[アトラス]・[アトランティス]が[トロイア崩壊伝承]と何故もってして複線的に接合していると述べられるのかについて本稿以降の段の事実関係摘示に向けて布石としての詳解を講ずる(6)
再言するが、現行、以下の流れでの筆の運びをなしている。
本稿にての重要訴求事項に[梁]として関わるのが巨人Atlasアトラス、ギリシャ神話の英雄Herculesヘラクレス、往古海底に没したとプラトンの手になる古典(Timaeus『ティマイオス』)に言及されるAtlantisアトランティス、そして、今日の欧州文明の源流となっているギリシャ古典(後述のIliad『イリアス』およびOdyssey『オデュッセイア』)にてその破滅に向けてのありようが言及される[木製の馬で滅せられたトロイア]であると先立って言及してきたわけだが、以降の部では、うち、[アトラス][アトランティス][ヘラクレス功業]らのそれらについて[何が問題になるのか]についての極部分的なる言及をここまでにてなしてきたとの各要素についてさらに一歩進んでどういったことが述べられるのかについての解説をなしていくこととする。
具体的には以降の段では
「アトラス」
「アトランティス」
「ヘラクレス」
「トロイア」
にあっての
「アトラス」
「アトランティス」
「ヘラクレス」
との各要素らが(上記要素らにあっての)他要素としての[トロイア]と多重的・複線的に結びつくようになっており、そのことがまた、
[ブラックホールを生成すると主張され、その[可能性]が科学界にて部分的に認容されるに至ったとのLHC]
とも関わるようになっている
ことにまつわる解説(にして「証して」「示す」との[証示])を膨大な紙幅を割いてなしていくこととする。
それにつき、「まずもっては」同じくものことについてI.からV.と振っての流れでの指摘をなしていくこととする。
以上振り返りもしての流れにあって本頁では(I.からV.と各別に振っての一連の流れにて)IV.と振っての部の表記をなすことからはじめる。
(先立ってのIII.と振っての部の帰結としてそうしたことがあるのを証示したとのことでもある)[CERNのLHC実験がトロイア崩壊の物語と結びついている]との摘示を続ける。
LHC実験でブラックホールが作られる可能性が取り沙汰されるようになった(途上からそうもなった)とのことにまつわり、実験関係者らは彼ら流の言葉で述べるところの「安全で」「発見が科学の進歩に資する」ブラックホールら、
[即時蒸発する銀河系中枢に存する巨大なブラックホールとは一線を画する極微ブラックホール] (本稿出典(Source)紹介の部1にて紹介の各文書に見るように当初、実験機関関係者らによって生成それ自体が否定されていたところが出典(Source)紹介の部2の各文書に見るように安全なものとしての生成が中途より観念されるようになっていったとのもの)
の想定される振舞いを分析するためのツールとして
[ブラックホール・イベント・ジェネレーター] (極微ブラックホールの生成・消滅をシュミレートするためのツール/先述の[イベント・「ディスプレイ」観測]用のATLANTISとは別物のツール)
というものを用いている。
そのブラックホール・イベント・ジェネレーターの一つに対して
[カリュブディス(CHARYBDIS)]
という名称が与えられている(いくつものオンライン上に流通している実験関係者ら論稿にそちらCHARYBDISの名前はお目見えしている)。
そこに見るカリュブディスとは、
[トロイア崩壊を[木製の馬の計略]でもたらしたオデュッセウス一行を吸い込んだ(そして、アトラスの娘とされるカリュプソの島にオデュッセウスを結果的に誘(いざな)うこととなった)渦潮の怪物の名前]
にちなんで命名されているものとなる ――続いての出典(Source)紹介の部46を参照のこと―― (につき、オデュッセウスのみが渦潮の怪物カリュブディスに飲み込まれた中で唯一生き残り、アトランティスにも仮託されるアトラスの娘、カリュプソの島に漂着することとなったと伝わっていることがある)。
| 出典(Source)紹介の部46 |
ここ出典(Source)紹介の部46にあってはLHCで[極微ブラックホール]が生成されうることをも想定すべくものものとして
[CHARYBDIS]
という生成ブラックホールの動きをシュミレートするツールが存在していること、そして、同[CHARYBDIS]の命名由来が
[トロイア崩壊を[木製の馬の計略]でもたらしたオデュッセウス一行を吸い込んだ(そして、アトラスの娘とされるカリュプソの島にオデュッセウスを結果的に誘(いざな)うこととなった)渦潮の怪物たるカリュブディス(Charybdis)]
に求められるとのことの出典を紹介することとする。、
ブラックホール・シュミレーション・ツールたるカリュブディス(CHARYBDIS)については検索エンジン上に
[ CHARYBDIS, Black Hole Event Generator ]
などとの入力をなせば、その[使用]と[仕様]に言及した解説ページに行きつけることか、と思う。
そうも述べつつ、ここではCHARYBDISの開発者らが執筆しているようであるとの同イベント・ジェネレータの解説論稿(そのままに CHARYBDIS: A Black Hole Event Generatorとの題名が付された現行コーネル大の論稿配布サーバーarXivで公開されている論稿)の冒頭ページ内の記述を引いておく。
(直下、論稿配布サーバーarXivにて公開されている CHARYBDIS: A Black Hole Event Generatorより引用をなすとして)
Abstract: CHARYBDIS is an event generator which simulates the production and decay of miniature black holes at hadronic colliders as might be possible in certain extra dimension models. It interfaces via the Les Houches accord to general purpose Monte Carlo programs like HERWIG and PYTHIA which then perform the parton evolution and hadronization.
