典拠となるところの明示[41]――ギリシャ神話における黄金の林檎が「何故、」エデンの一幕
と多重的に結びつくと述べられるのか、また、どうしてそのことが問題になるのかについて 

関連情報にまつわるカテゴリ(各部クリックにて遷移)

[黄金の林檎]と[エデンの誘惑]の多重的関係性について

 振り返りなせば、である。前頁までにあって概略、以下のような流れでの指し示しをなしてきた。

 ここまでにては

[アトラス・アトランティス・ヘラクレス(の功業)が[トロイア]と接合し、かつ、またそのことがLHCを巡る事物にも相通ずるかたちとなっている]

とのことを示すべくもI.からV.と振っての段階的な話をなし、以下、呈示する通りの解説をなしていった。


(I.の段にては)

(この段では新規のことを述べていたわけではなく、振り返っての話をなしていたところとして)
 LHC実験、その参加グループの中にては
[アトラス]
の名を冠するディテクター(検出器)を用いているとの研究グループ、ATLASグループが関わっており、彼らATLASグループがLHC実験にてブラックホール生成・検出をなしうるとの資料を目立って公にしているとの経緯がある、とのことを ――典拠を従前の段(にての出典(Source)紹介の部35を包摂する部)に譲っての話として―― 再述した。


(II.の段にては)

(先立つI.の段にあってその名に振り返って言及したところの)ATLAS検出器がその名を冠するものとなっているところのATLAS
[古のトロイア城市が滅亡する原因となった[黄金の林檎]を在り処を知る巨人]
としていかように伝承に登場しているこかについての摘示をなした(出典(Source)紹介の部39と振っての出典紹介部を設けていかようにして[巨人アトラス][(「トロイアを滅ぼす原因となった」ものたる)[黄金の林檎]の園の在り処を知る存在]として[ヘラクレス第11功業にまつわる伝承]に登場を見ているのかについての文献的根拠を示しもした)。

(III.の段にては)

 CERNのLHC実験では巨人アトラスの名前を冠する検出器ATLASに供されてのものとして、
[ATLANTIS]
というイベント・ディスプレイ・ツールが用いられるようになってもおり、そのイベント・ディスプレイ・ツールATLANTISそのものによってブラックホール観測がなされる可能性があるとの実験当事者物言いがなされるに至っているとのことがあることを(従前呈示の典拠に依拠してのこととして)再度、指摘した。
 そのうえでブラックホールを検出しうる ―LHC実験運転にて発生しうる極微ブラックホールの足跡の Event Displayをなしうる― とされる同ATLANTISにその名が流用されているところの、
[ギリシャ古典(プラトン『ティマイオス』『クリティアヌス』)にて[海中に沈んだ大陸]とされているアトランティス]
の方がいかようにして

[黄金の林檎の園が存在する場所として神話が語り継ぐ「アトラスの娘ら」(ヘスペリデス)の園]
[大洋の先にある「アトラスの娘」カリュプソの島(オーギュギアー島)]

との両地所と結びつくか、また、その結びつき関係から

[トロイア]

との接合関係がいかように多重的に成立していると指し示せるようになっているかの解説をなしてきた(一連の解説には網羅的論拠摘示に必要十分かと判断できるところの出典紹介部として出典(Source)紹介の部40から出典(Source)紹介の部45を付した)。


(IV.の段にては)

 LHC実験でブラックホールが作られる可能性が取り沙汰されるようになった(途上からそうもなった)とのことにまつわり、実験関係者らが彼ら流の言葉で述べるところの「安全で」「発見が科学の発展に資する」ブラックホールらの想定される振舞いを分析するためのツールとして[ブラックホール・イベント・ジェネレーター](極微ブラックホールの生成・消滅をシュミレートするためのツール)というものを用いているとのことがあり、の中に、
[カリュブディス(CHARYBDIS)]
と命名されてのものが含まれているとのことがあることを(英文解説論稿文言を呈示しながら)まずもって紹介した。次いで、そのカリュブディスが
[トロイアを木製の馬の計略で滅ぼした謀将オデュッセウスをして(歴史的に[アトランティス]と結びつけられていた)[カリュプソの島]に漂着させることになった渦潮の怪物の名前]
となっていることを指摘した(出典(Source)紹介の部46)。

(V.の段にては)

(先立つIII.の段にあって言及していたところの)[LHC実験にてのATLAS検出器に供されてのイベント・ディスプレイ・ツールATLANTIS]のディスプレイ画面が 
[海中に没した大陸アトランティスのプラトン古典『クリティアス』に見るアトランティス構造(を視覚化させてのもの)]
と照応するかたちとなっているとのことを解説した(ATLANTISの画面は二次元上にATLAS検出器のデフォルメされた正面構図を再現するといったものとなっている節があるのだが、そちらがプラトン古典『クリティアス』に記述されるアトランティス構造描写を鳥瞰図形式で現わしたものと「視覚的に」照応するようになっているとのことを本稿にての出典(Source)紹介の部47の図解部でもって示してきた)。

 以上、振り返りもしてのことを受け、直前頁ではさらに次のことを申し述べもした。


 I.からV.と振って証示なしてきたこと、

[[アトラス][アトランティス][ヘラクレス][トロイア]との各要素にあっての[アトラス][アトランティス][ヘラクレス]との要素らが ――CERNのLHC実験を間に介し「も」し―― [トロイア]と接合している]

