでの引用をなすところとして)
「ハディングの後をついだのはその息子フロートである・・・(中略)・・・そこの丘は青銅と豊かな戦利品を蔵している山の主がそこでおびただしい宝を守っている。それはとぐろを巻いた龍で幾重にも輪をかさね尻尾をくねらせ螺旋形をなして毒を吐いている。これに勝とうと思ったら盾をもち牡牛の皮をひろげて身を覆い猛毒に四肢をさらさぬことだ。蛇の吐く毒液はあたるものを焼きこがす。三つ叉の舌はふるえながらくわっと開いた口の中でうごめき恐ろしい口は傷を負わそうと威嚇するが心は不屈の態度を保て.ぎざぎざの歯に獣の冷酷さ、喉から吐き出す毒を気にするな」
(引用部はここまでとする)。
以上引用部でもって裏付けられるとのことに見るようにその著者たる人物に確たる知識が伴っていると推し量れるとの著作が Project Gutenberg公開の著作、
CURIOUS CREATURES IN ZOOLOGY(1890)
となる([古語としてのワーム→蛇・竜の類]とのことの確度の強さの訴求のためにここでは労をとっての込み入っての話をなしている))
ここまで述べてきたように[ワームホール]とは古英語に立脚して見れば、
[大蛇やドラゴンの類の穴]
を意味する語ともなる。
そうしたワームホールと類似するものが(いいだろうか、[ワームホール]という言葉が生み出された1957「以前に」刊行されたとの作品であるとの)リイ・ブラケット小説『リアノンの剣』に[「異世界(過去の火星)との扉でもある」ブラックホール類似物としての顔]をも伴うものとして、そして、[蛇の種族の人間を排しての統治の野望]に関わるものとして登場しているのである(:『リアノンの剣』の元となった小説 ――出典(Source)紹介の部65(5)の直後続く部にて言及しているように Sea-Kings of Marsとのタイトルの小説―― の初出時期は1949年、その通りのタイトル、 The Sword of Rhiannonで世に出たのは1953年であるわけだが、権威筋の大物物理学者ジョン・アーチボルト・ホイーラーがワームホールという言葉を用いだしたのはそれに後れること、1957年のことであり、同ジョン・アーチボルト・ホイーラーがブラックホールという言葉を生み出したとされるのは1967年のことである ――出典(Source)紹介の部65(10)を参照のこと―― )。
(出典(Source)紹介の部65(10)はここまでとする)
以上、出典紹介なしてきたことと関わるところとして
[作家ブラケットがワームホール然としたものを[蛇(サーペントのみならずワームとの語とも古語では結びつく生物)の種族]の支配と結びつけている] (小説『リアノンの剣』ではその主人公が[リアノンという超高度文明に属する存在を幽閉した遺跡](作中[リアノンの墳墓]とされるもの)でブラックホール・ワームホール然としたものを用いて別世界(過去の火星世界)に行き着いたとの設定が採用されている(出典(Source)紹介の部65(6))わけだが、といった冒険譚にあって主人公が行き着いた先たる異世界にて[蛇の種族が([どこにあるか主人公以外が知らぬとの墳墓]に封じられたリアノンのテクノロジーを用いて)間接統治を終えての支配体制の確立 ―人間の「傀儡」を必要としないとの体制の確立― を企んでいる]との粗筋が採用されている(出典(Source)紹介の部65(9)))
とのことに通ずるようなところとして[何が問題になるのか]は本稿にてのここに至るまでの段でも微に入り細に穿ちの式で典拠を挙げながら問題視してきたことともなる(つい先立っての段で振り返ったところの話、[蛇の一族の支配]を扱った1920年代末のパルプ雑誌掲載作品『影の王国』に関わるところで何が摘示できるようになっているかにつき取り上げた話もその範疇に入ることとなる)。
あとは各自がここでの指し示しひとつからとってして[自身を巡る状況 ――生き残る[意志]があるのならば、抗う必要があることを理解なせて然るべきであろうとの状況―― ]を理解するうえでの一助となしていただければ、と思う次第である。
(直上の段にて述べたことを訴求するための図を挙げておくこととする)