(訳として)
「要諦:カリュブデスは[特定の余剰次元モデルに依拠すればありうるとされているところのハドロン加速器にての極微ブラックホールの生成および消滅]をシュミレートするためのイベント・ジェネレーターである。同CHARYBDISは Les Houches accord(訳注:フランスの Les Houchesレズーシュの地にあって取り交わされた素粒子物理学関係者らの間の規格標準化にまつわる合意)を通じてHERWIGやPYTHIAのような[パートン・エヴォリューションおよびハドロナイゼーション(ハドロン形成プロセス)を再現するとのモンテカルロ法に則っての一般目的に準じてのプログラム]と接続作用を呈するとのものである」
(訳を付しての引用部はここまでとする ―※― )
(※ちなみに上にてはCHARYBDIS is an event generator which simulates the production and decay of miniature black holes at hadronic colliders as might be possible in certain extra dimension models.カリュブデスは[特定の余剰次元モデルに依拠すればありうるとされているところのハドロン加速器にての極微ブラックホールの生成および消滅]をシュミレートするためのイベント・ジェネレーターであると記されているが、そこに見る[extra dimension models余剰次元理論]とは本稿にての出典(Source)紹介の部2でもそのありようを取り上げ、また、さらに補ってもの解説を後々の段にてもなす所存であるとのADDモデルという名で知られる(提唱者の名前からとられてのその名で知られる)1998年提唱の理論ともなる。「1998年に世に出た」同理論および「2001年から顕在化しだした」その発展的思考によってブラックホール生成が Planck Energy(2.0x109Jジュールにて表記できるようなエネルギー;ガソリンタンク目一杯で自動車を駆動させ続けるとのエネルギー)の投入なくして、すなわち テラエラクトロン・ボルト単位( TeV Scale )のエネルギー(1.6×10-7Jジュールにて表記できるエネルギー;蚊の飛ぶ運動エネルギー程度のもの)の極微領域 ――「蚊の一兆分の一」と表されている極微領域―― へ向けての投入で可能となるとの帰結が導かれることになった ――今まで、恒星ないし恒星系クラスの加速器( an atom smasher the size of a solar system or even a star system )という絶対に人類には構築できぬものを用いてしか不可能であるとされていたブラックホール生成がLHC程度のもので可能であると目されるようになった―― とのことがある(その細かき解説は[重要なる欺瞞](この世界のありようの根本に関わるところの[重要なる欺瞞])のひとつとして本稿の前半部(出典(Source)紹介の部1から出典(Source)紹介の部21-5(2)を包摂する部)からして事細かになしてきたところともなる))
以上のように一言解説されているとのCHARYBDISがLHC実験参加グループの中の[アトラス実験関係者]によっても利用されていることは読み手それぞれがオンライン上より確認いただきたいところである、として話を進め、CHARYBDISがオデュッセウス(トロイアを木製の馬で内破させしめた謀将)一行を呑み込んだ渦潮の化け物の名前となっていることについては下のような引用を再度なしておく。
(直下、和文ウィキペディア[キルケ]項目にての内容より中略なしながらもの引用をなすとして)
ホメーロス作『オデュッセイア』では、キルケーの住むアイアイエー島にたどり着いたオデュッセウスの部下たちは、キルケーの差し出す食べ物を食べて豚に変えられてしまう。オデュッセウスのみは、魔法を打ち消す効力のある薬草モーリュをヘルメースからもらっていたおかげで豚に変えられずにすんだ。キルケは魔法が効かない相手に屈して部下たちを元の姿に戻す。しかし、オデュッセウスはキルケーの魅力にとりつかれ、1年間キルケーとともに過ごす。・・・(中略)・・・ようやく部下たちの帰還を望む声にわれに返ったオデュッセウスはキルケーと別れ、島を後にする。キルケーは忠告して、セイレーンの海域では魔力のある歌を聴いてはならないこと、その後二つの岩があり、カリュブディスの渦巻きと怪物スキュラのいずれかを選ばなくてはならないと教える。スキュラは、もとニュムペーであったが、海神グラウコスに愛されていることを嫉妬したキルケーが、魔法でスキュラを6つの犬の頭に12の足を持つ化け物に変えたものといわれる。
(引用部はここまでとする ――尚、ウィキペディアは諸々のブログ媒体などと同様、常に編集・改訂がなされうるとの特性を伴っているため、記載内容が有為転変としており、表記の記載内容には文章構成との意味で異動が生じる可能性がある(※)―― )