とのことに関してはそれだけでは話が終わらぬようにもなっており、それら関係性が

[さらにもって多重的なる相互関係の環]

に包摂されていると指し示せるようになっている(指し示せるように「なってしまっている」)。そのことについてこれ以降、摘示していくこととする。


 ここまでで従前の流れを振り返りもしての話を終えるとして、である。ここ本頁以降にあっては直上振り返りもした内容を受けもして

[さらにもって多重的なる相互関係の環] [[アトラス][アトランティス][ヘラクレス][トロイア]との各要素にあっての[アトラス][アトランティス][ヘラクレス]との要素らが ―CERNLHC実験を間に介し「も」し― [トロイア]と接合している]とのことをそこに包摂させているところの多重的なる相関関係の環)

が何たるかを示すべくもの段に入ることとする。

 さて、まずもって再強調しておくが、

[「アトラスが神話上で登場するのは、」[ヘラクレスの第11番目の功業]である]

とのことがある(出典(Source)紹介の部39)。

 計12ある試練のうちの11番目の試練にてヘラクレスは巨人アトラスに会いに行き、彼に[黄金の林檎の園](先立っての段にて[アトランティス]と結びつけられてきたとのことを論じてきた[アトラスの娘らヘスペリデスが管掌する黄金の林檎の園]から黄金の林檎を取ってきてくれと頼むことになる。

(上につき古典よりの記述として本稿では『ビブリオテーケー』という古典の特定部を(出典(Source)紹介の部39とのかたちで)抜粋している。それにつき、「再度の抜粋」に重ねてのさらにもの抜粋を以下にてなしておくこととする)

(直下、アポロドーロス(ローマ時代のギリシャ人著述家)によって著されたビブリオテーケー(BIBLIOTHEKE)の和訳版(岩波文庫より出されている『ギリシャ神話』)にあっての該当部記述をくどくも引くとして)

「エウルステウスは・・・(中略)・・・第一一番目の仕事としてヘスペリスたちから黄金の林檎を持って来るように命じた。 これは一部の人々の言うようにリビアにあるのではなく、ヒュペルボレアス人の国の中のアトラースの上にあったのである。それを大地(ゲー)がヘーラーと結婚したゼウスに与えたのである。テューポーンとエキドナから生れた不死の百頭竜がその番をしていた。それとともにヘスペリスたち、すわなちアイグレー、エリュテイア、ヘスペリアー、アレトゥーサが番をしていた。・・・(中略)・・・ アラビアに沿って進んでいる時にティートーノスの子エーマティオーンを殺した。そして、リビアを通って、向い側の大陸に渡り、プロメーテウスの肝臓を食っている、エキドナとテューポーンから生まれた鷲をカウカサス山上で射落とした。そしてオリーヴの縛めを自ら選んだ後、プロメーテウスを解き放ち、ゼウスに彼の代わりに不死でありながら死を欲したケイローンを呈した。・・・(中略)・・・ヒュペルボレオス人の地のアトラースの所に来た時に、プロメテーウスがヘーラクレースに自分で林檎を取りに行かないで、アトラースの蒼穹を引きうけて、彼を遣わせと言ったので、それに従って蒼穹を引きうけた。アトラースはヘスペリスたちから三つの林檎をとって来て、ヘーラクレースの所へやって来た」

(引用部はここまでとしておく)

 上のように
[アトラス]
が登場するものである(そして、同じくものことは先述のようにイベント・ディスプレイ・ツール[ATLANTIS]が用いられているところのLHC実験にあっての[ATLAS]実験グループ・[ATLAS]検出器とも命名規則の問題として関わるところ「とも」なっている)との[ヘラクレス11番目の功業]だが、そこに登場する黄金の林檎について


「黄金の林檎は

「聖書『創世記』に見る[エデンの蛇による誘惑の物語]とも ――「トロイア崩壊に至るまでのエピソードを媒介項にする」とのかたちで―― 多重的に関わっている」

と「記号論的に」摘示可能なものとなっている」


と述べたらば、どうか。

 また、さらに一歩進んで、


「黄金の林檎が聖書『創世記』に見る[エデンの蛇による誘惑の物語]とも ――「トロイア崩壊に至るまでのエピソードを媒介項にする」とのかたちで―― 多重的に関わっていると「記号論的に」摘示可能なものとなっているとのことが
[ブラックホール生成問題]
と「あまりにもできすぎた」方向性にてつながるようになっているとのことがある」


と述べたらば、どうか。

 以下、そうしたことら、


[[ヘラクレスの11番目の功業に登場する黄金の林檎]が[エデンの園の蛇の誘惑]に関わる]
[[ヘラクレスの11番目の功業に登場する黄金の林檎]が[エデンの園の蛇の誘惑]に関わるとのことからしてブラックホール生成問題と結びつくようになっているとのことが ――実にもって問題となる文献的記録らを通じて―― 指摘できるようになっている]


とのことらが

[個人の主観より生じ、また、そこに留まって然るべきと看做されよう印象論上の話]

などではまったくもってなく、「はきと客観的に指し示せるものとなっている」ことを証示すべくもの細かくもの指し示しをこれ以降なしていくこととする(:言うまでもないが、ここでの話からして実に頓狂なものと響くものである。であるが、「[奇矯なること]は[真実ではないこと]と同義ではない」とのことがここでの話にも当てはまると強くも申し述べておきたい ――筆者は自身の全名誉、そして、命さえ、その真実性に賭けてもいいと考えている。疑わしきは本稿これよりの段の逃げ口上を許さぬ指し示し部をきちんとお読みいただきたいものである―― )