図の上の段にて挙げているのは Project Gutenbergのサイトにて公開されている CURIOUS CREATURES IN ZOOLOGY(1890) ――先立って同著より[ワーム=竜]にまつわっての記述を引いたとの著作―― に見る[ワーム]としての竜と騎士が死闘を繰り広げているさまを描いた欧州版画となる(おそらく、ウッドカット、木版画となり、先述の『デンマーク人の事績』などに見る竜と英雄の死闘のさまを描いたものと解される)。
中下段。それぞれ14世紀に活動のドイツ領域の画家 Meister Bertramマイスター・ベルトラムの手になる画(中段)と15世紀活動のルネサンス期イタリアの画家 Paolo Uccelloパオロ・ウッチェロの手になるフレスコ画(下段)を挙げてのものとなる(※)。
(:書き添える必要も無いことか、とは思うのだが、「一応」述べておけば、
「ここ本稿で挙げているとの図画像らは(上にて呈示のものらも含めて)すべて著作権法上の縛りがないとのものを材に作成しているものである ――引用・抜粋・呈示にあたっては最深の注意を払っている―― 」。
その点、
[本稿を公開したサイトの無断転載]
を下らぬ駄文・駄法螺の類に混ぜ込んで本稿筆者本人になりすますようなことを従前なしていたとの手合いら、[犯罪者]と刑法構成要件該当上の問題では分類されるような手合いらに、不品行をやめるように警告なした際に今風の言葉で述べての相応の[逆ギレ](筆者流にとらえれば尊厳を侵害した者らによるそれもまた[報復対象]として然るべき加重の攻撃行為)をされたとの事前経緯がありもして以上のようなことをわざわざもって断っている。
そちら(断り書きをなす必要を感じたとの)事前経緯がどういうものなのかにつき述べれば、およそ次のようなこととなる。
「筆者が見極めのためにオンライン上に公開していた媒体。そちらにあっての数万字余字をそのまま「図画像込みに」[コピー]して、かつ、あたかもこの身、筆者自身が陋劣なかたちで言論発信をしているような体裁を付しての媒体を設けた相応の者達 ――筆者とは縁もゆかりもないとの者達―― がいたとのことが従前ある」(:要するに「どういうわけなのか」の[なりすまし行為]をなされた。この日本でも程度が低い領域にあっては先進国基準では信じがたいような(平然とした)[なりすまし行為][属人的特性偽装行為]なるものが幅広くもまかりとおっているようではあるが)
表記の式で石を置くようなことをなし、実にもって不愉快な思いをさせてくれた[質的犯罪者]ら ――それら手合いら意中では[自身が奉ずる宗教やドグマ(質的に北朝鮮のドグマといった程度のもの)のために戦う正しき十字軍兵士]となっていても、あるいは、[正しき目的と彼らが信じている(ないし信じたフリを[臆病さ][卑劣さ]がゆえになしている)との「言論企画」の要員]となっていたとしても、そう、実体は[システムが用意した相応の手合い]に過ぎぬと手前はとらえているとの類ら―― によって超長文無断転載を伴っての[なりすまし行為]の類を「どういうわけなのか」なされたとのことが従前あったわけだが、対して、「不法行為をまずもっては穏やかに問責した」筆者に対して(逆に)そうした手合いらが貶めんとするように
「そちら(当方)が挙げている図画像とて著作権違反でないのか」 (だからその者達の超長文転載・なりすまし行為も問責する資格もない、とでも述べたかったのか)
と彼らの剽窃物「公開」媒体にて[批判]との体裁での[逆ギレ] (頭の具合のよろしくなさが感じられる今風の言葉ではあるが、[居直り後の追加権利侵害]と表するのも何であるので[逆ギレ]との言葉を用いている) をされることになったとのことがある (全部、記録証跡として遺していることでもある)。