(※ウィキペディアよりの引用だけでは心もとないので加えての引用もなしておく。具体的にはより詳しくものところとして Project Gutenbergのサイトにて全文公開されている、すなわち、オンライン上より誰でも全文確認できるとのオデュッセイアの19世紀初頭詳解版とも言えよう著作、 Charles Lambという往時随筆家による THE ADVENTURES OF ULYSSES『ユリシーズの冒険』(1808)にあってより次の表記を引いておくこととする⇒(以下、より引用なすとして) Ulysses then prayed her that she would inform him what Scylla and Charybdis
were, which she had taught him by name to fear. She replied: "Sailing
from Aeaea to Trinacria, you must pass at an equal distance between two
fatal rocks. Incline never so little either to the one side or the other,
and your ship must meet with certain destruction. No vessel ever yet tried
that pass without being lost but the Argo, which owed her safety to the
sacred freight she bore, the fleece of the golden-backed ram, which could
not perish. The biggest of these rocks which you shall come to, Scylla
hath in charge. There in a deep whirlpool at the foot of the rock the abhorred
monster shrouds her face; who if she were to show her full form, no eye
of man or god could endure the sight: thence she stretches out all her
six long necks, peering and diving to suck up fish, dolphins, dog-fish,
and whales, whole ships, and their men, whatever comes within her raging
gulf. The other rock is lesser, and of less ominous aspect; but there dreadful
Charybdis sits, supping the black deeps. Thrice a day she drinks her pits
dry, and thrice a day again she belches them all up; but when she is drinking,
come not nigh, for, being once caught, the force of Neptune cannot redeem
you from her swallow. Better trust to Scylla, for she will but have for her six necks six men:
Charybdis in her insatiate draught will ask all."
(原著文言に忠実たらんとする逐語訳は寸刻を割くだに浪費と見ているために割け、労少なき即時にての意訳を「ここにては」なすとして)「ユリシーズ(オデュッセウスの英語通用呼称)は彼女(オデュッセウス一行に一年間の滞留を強いた魔女キルケー)に彼女が言うところの名前からして畏怖すべき存在、[スキュラ]および[カリュブディス]の情報を与えるよう請い求めた。アイアイエ島からトリーナキエ島に向けての行く先の航海ではキルケー曰くのこととして、何とかその間を切り抜けなければならない二つの命奪う岩礁が存在しているとのことであり、その間をやりぬけたのは魔法による遁走能力具備の船、金羊毛を求めもしていたアルゴー船ぐらいのものであるとのことである。うち、大きな方の岩礁には忌まわしい顔隠しのスキュラ、神さえ正視に堪えぬようなその怪物が海の大小の動物から船舶まで六つの長い首で喰らうとのかたちで陣取り、他面、一方の岩礁はその見かけのいかめしさでは前者に劣るが、恐るべきカリュブディス、日に三度の干潮の折に三度、呑み込んだものをはき出すとのそちら怪物が陣取りもしているといい、そして、うち、カリュブディスの方の吸引力は海神ネプチューンでさえ呑み込まれたものをはき出させることができないとのことである。(両者ともども致命的な存在であるとの中)キルケ曰くのところとしてまだしもスキュラの方が身を任せるにましである、というのもスキュラは彼女の6つの頭で6人しか喰らわぬとの決着もありえるが、カリュブディスとくると、貪欲さを示して全員の命を要求するがゆえ、とのことであった」(拙訳付しての引用部はここまでとする))