 まず、[ブラックホール生成問題を巡る「多重的」接合関係]を論ずるうえでの[布石]となるところであるがゆえに取り上げることとした、


[ヘラクレス11番目の功業 ――(こちらヘラクレス第11功業に登場する巨人アトラスおよび黄金の林檎を巡る話がいかようにしてLHC実験と多重的に接合しているかは先に具体的典拠を挙げ連ねながらつい先立っての段までにて詳述に詳述を重ねてきたこととなる)―― に登場する[黄金の林檎](トロイア崩壊の原因たるもの)が聖書『創世記』に見るエデンの蛇による誘惑の物語とも関わっている]


とのことについて解説を講じる。

 その点、有名なトロイア戦争の原因は黄金の林檎をどの女神に分け与えるかの審判、
[パリスの審判]
というものとなっているとのことは本稿の先の段にて先述なしてきたことである。

 同[パリスの審判]、フロー(流れ)を辿れば、

[美人コンテストの勝者の証、トロフィーとしての[黄金の林檎]の獲得者の選別のための審判役としてのパリスの動員]  → [美人コンテスト参加者ら女神らによるパリスに対する賄賂の提案] → [美の女神たるアフロディテの賄賂の条件(絶世の美女ヘレンとの縁の取り持ち)をパリスが受け入れる] → [パリスによるヘレンの取得(黄金の林檎をパリスより受け取ってのアフロディテの勝利)] → [ヘレンをパリスに奪い取られた夫(およびその兄弟)の檄文にギリシャ諸侯が応じての(パリスが皇子となっていたところの)トロイアの滅亡に向けての戦争の開始]

とのかたちでそのありようを摘示なせるものとなっている。

(出典として:細かくもの典拠の紹介も出典(Source)紹介の部39にてなしたことだが、[パリスの審判]についてはウィキペディア項目(程度のもの)から引くだけで十分と申し述べた点、それぐらいに欧米圏ではよく知られていると述べた点でもある。それにつき和文ウィキペディア[パリスの審判]項目にての現行記載内容よりの原文引用をなせば、
(直下、引用するところとして)
テティスとペーレウスの結婚を祝う宴席には全ての神が招かれたが、不和の女神工リスだけは招かれなかった。エリスは怒って宴席に乗り込み、 「最も美しい女神にあたえる」として黄金の林檎を投げ入れた。この林檎をめぐってヘーラー・アプロディーテー・アテーナーが争った。ゼウスは仲裁するために「イリオス王プリアモスの息子で、 現在はイデ山で羊飼いをしているパリス(アレクサンドロス)に判定させる」こととした(パリスの審判)。女神たちはさまざまな約束をしてパリスを買収しようとした。アテーナーは「戦いにおける勝利」、ヘーラーは「アシアの君主の座」を与えることを申し出た。しかし、結局「最も美しい女を与える」としたアプロディーテーが勝ちを得た。「最も美しい女」とはすでにスパルタ王メネラーオスの妻となっていたへレネーのことで、これがイリオス攻め(トロイア戦争)の原因となった
(引用部はここまでとする)
とある通りである ――本稿にての出典(Source)紹介の部39ではウィキペディア「程度」の媒体の記述を問題視するに留まらず(オンライン上の Project Gutenbergのサイトにて公開されている神話解説書 BULFINCH'S MYTHOLOGY THE AGE OF FABLEにての Chapter XXと付されての部よりの原文引用をなしつつも)細かくもの出典紹介兼ねての解説をなしていた―― )

 以上の[パリスの審判]を巡るフローが

[エデンの林檎の園での誘惑]

と記号論的に多重的に接合しているからこそ問題になる(本稿筆者たるこの身としては「ふざけたことに変換できるように[こさえられている]から問題になる」と声を大にして述べたいとの気分でもあるのだが、ここではただひたすらに一致性指摘することを念頭に置いての記号論的な話を淡々となしていきたい)

 につき、[エデンの林檎の園での誘惑]との兼ね合いでは表記のトロイア崩壊へと向かう[パリスの審判]のフロー、すなわち、

[美人コンテストの勝者の証、トロフィーとしての[黄金の林檎]の獲得者の選別のための審判役としてのパリスの動員] → [美人コンテスト参加者ら女神らによるパリスに対する賄賂の提案] → [美の女神たるアフロディテの賄賂の条件(絶世の美女ヘレンとの縁の取り持ち)をパリスが受け入れる] → [パリスによるヘレンの取得(黄金の林檎をパリスより受け取ってのアフロディテの勝利)] → [ヘレンをパリスに奪い取られた向きらの檄文にギリシャ諸侯が応じての(パリスが皇子となっていたところの)トロイアの滅亡に向けての戦争の開始]

とのフローにあってその名が見受けられる、

[[アフロディテ]という名の女神(黄金の林檎をパリスより取得しおおせたとの美の女神)]