オンライン上にて検索エンジンで検索・捕捉されうる(社会的横断閥の問題からなのかそういう「不条理で」「低劣な」ものばかりが日本では検索エンジンで検索・捕捉されやすいとの状況となっているとも見ているわけだが、検索エンジンに出うるとの式の)[公開トピック]としてそういうことをされたとのことがあるのである (:それ自体が名誉毀損罪の構成要件に触れもするような行為となるわけだが、については不適切に個人名出してのHTML文書上での発言の体裁でこちら遵法姿勢に対して的外れな申しようを違法になしての逆ギレをなされることになったでもいい。殴られたらば数倍にして返礼申し上げるのは当然(小僧の時分にはそれで人を怪我させて後悔したこともある)との気性の人間としてながらもなんとか堪えもし、そう、この身が身命を賭して訴えんとしていることを馬鹿噺にすり替えようとしたとのその行為の悪質性に対する憤激をなんとか抑えもし、該当するセクションは相応の人間らに対する対処方針としてすぐに「法に依拠して」削除させた(残滓が残っているか、これより追加の尊厳侵害行為がなされる可能性もあるが取りあえずも相応の媒体運営会社にはなから信用などなしてないところで削除させた)わけであるが、とにかくも、そういうことをされたとのことがある)。
以上のような[事前経緯]があるため、
[つまらぬ者達(種族の存続に仇こそなせど絶対にプラスとなるようなことはなさないし、なせぬであろう者達と手前などが判じているような者達)によるつまらぬ妨害行為 ――信用毀損(込み:褒め殺し)や言論封殺(視界内からのシャットアウト)―― の一つのありうべき手段]
にあっての[表向きの口上]をその意では与えるつもりはないとのことで
「本稿筆者は自身の言論に責任感をもっているため、著作権・知的財産権には留意している」
とのこと、ここに一応、書き添えておく次第である ――その点、筆者が見極め材料としてオンライン上の情報発信行為をなし、かつ、背面で訴求の一話柄とすべくも加速器関連の行政訴訟なぞをやっていた(そちら加速器行政訴訟の折からして某・宗教団体系列の嫌がらせ電話が「どうしてなのか、」筆者のところに何度もかかってきたとのことがある)折に[意図]が問題となるところとしてそういうことがあったこと自体が問題となる「とも」思うのだが、といったことについてはここでは置く(:表記のことひとつとっても筆者としては[下らぬ他愛もない手合いの単独犯行]ではなく特定の人間的紐帯の意中の問題の可能性を(然るべき事情あって)顧慮しており、については[「勝手に」敵対認定した人間]に対する[退歩的ジハード]の類か、とも(これまた然るべき事情あって)見ているのだが、いずれにせよ、[より上位の意図]の問題として[使役されての屑(はきと述べるが[屑]である)の愚劣な行為]でもって人間存在それ自体の愚昧さ・くだらなさを嘲笑い、かつ、この身筆者の挙・存在をも嘲笑うためだけの意図の発露によるところか、と個人的には見ている)―― 。
([断り書き]を半ば余事記載としてなしたところで話を図解部の方に戻し)
図解部を通じて訴求せんとしていることについては識見を有した向きらは次のようなものとしてとらえられるか、とも思う。
「ジョン・アーチボルト・ホイーラーが1957年に考案したワームホールとの語の命名の背景には
[林檎の虫喰い穴を位相幾何学的に見た場合の観点]
が作用していた、すなわち、虫(昆虫幼虫;ラーバLarva)が林檎の皮の部分を這いずるよりも林檎を食いやぶった方が林檎の反対方向に素早く到達できるように[ワームホール]は空間上のショートカットを実現するものであるとの観点が作用していたとされる。
だが、ワームホールを
[芋虫に掘り進められた穴]
とのニュアンスで見ずに
[蛇・竜の類の穴]
と解すると[その他の意味での寓意性]が問題になってくる。
その点、聖書では[蛇](サタンと看做す風潮があることは先述である蛇)が[エデンの園]で[林檎]と見られもする果実を食させしめるべくもの誘惑をなしたとの描写がなされている(:[落下]とのニュアンスを英語圏で持つFall[堕落]の状況に落とし込まさせるための誘惑をなしたとの描写がなされている)。
[林檎][蛇][林檎による堕落(フォール)]
との伝で述べれば、アイザック・ニュートンが[林檎の落下]によって彼の重力理論を煮詰めたとの説話が伝わっている(それが真実かどうかは別としてそういう話が伝わっている)とのことが想起されもする。