(さらに直下、先にも出典(Source)紹介の部44-2にてなした和文ウィキペディア[オデュッセイア]項目にての[第12歌]との節よりの中略なしながらもの再度の引用として)
オデュッセウスの航海と冒険の話の続き。キルケーの館より出て、仲間達と船を進ませる。途中、セイレーネス(セイレーンたち)という人の顔を持ち鳥の身体を持つ怪物がいる島の傍らを船は通過する。セイレーンたちの歌を聴いた者はすべての記憶を失い、怪物セイレーンに近づきその餌食とされる。しかし、オデュッセウスはその歌が聞きたく、仲間たちの耳は密蝋で塞ぎ、自分は帆柱に縛り付けてもらい、身動きできないようにして、無事通過する。オデュッセウスは、セイレーンの島に進むのだと叫ぶが、仲間たちは歌も聞こえないので、そのまま無視して進んだ。
次に怪物スキュラのいる岩の横を通過するが、スキュラは、六本の頭で仲間たち六人をくわえて捉えむさぼり食うが、オデュッセウスを初め、他の仲間は何とか無事にスキュラの岩の傍らを通過できた。
・・・(中略)・・・
ヘーリオスの家畜をみだりに殺し食用にしたため、家畜を世話していたヘーリオスの娘ラムペティエーはそのことを父に知らせた。ヘーリオスは怒ってゼウスに訴えたので、ゼウスは船に雷を落とした。彼らの船は再びスキュラの岩とカリュブデュスの近くに流され、今度は、大渦巻ですべてを飲み込むカリュブディスの岩の下の海に吹き寄せられたので、船は仲間を含めて渦巻きに飲み込まれたが、オデュッセウスだけは助かり、カリプソーの島に流れ着いた。
(引用部はここまでとする ――尚、ウィキペディアは諸々のブログ媒体などと同様、常に編集・改訂がなされうるとの特性を伴っているため、記載内容が有為転変としており、表記の記載内容には文章構成との意味で異動が生じる可能性がある―― )
(直下、先にも出典(Source)紹介の部44-2にてなした Project Gutenbergのサイトにて公開されているホメロス叙事詩『オデュッセイア』の近代英訳版 THE ODYSSEY OF HOMER Translated by William Cowper(訳者の同 William Cowperは18世紀活躍の英国の文人となる)よりの第12巻の要約の部 ―表記の英文テキスト入力で誰でもオンライン上より特定できるところ― よりの再度の引用をなすとして)
BOOK XII ARGUMENT Ulysses, pursuing his narrative, relates his return from the shades to Circe’s island, the precautions given him by that Goddess, his escape from the Sirens, and from Scylla and Charybdis; his arrival in Sicily, where his companions, having slain and eaten the oxen of the Sun, are afterward shipwrecked and lost; and concludes the whole with an account of his arrival, alone, on the mast of his vessel, at the island of Calypso.
(補ってもの訳として)
「[12巻要約]ユリシーズは(パイアキス人に対して)彼の物語を続け、[影らの領域](注:第11巻の舞台となる影と化しての死者らの領域)から[魔女キルケの島]への帰還へと話をつなげ、さらに、(魔女にして女神のキルケによってなされた)事前警告のこと、そして、[サイレンら]の魔手よりの逃亡のこと、[スキュラ]および[カリュブディス]よりの逃亡のこと、[シシリア島に到達、そこで彼の船旅の同道者らが太陽神の牛を屠殺・食した(がために神罰によってカリュブデスの領域に引き戻され)後に座礁・同道者全滅の憂き目を見た]とのことへと話をつないでいき、そして、カリュプソの島へと船のマストにつかまって唯一人到達したことを結末として語った」
(補ってもの訳を付しての引用部はここまでとする ―因みにオデュッセウスがスキュラとカリュプディスの間を渡ろうとしたとの故事はトロイア攻城戦で唯一生き残ったトロイアサイドの武将アイネイアスにまつわる物語にも当てはまり、アイネイアスら一行の場合、そもそも、迂回路を選択したとされている(現行は和文ウィキペディア[スキュラ]項目にさえ記されていることである)。オデュッセウス関連の古典『オデュッセイア』描写とアイネイアス関連の古典『アエネーイス』描写を混同しないように、と一応、付記しておく― )