に伴う特性のことが問題になる。

 その点、[アフロディテ]という名のギリシャ神話にあっての女神は[金星]と結びつく女神として知られる。アフロディテという美の女神がギリシャの神話体系を多く踏襲しているとのローマの神話体系(最高神ゼウスをジュピターに、ポセイドンをネプチューンに、ヘルメスをマーキュリーに、といった塩梅にて多神教信仰の神の名前だけ変えて神話体系をそのまま踏襲しているとのローマの神話体系)にあっては[ヴィーナス](ミロのヴィーナスでも有名なかのヴィーナスである)へと名称置き換えされているとのことがあり、そちら美の女神ヴィーナス(Venus)が(太陽系で最も巨大な惑星たる[木星]が大神ゼウスのローマ名にかこつけられてジュピターと命名されているといったことがあるのに対して)「金星」を指す名詞へと転用されているといったことからも同じくものこと ――ヴィーナス(と呼ばれるに至ったアフロディテ)が金星と結びつくとのこと―― は推し量れもなっていもする。
 それにつき、アフロディテ(パリスより黄金の林檎を取得しおおせた女神)のローマ版たるヴィーナスが[金星体現存在]になるだけの神話上の由来が(ヴィーナス淵源としてのギリシャの)アフロディテの段階からして存在しているとのこともある程度知られていることとなっており、そのことは以下にて出典紹介するようなかたちで指し示せることとなっている。


| 出典(Source)紹介の部48 |

 ここ出典(Source)紹介の部48にあっては

[(ギリシャ神話にあっての)美の女神アフロディテが金星の象徴存在としての顔を有している]

とのことの典拠を挙げることとする。

(直下、まずもってオンライン上より容易に確認できるところとして英文Wikipedia[Aphrodite]項目よりの原文引用をなすとして)

In native Greek tradition, the planet had two names, Hesperos as the evening star and Eosphoros as the morning star. The Greeks adopted the identification of the morning and the evening stars, as well as its identification as Ishtar/Aphrodite, during the 4th century BC, along with other items of Babylonian astrology, such as the zodiac (Eudoxus of Cnidus).

(訳として)
「ギリシャにあっての本来の伝統にあってはその星(金星のこと)は二つの名を持っていた、すなわち、宵の明星としてのHesperosと明けの明星としてのEosphorosである。ギリシャ人らは紀元前4世紀のバビロニア占星術、たとえば、エウドクソスの黄道十二宮概念のような他の分類を傍目に[イシュタル(バビロニアの女神)]/[アフロディテ]に対するのと同様に[明けの明星]と[宵の明星]の意味付けをなした」

(訳を付しての引用部はここまでとする ―※― )

(※注:一般教養上の話として述べるが、「明けの明星および宵の明星とは金星のことを指す」。両者を古代人は別物として考えていたがゆえに[モーニング・スター]および[イヴニング・スター]との別名表記が存在するなどとされることと併せて指摘することとして、である)

(さらに直下、オンライン上より容易に確認できるところとして和文ウィキペディア[アフロディテ]項目よりの原文引用をなすとして)

(アフロディテは)本来、豊穣多産の植物神としてイシュタルやアステルテー同様に金星の女神であったが、このことはホメロスやヘシオードスでは明言されていない。しかし古典期以降再び金星と結び付けられ、ギリシャでは金星を「アプロディーテの星」と呼ぶようになった

(引用部はここまでとする)

 上のウィキペディア表記の抜粋 ―本来ならばウィキペディアは出典として挙げられるのが忌避される媒体であること、既に申し述べているが、すぐに確認可能なものとしてなした抜粋― だけでは納得できぬ向きもいるかもしれぬとのことで「若干手間をかければ」オンラインから確認できるとの「記述内容不変性を伴っての」古典の記載にも同様のことが[文献的事実]として見出せることをも引いておく。

 カエサリアのエウセビオス( Eusebius of Caesarea )という4世紀(紀元300年以降)に目立って活躍したキリスト教教父 ―ちなみに、[教父]ことチャーチ・ドクターというのは初期キリスト教聖職者にあってギリシャ語での著述活動をなした者たちを総称しての呼称である― の著作『福音の備え』( Praeparatio Evangelica、英訳名 Preparation for the Gospel)の1903年に英訳されたものがオンライン上にて公開されているのだが、その第三巻にあってからして次のような記載が認められる。

(直下、 E. H. Giffordという訳者の手になる Praeparatio Evangelicaにての CHAPTER XIの節より原文引用なすところとして)

The star of Aphrodite they observed as tending to fecundity, being the cause of desire and offspring, and represented it as a woman because of generation, and as beautiful, because it is also the evening star

「古代ギリシャ人は[アフロディテの星]をして多産(fecundity)傾向を示すもの、欲望および子種の因、そして、さらには[宵の明星]ともなしてのゆえとして[生殖および美のための女性]の表象としていた」

(引用部はここまでとする ―※― )

(※エウセビオスの遺した古文献にてアフロディテの星が[宵の明星;イブニング・スター]こと金星であるとの言及がなされていることを問題としている。尚、上記記述がエウセビオスの文書にて見受けられることについては[ Preparation for the Gospel,1903, E.H. Gifford, BOOKIII ]とグーグル検索エンジンに入力して(上にての E.H. Giffordとはエウセビオス著作を英訳した訳者のことである)表示されてくるとの1903年の該当著作英訳版の紹介ページを閲覧することで確認できる。 その点、さらに確認簡易化の方法を(インターネット用いての調査が不慣れな方のために)紹介すれば、該当ページの閲覧時にキーボードのctrlキーとFキーを同時押しして、[ブラウザ](インターネット閲覧ソフト)の閲覧ページ内検索機能をオンになったとの状態にし、の際に、表示されてくるチェックボックス内に表記の抜粋テキストの一部を入力すれば、膨大な文量を含むページ内でも該当文字列を含む箇所を一挙にジャンプ特定でき、それでもって、[文献的事実]、すなわち、問題となる記載が問題としている引用文献内にて実際になされているか否かの確認が即時容易になせるようになっている)―― )