そして、[ワームホール]とは[「重力の」怪物]である(:正確には古典力学、ニュートニアン・メカニックに相対性理論登場に付随する科学知見の修正がなされて時空間の歪みというものが顧慮されるようになって登場を見たとの[重力の妙技]としての構造体との側面を帯びた科学概念上の存在である)。
話が[林檎][蛇][フォール(Fall重力理論と結びつくところの落下・堕落)]との式で
[蛇に由来する穴と見た場合のワームホール]
と結びつくと受け取れるようになっているのである。
であるから、ジョン・アーチボルト・ホイーラーというワームホール命名者による命名時のやりようとの兼ね合いでは、である。ホイーラーやりように先行するものであるとのこと既述の特定小説作品『リアノンの剣』に見る内容との兼ね合い以前に
「わざと聖書の物語に対する[皮肉]を込めてワームホールとの命名でもなしたか.」
との可能性論とてもが想起されうる」
上は常識的なる話ではあるが、だが、そうした[常識的なる話]では済まないとのことを指し示しているのが本稿である。そして、上にて代弁した常識的見解というものに関してからして次のようなことが述べられもするとのことを指し示してきたというのが本稿である。
第一。ワームホール命名者(ジョン・アーチボルト・ホイーラー)による聖書への皮肉的言及があろうとなかろうと[蛇の種族の侵略行為の完遂]と[陽子ガン(加速器のプロトン・ビームを想起させるもの)をブラックホール然としたものと繋ぎ合わせての先覚的言及]とを双方結びつけているとの小説『リアノンの剣』に伴う「奇怪なる」予見性の問題に異動はない。
第二。[エデンの物語を意識してのワームホール命名者の皮肉の介在の可能性]は常識サイドよりの批判材料にはなりえず、却(かえ)って、本稿にて問題視している『リアノンの剣』に至るまでの一連の関係性の奇怪性を際立たせるものとなるようなものである。「というのも、」(本稿にての従前の段では委曲委細尽くしてその指し示しに注力してきたところとして)[エデンの禁断の果実を巡っての誘惑プロセス]と[黄金の林檎を巡ってのトロイア崩壊に通じた誘惑プロセス]とが純・記号論的に多角的に接合しているとのことがある、また、[エデンの禁断の果実]と[多頭の蛇の眷族退治の英雄として知られるヘラクレスが追い求めた黄金の林檎]にあっても同文のことが認められるとのことがある中で、どういうわけなのか、[ブラックホール生成をなしうるとここ十数年になって考えられ出したLHCを巡る命名規則]が[トロイア][黄金の林檎]と接合しているとのことがある、それゆえ、([エデンの禁断の果実]⇔[黄金の林檎][トロイア]との関係性を媒質に)、間接的に[エデンの禁断の果実を巡る物語]と[ブラックホール生成実験]のことが接合していると述べられるようになっている ―もし[ワームホール]との語の命名に[エデンの園の物語]を介しての皮肉の介在があるとの可能性が可能性にとどまらなければそうも述べられるようになっている― からである(:そして、同じくもの話に関しては接合して問題となることがいくつも想起されるようにもなっており、例えば、本稿にての先立っての段で解説を講じてきたところの[ジョン・ミルトンの著名古典『失楽園』のエデンでの誘惑にまつわる描写部にあって現代的な意味でブラックホール理解と近似するものが「どういうわけなのか」登場を見ている]といったこと「も」その絡みで問題となることの範疇に入る)。
以上、述べれば、図解部を設けて筆者がどういうことに対する注意喚起をなしたいと考えているのか、慮(おもんぱかり)りいただけるか、とは思う。
ここまでにて補足部 ――米国現代文学の牽引者などと評されてきた著名作家カート・ヴォネガットの手になる小説作品らにみとめられる[相互連関を呈しての(危機的状況にまつわっての)先覚性]のことを訴求するための話が本筋、[主]であるところを他作家由来の文物らを問題視しての[従]たるところとして展開してきたところの補足部―― 、すなわち、
「ブラックホールに通底する事柄への言及文物にあっては[先覚性]との絡みで[異常なる側面]が「往々にして」現われていることがある」
とのことを摘示するための補足部に一区切りをつけることとする。
「長くもなるも、」の脇に逸れての補足の部はここまでとする