上の図 ――魔女キルケを描いた画家ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの絵画および一九世紀古典関連書籍にみとめられる[ヘルメスが女神カリュプソにオデュッセウスを解法するように求めているとの一幕を描いての挿絵](ウィキペディアにも公開のもの)を引き合いに出しつつもの図―― にて端的に示さんとしている流れはこうである。
⇒
[叙事詩『オディッセウス』にてオデュッセウス一行は第10歌で魔女Circeキルケと出会う。第12歌でオデュッセウスらはキルケ助言に従いつつもSirenサイレン(人面鳥身の船舶座礁の魔声を発する怪物)ら領域・Scyllaスキュラ領域・Charybdisカリュブディス領域に帆を進め、結局、渦潮カリュブディスの領域にてオデュッセウスを除く同道者全員が海の藻屑となり果てる結果を見ることになる。そして、そうもしてオデュッセウスが辿り着いたのがアトランティスと同一視される島であるオギュギアに拠るカリュプソの元であった]
本稿の後の段でも予見事物との兼ね合いで都度、取り上げることになる以上の流れが何故、重要なのか、と言えば、ひとつに(ここまでの流れに依拠して書くところとしてひとつに)、
[[渦潮Charybdis]および[渦潮Charybdisによってトロイアの木製の馬の考案者たるオデュッセウスがいざわれた先たるオーギュギアー島(女神カリュプソが拠っての島)と歴史的に同一視されてきたATLANTIS]の双方共々が[LHC実験にあってのブラックホール関連事物の命名規則]と結びついている]
とのことがあるからである(:ちなみに述べておけば、Odysseyこと叙事詩『オデュッセイア』にあっての英語呼称オデッセーは英語圏にて諸所の文物のタイトルにその名が拝借されているとのものであり、映画化作品共々著名なアーサー・クラークの小説『2001年宇宙の旅』(の原題 2001: A Space Odyssey)もその例に漏れない ――そして、人間の「人為的」進化の問題をフィクションとして語るそちら『2001年宇宙の旅』についてはそれがいかようにブラックホールの問題と関わるものなのか、小説版に対する物理学者解説のなしようを後の段にて引き合いにだすとの作品「とも」なる―― )。
(出典(Source)紹介の部46はここまでとする)
これにてお分かりだろうが、
「トロイアを木製の馬で滅ぼしたオデュッセウスを[アトランティスに仮託される島](カリュプソの島オーギュギアー)へといざなった渦潮の化け物の名前(CHARYBIDIS)をブラックホール・イベント・ジェネレーターの名前に用いている」
とのその伝「でも」CERNやりようは[トロイア崩壊の物語]と結びついていると述べられるようになっている。
(同点については[カリュブディス]が[渦潮体現存在]となっているとの意味合いで[ブラックホールの形状](渦を巻くとの形状)を意識させるからであろうとの観点も出てくるとは考えられるところであるが ――(他面、[生成可能性が問題視されてきたところの極微ブラックホール]より[銀河の渦を巻く巨大ブラックホール]の如き飲み込んだものを徹底的に粉砕してやまないとの大渦の化け物カリュブデュスのことが想起されるのかとのことについては、どうか、ともとれる)―― 、そうした目分量・印象論の問題はここでは置く)
(I.からV.と振っての一連の段にあってのIV.の部はここまでとしておく)
本稿の先の段にても筆者はアトランティスに関するプラトン古典の具体的記述内容を文献的事実の問題として多少、問題視していたとのことがある。その点、アトランティスに関する言及が認められるとのプラトン古典は『ティマイオス』および『クリティアス』の二篇となるのだが、後者『クリティアス』に認められるアトランティスの似姿にまつわる記述、すなわち、
[環状形を呈する中枢都市を広大な平野の海岸側に配するとの似姿にまつわる記述]
が、(文献的事実の問題に関わるところとして)、
[(LHC実験に供される)アトラス検出器と結び付けられているイベント・ディスプレイ・ツール[ATLANTIS]のディスプレイ画面]
のそれを意識させるようなものであるとのこと「も」がある(下にての出典紹介部をご覧いただきたい)。
| 出典(Source)紹介の部47 |
ここ出典(Source)紹介の部47にあっては
[プラトン古典にみとめられるアトランティス首府構造 ―環状の中央島が幾重にも外壁にて囲まれているとの構造― ]
がLHCで用いられているブラックホール生成イベントを観測するともされるイベント・ディスプレイ・ツールであるATLANTISのディスプレイ画面と相通ずるものとなっていることを典拠挙げて指し示すこととする。
(直下、先にそこよりの抜粋をなした岩波書店刊『プラトン全集12』の巻末部に付された訳者の田之頭安彦氏(故人.元東京学芸大学名誉教授)による『クリティアス』解説部、そのアトランティス形態にまつわる記述部p.302より中略をなしつつもの原文引用をなすとして)