出典(Source)紹介の部48はここまでとする)


(直上出典紹介部をはさみもして) さらに指摘するが、
[アフロディテの象徴]
となっていると上(の出典(Source)紹介の部48)にて指し示さんとしてきた金星、[明けの明星]および[宵の明星]との別称を伴ってのそちら[金星]がキリスト教文化圏にあっての悪魔の中の悪魔、ルシファーの象徴「とも」なっていることがある。

 につき、まずもって極々基本的なこととして次のこと、原文引用との形で呈示しておく。


| 出典(Source)紹介の部49 |

 ここ出典(Source)紹介の部49にあっては、

[[金星]という惑星が歴史的にいかようにキリスト教大系に見る悪魔の王ルシファーと結びつけられてきたか]

について「取りあえずも、」の出典をなす。

 まずもっては目に付きやすき基本的なるところ、ウィキペディア程度の媒体にあっての現行記載内容よりの引用をなすこととする。

(直下、和文ウィキペディア[金星]項目(にあっての[歴史と神話]の節)よりの原文引用をなすとして)

(金星は)欧米ではローマ神話よりウェヌス(ヴィーナス)と呼ばれている。メソポタミアでその美しさ(明るさ)故に美の女神イシュタルの名を得て以来、ギリシャではアフロディーテなど、世界各国で金星の名前には女性名があてられていることが多い。天使の長にして悪魔の総帥とされたルシファー(ルシフェル、Lucifer、光を帯びた者)も元々は明けの明星の神格化である

(引用部はここまでとする)

(続いて、直下、和文ウィキペディア[ルシファ―]項目よりものとりあえずもの原文引用として)

ルシファーの名の悪魔たるゆえんは、旧約聖書「イザヤ書」14章12節にあらわれる「輝く者が天より堕ちた」という比喩表現に端を発する。・・・(中略)・・・堕天使ないし悪魔とされたこの「輝く者」は、ヒエロニムスによるラテン語訳聖書において、明けの明星を指す「ルキフェル」の語をもって翻訳された。以上の経緯をもってルシファーは悪魔の名となったとされる ・・・(中略)・・・ テルテトゥリアヌスやアウグスティヌスなどの教父たちは「イザヤ書」14:12の堕ちた星ないし堕ちた王をサタンとして論じている

(引用部はここまでとする)

 以上のようにルシファーについてはアフロディテと同様、
[金星の体現存在]
であるとされているものである(上については英文Wikipedia[Lucifer]項目の冒頭部直下の箇所にも Later Christian tradition came to use the Latin word for "morning star", lucifer, as a proper name ("Lucifer") for Satan as he was before his fall.[17As a result, "Lucifer has become a by-word for Satan in the Church and in popular literature",[3] as in Dante Alighieri's Inferno and John Milton's Paradise Lost.キリスト教伝統的解釈はラテン語にて明けの明星を指すものとして用いられていたルシファーをして地に落ちる前のサタンを指すものとして用いるようになっていた結果、ルシファーは教会およびダンテ・アリギエーリの『地獄篇』やジョン・ミルトンの『失楽園』のような著名古典にてサタンの別称として用いられてきたとの通俗的理解が記されているとおりである)。

 本稿にての後の段にてもルシファーと金星の関係性について[さらに突き詰めての解説]をなす所存ではあるが、この段階でもってしてもさらに次のようなソースにての書きようも引いておくこととする。

(直下、 UNIVERSITY OF NEBRASKA STUDIES IN LANGUAGE, LITERATURE AND CRITICISM Number 2と付されての Project Gutenbergのサイトにて公開されているネブラスカ大学所属の学究( Florence Grimmとの人物)がものした ASTRONOMICAL LORE IN CHAUCER(1919)との著作、『チョーサー(カンタベリー物語の作者の14世紀詩人ジェフリー・チョーサー)に見る天文上の知識』とでも訳すべき著作よりの原文引用として)

Of all the planets, that most often mentioned by Chaucer is Venus, partly, no doubt, because of her greater brilliance, but probably in the main because of her greater astrological importance; for few of Chaucer’s references to Venus, or to any other planet, indeed, are without astrological significance. Chaucer refers to Venus, in the classical manner, as Hesperus when she appears as evening star and as Lucifer when she is seen as the morning star.

(補ってもの訳として)「チョーサーに言及されている全ての天体の中で最も多く言及されているのは疑いもなく[ヴィーナス](金星)であるとのことがあり、その理由については、金星の輝度の高さ、しかし、主たるところではその天文学における重要性にある(と解される)。チョーサーの[ヴィーナス](金星)への言及、そして、他の天体への言及のどれをとっても本然的に天体に重きを置いてのことなくして成り立つようなものではない。チョーサーが[ヴィーナス](金星)に言及するとき、そのやりようは古典的なところに従っており、金星が[宵の明星](イブニング・スター;夕闇にて見受けられるとの金星似姿)として現われての折には[ヘスペロスHesperus(訳注:ギリシャの黄昏の神/本稿の先の段にてアトラスの四人ないし三人ワンセットの娘らたるヘスペリデスと結びつ存在)として金星につき言及し、金星が[明けの明星](モーニング・スター;明け方にて見受けられるとの金星似姿)として認められるときには[ルシファーLucifer]と言及していた

(以上、引用部に対する訳とする ―※― )

(※以上の ASTRONOMICAL LORE IN CHAUCER(1919)については当然に
「オンライン上より全文確認できる」
との文物だからここにて引用なしている。尚、チョーサーが著名な『カンタベリー物語』にて占星術知識を反映させていることはある程度、通念化していることとなっているようで、英文Wikipedia[Astrology](占星術)項目にての Literature and musicとの節で(一文のみ引用するところとして) The fourteenth-century English poets John Gower and Geoffrey Chaucer both referred to astrology in their works, including Gower's Confessio Amantis and Chaucer's The Canterbury Tales.(訳)「14世紀英国の詩人らジョン・ガワーとジェフリー・チョーサーらは双方、(ガワーの Confessio Amantis『恋する男の告解』とチョーサーの The Canterbury Tales『カンタベリー物語』を含むところとして)占星術への言及をなしている」との記述が認められるところでもある)

出典(Source)紹介の部49はここまでとする)


 上の段に至るまでにて摘示してきたとのことら、すなわち、

[[ギリシャ神話体系にあっての美の女神アフロディテ⇒金星の象徴存在]との流れが存在している]出典(Source)紹介の部48にて解説)

および

[[金星の象徴存在⇒ルシファー]という語句とのつながりが存在している]出典(Source)紹介の部49にて解説)

とのことらを念頭にしての置き換えをなせば、である。[トロイア戦争の原因たる黄金の林檎]をどの女神に分け与えるかの審判、[パリスの審判] のフロー(流れ)については、

[美人コンテストの勝者の証、トロフィーとしての[黄金の林檎]の獲得者の選別のための審判役としてのパリスの動員] → [美人コンテスト参加者ら女神らによるパリスに対する賄賂の提案] → [美の女神たるアフロディテの賄賂の条件(絶世の美女ヘレンとの縁(えにし)の取り持ち)をパリスが受け入れる] → [パリスによるヘレンの取得(黄金の林檎をパリスより受け取ってのアフロディテの勝利)] → [ヘレンをパリスに奪い取られた夫およびその兄弟の檄文にギリシャ諸侯が応じての(パリスが皇子となっていたところの)トロイアの滅亡に向けての戦争の開始]

との式で示せるものから

[美人コンテストの勝者の証、トロフィーとしての[黄金の林檎]の獲得者の選別のための審判役としてのパリスの動員] → [美人コンテスト参加者ら女神らによるパリスに対する賄賂の提案] → [美の女神たるアフロディテの賄賂の条件(絶世の美女ヘレンとの縁の取り持ち)をパリスが受け入れる;[ルシファーと同様の金星の体現存在]による美女を用いての誘惑にパリスが屈する] → [[ルシファーと同様の金星の体現存在](アフロディテ)による林檎の取得] → [ヘレンをパリスに奪い取られた夫およびその兄弟の檄文にギリシャ諸侯が応じての(パリスが皇子となっていたところの)トロイアの滅亡に向けての戦争の開始]

とのフローにも変換できるとも述べられる(純・記号論的な意味での変換とのことで、である)。

 無論、だが、話がそれに留めるだけならば、[金星の象徴化存在]という共通項だけでもってして牽強付会にも(こじつけがましくも)、

ルシファー⇔(変換)⇔アフロディテ]

との変換を無理矢理なしていると受け取られるところであろう(当然であろう)。

 であるから、
[付会しての変換(こじつけがましき言葉遊びの類)】
を無理矢理なしているとのことでは話は済まないとのことの典拠となるところをこれより指摘する、具体的には

[美の女神たるアフロディテにて呈示された贈賄の条件(絶世の美女ヘレンとの縁(えにし)の取り持ち)をトロイアの皇子パリスが呑む;ルシファーと同様の[金星の体現存在]による美女を用いての誘惑にパリスが屈する] → [【ルシファーと同様の金星の体現存在】(ギリシャ神話のアフロディテ)の林檎に関わる誘惑の奏功] → [パリスにヘレンを奪い取られた夫、そして、その兄弟の檄文にギリシャ諸侯が応じての(トロイアの滅亡に向けての)戦争の開始]

との部分が

[女という性を最大限活用しもしての誘惑(美女ヘレンを具にしての誘惑)が(パリスの審判にて)アフロディテよりパリスに対してなされる]

[上は金星体現存在による誘惑である]

[林檎の取得が崩壊(誘惑に応じた者を包摂しての都市の崩壊)につながった ――すぐに後述することになるが、エデンで用いられた禁断の果実( Forbidden Fruit )が林檎であるとの明示的記述は聖書それ自体の中には認められないものの、ただし、禁断の果実を林檎と解して然るべきだけのことがある―― ]

との側面から

[エデンの園にての誘惑]

と接合するとのことのその意味性を「よりもって煮詰めて」指摘することにする。

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直下、本稿冒頭部へのリンクを設けておく

(⇒冒頭頁へは下の部より)

[典拠紹介部第1頁 加速器実験に伴う欺瞞性から証示なせることについて]

 上にて挙げているのはドイツ浪漫主義芸術の巨匠たる18世紀画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(Freemasonでもあったとの画家 Caspar David Friedrich)の手になる一品、

Der Wanderer uber dem Nebelmeer雲海の上の旅人』(に多少の[動き]をアレンジとして加えたもの)

となる。

 言われようの問題として一般に、

[人間の崇高なる精神が高みを目指し、ついぞ多くの物事を達観するに至った時、その折の孤独と感慨を描いた画]

などと形容される上掲の『雲海の上の旅人』に関して(本稿でもその言行を順次・段階的に取り上げることになるとの)物理学者リサ・ランドールは[次のような申しよう]をなしている。


(直下、物理学者リサ・ランドールの手になる著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)にての CHAPTER THREE LIVING IN A MATERIAL WORLD[第三章 物質世界に生きる]の章の記述内容 ――オンライン上検索エンジンにあっての原文検索にて該当部特定できるところの記述内容―― よりの原文引用をなすとして)

Our universe is in many respects sublime. It prompts wonder but can be daunting ―even frightening― in its complexity.  Nonetheless, the components fit together in marvelous ways. Art,science, and religion all aim to channel people’s curiosity and enlighten us by pushing the frontiers of our understanding. They promise, in their different ways, to help transcend the narrow confines of individual experience and allow us to enter into―and comprehend―the realm of the sublime. (See Figure 11.)
          [ . . . ]
[ FIGURE 11 ] Caspar David Friedrich’s Wanderer Above the Sea of Fog (1818), an iconic painting of the sublime ― a recurring theme in art and music.

(上の原著引用部に対する[訳文]として国内流通訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版にあっての81ページに記載されているところを引くとして)

多くの点で、私たちの宇宙は崇高だ。その複雑さは好奇心を駆り立てはするが、無力感も抱かせるし、ことによっては恐怖さえも感じさせる。にもかかわらず、宇宙の構成要素は素晴らしくぴたりと絡みあっている。芸術、科学、宗教は、いずれも人々の好奇心を促して、理解の限界を広げさせ、それによって私たちを啓蒙することを目指している。いずれもそれぞれのやり方で、個人の経験の狭い領域を越えさせることを約束している。それがかなえられたとき、私たちは崇高なものの領域に踏み込む――そして理解する――ことができるのだ(図11を参照)。 …(中略)… [図11]ドイツの画家カスパー・ダーヴィド・フリードリヒの「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ。崇高さは、美術と音楽に繰り返し登場するテーマである

(以上をもって Knocking on Heaven’s Doorにての原著表記および訳書よりの引用とした)


 さて、何故、ここ脇に逸れての部にあって「目立つように」特定絵画 ― 『雲海の上の旅人』― を挙げ、その絵画に対する物理学者の評しよう ―「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ....― などを引いたりもしたのか

「それは、」
絵画『雲海の上の旅人』に対して直上引用なしたような評しようをなしているとの物理学者リサ・ランドールが

加速器によるブラックホール生成可能性にまつわるトピックの理論深化に一廉ならぬ貢献をなしているとの著名物理学者

[[崇高なるもの]を目指しての宇宙の探求(およびそのための装置と銘打たれている巨大加速器LHC)の称揚・礼讃をなしているとの向き

であるとのことがあり、また、なおかつ、彼女リサ・ランドールの手による、(絵画『雲海の上の旅人』を科学者が目指しての[崇高さ]とを結びつけている)引用元著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)が

人間のありよう(崇高さとはおよそ程遠いところにあるありよう)]
人間の辿る運命

を嘲笑うような[嗜虐的寓意]で満ち満ちていると申し述べられるようになっている著作であるとのことがある、遺憾ながら
[理の当然]
として申し述べられるところとしてある ――個人のせせこましい偏頗(へんぱ)な主観などとは一線を画したところで客観的かつ具体的にこれはこうでこうだと申し述べられるようになっている(出典呈示を第一義にしての本稿では無論、その論拠を事細かに挙げる)とのところとしてある―― からであり、そのことに注意を向けたかったからである(※)。

(※上にて引用元とした著作、 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)、同著にあってはその冒頭部より
September 10, 2008, marked the historic first trial run of the Large Hadron Collider (LHC). Although the name―Large Hadron Collider― is literal but uninspired, the same is not true for the science we expect it to achieve, which should prove spectacular. (表記英文引用部に対する訳として)「2008年9月10日、ラージ・ハドロン・コライダー(LHC)が歴史的始動を見た.[ラージ・ハドロン・コライダー]との名称は有り体に言ってインスピレーションを何ら与えぬとの平凡なものだが、私たちがそれ(LHC)に[証明すべきととらえている壮大なる挙]を託しているとの意では[科学(の進歩)]にとり同じくものことは真実とはならない(LHCは際立ってのインスピレーションを与えるものである)」
などとのことが書き記されている。
 そうもした書きようが目立ってもの冒頭部にてみとめられる著作ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアにおける表題、 [天国のドアをノックする]の由来についてリサ・ランドール女史は同じくもの著作の中で次のようなことを述べてもしている。
(以下、 Knocking on Heaven’s Doorにての CHAPTER FOUR LOOKING FOR ANSWERSより引用なすところとして)
I first heard the phrase “knockin”on heaven’s door”when listening to the Bob Dylan song at his 1987 concert with the Grateful Dead in Oakland, California. Needless to say, the title of my book is intended differently than the song’s lyrics, which I still hear Dylan and Jerry Garcia singing in my head. The phrase differs from its biblical origin as well, though my title does toy with this interpretation. In Matthew, the Bible says, “Ask, and it shall be given you; seek, and ye shall find; knock, and it shall be opened unto you: For every one that asketh receiveth; and he that seeketh findeth; and to him that knocketh it shall be opened. (以上原著表記に対して訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版[第四章]103ページにての表記を引くとして) Knocking on Heaven’s Door(天の扉を叩く)]――これが本書の原題だが、私が最初にこのフレーズを聞いたのは、一九八七年、カリフォルニア州オークランドでのグレイトフル・デッドとのコンサートで、ボブ・ディランが『天国への扉』を歌うのを聞いたときだった。いまでも私の頭の中ではディランとジェリー・ガルシアがこれを歌っているのが聞こえてくるけれど、いうまでもなく、私の本のタイトルは、この曲の歌詞とは意味が違っている。このフレーズは出典である聖書の一節とも違っているが、私のタイトルはこちらの意図を拝借したものだ。聖書の「マタイ伝」には、このように書かれている。「求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり
(以上、引用部とした)
 といったところ、新約聖書のマタイ伝にあっての
[求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり]
とのフレーズ、それが
[天国の門]・[天国への扉]・[天国への階梯](ステアウェイ・トゥ・ヘブン)
との兼ね合いでいかように嗜虐的なる別側面での意味( Double Meaning )と共にあるのか、そのことからして具体的典拠を挙げ連ねるとの式で遺漏無くも事細かに示そうというのが本稿の本義であるとここ脇に逸れての部にあって訴求しておきたいとの意図が筆者にはある)

当サイト内にあっての【各頁および各典拠への一覧方式遷移部】、及び、【PDF形式文書配布ページ】へのリンクを直下、設けておく

各頁および各典拠への一覧方式遷移部へは以下より


問題となる[「予見的」言及→実現]の体系についての[典拠紹介部]一覧呈示頁

PDF形式文書配布ページへは以下より


典拠解説媒体としての[一括PDF文書]の公開頁

ここ本頁内の記述内容を支える【「容易に後追い確認なる」「堅い」ソースを呈示しての出典紹介部ら】のうち、枢要なるものへの[遷移経路]を下に設けておく。 典拠について疑わしいとの部があれば、必要に応じて参照されたい (:クリックすることでブラウザ ―インターネット閲覧ソフト― の[別タブ(別枠)]にて典拠紹介部を表示( open "additional" tabbed window(s) of web browsers ))

[出典(Source)紹介の部35]LHC実験とトロイア崩壊およびアトランティスの関係性を示す命名規則上のありようにまつわっての部LHC実験にあっては[(トロイア崩壊の因たる)黄金の林檎の在処を知ると神話が語り継ぐ巨人アトラス]の名前を冠する検出器ATLASおよび黄金の林檎の果樹園とも同一視されもするアトランティス]の名前を冠するディスプレイ・ウェアATLANTISによって生成極微ブラックホール捕捉をなしうるとの可能性が取り沙汰されてきたとのことについての出典紹介の部35)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第30頁 アトラス・アトランティスとLHC命名規則の繋がり合い

[出典(Source)紹介の部39]トロイア崩壊の原因が黄金の林檎となっているとのこと、また、そちら黄金の林檎がヘラクレス第11功業に登場を見ている「巨人アトラスと結びつく神の果実」でもあるとのことに関しての出典紹介部39)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第35頁 ブルフィンチ神話要覧書などに見る黄金の林檎とトロイア

[出典(Source)紹介の部41]トロイアとアトランティスの関係にまつわっての出典紹介部の一例[トロイア崩壊の原因たる黄金の林檎が実るヘスペリデスの黄金の林檎の園]が何故、[アトランティス]と結びつくのかについての出典紹介の部41)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第37頁 アトランティスを巡るドネリーの主張について

[出典(Source)紹介の部43]トロイアとアトランティスの関係にまつわっての出典紹介部の一例トロイアを木製の馬の計略で劫略した武将オデュッセウスが漂着した島が何故、[アトランティス]と結びつくのかについての出典紹介の部43)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第38頁 アトランティスとトロイアの記号論的関係性の深耕として

[出典(Source)紹介の部44(3)](海中に没したアトランティスとトロイア城塞に記号論的類似性が幾点もあることにまつわっての出典紹介部44-3(以降の部))
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第38頁 アトランティスとトロイアの記号論的関係性の深耕として

[出典(Source)紹介の部46]LHC実験とトロイア崩壊およびアトランティスの関係性を示す命名規則上のありようにまつわっての部LHC実験にあってはトロイア攻囲戦に木製の馬で決着をつけた武将オデュッセウス ―黄金の林檎を巡る争いがトロイア戦争に発展した原因としての盟約を取り決めた存在でもある― が仲間共々呑み込まれた渦潮の怪物カリュブディス]の名前を冠するイヴェント・ジェネレーターCHARYBDISによって(「無害なる、」と強弁される)生成極微ブラックホールのありうべき似姿再現シュミレーションがなされてきたことについての出典紹介の部46)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第40頁 LHC実験とトロイア崩壊譚の関係についてのまとめ