(2)「アトランティスの平野」(117E~118E図2を参照されたい)。この平野を全体としてみると、東西の一辺が三〇〇〇スタディオン(約五三二・八キロメートル)、南北の一辺が二〇〇〇スタディオン(約三五五・ニキロメートル)の長方形をなしていて、まわりを大運河によって囲まれていた。
・・・(中略)・・・
そして、平野の北側を走る大運河から、およそ一〇〇ブース(約二九・六メートル)の幅をもつ二九本の用水路が、それぞれ一〇〇スタディオン(約一七・七六キロメートル)の間隔を保つように平野を縦断して掘られており、さらにこれらの用水路と用水路の連絡を可能にするために、横断用水路も掘られていた(以下略)
(まずもっての引用部はここまでとする)
(続いて、直下、先にそこよりの抜粋をなした岩波書店刊『プラトン全集12』の巻末部に付された訳者の田之頭安彦氏による『クリティアス』解説部、そのアトランティス形態にまつわる記述部p.304ーp.305より中略をなしつつもの原文引用をなすとして)
(3)「アトランティスの町(ポリス)」(113C~117E.図を参照されたい)。後に中央島となった小高い丘は海から島の中央に寄っておよそ五〇スタディオンの距離をへだてた平野の中にあった(113C)と述べられているが、
・・・(中略)・・・
また中央島は直径が五スタディオンであるから(116A)、全体が一二七スタディオン(約二二・五キロメートル)の円形をしていたことになる。
・・・(中略)・・・
そして、外海を起点とする環状壁が、いちばん大きな環状壁帯から五〇スタディオンの間隔を保つようにして町を囲み、
・・・(中略)・・・
環状壁は外海に接していたことになるのであって、
・・・(中略)・・・
この環状壁の内側には家々がぎっしりと建ち並び、外海へ向かう水路は世界の各地からやってきた船舶や商人で満ち溢れ、たいへんな賑わいを見せていた
(引用部はここまでとする)
以上原文抜粋したところの古典『クリティアス』和訳をなしている学究の記述 ―古典『クリティアス』より導き出せるアトランティス像に対する記述― をまとめると次のようになる。
[陸塊アトランティスは、の中に、広大な平野部を擁しており、そちら平野部は[巨大な長方形の大運河]によって囲まれている(運河は縦横2000スタディオン×3000スタディオン、東西五三二・八キロメートル、南北三五五・二キロメートルとのサイズ)。そして、その長方形巨大運河の中に縦横等間隔に用水路が設けられている]
[アトランティスには平野部の長方形状の大運河地帯に接するかたちで[中央島]を含むアトランティスの町がある。[中央島](直径5スタディオン)を含むそちらアトランティス市街(外延の海岸部および平野部から中央島の部に向けて拡がっての街)の形状は円形にしてその内部には幾重かの環状壁が存在しており、それら環状壁の内部に賑わった市街地が存在しているとの形態描写がなせる] (:アトランティスでは貴顕・王族の類が住まう中央島(直径5スタディオン)を中心にして円形の堀・外壁で分かたれた環状島が市街地となっているとの描写がなされている)
ちなみに上記のこと、邦訳版に付されての国内学究申しようと同じくものことが原著Critiasの英訳版、の中にあっての全文をオンライン上より確認できる版にていかように表記されているかを示すための抜粋もなしておく。
(直下、 Project Gutenbergより全文ダウンロードできるとの英訳版Critias ――19世紀にあってのオクスフォードのプラトン翻訳家となる Benjamin Jowettとの向きによって訳がなされている版―― より「アトランティスの平野には長方形状の大運河に接するかたちで[中央島]が存在しており、その中にはアトランティスの町がある。[中央島]は海岸に接していると解釈なせるとのものでその形状は円形にしてその内部には幾重かの環状壁が存在しており、その環状壁の内部に町が存在しているとの形態描写がなされている」とのことを記述している箇所よりの原文引用をなすとして)
Towards the sea and in the centre of the island there was a very fair and fertile plain, and near the centre, about fifty stadia from the plain,there was a low mountain in which dwelt a man named Evenor and his wife Leucippe, and their daughter Cleito, of whom Poseidon became enamoured. He to secure his love enclosed the mountain with rings or zones varying in size, two of land and three of sea, which his divine power readily enabled him to excavate and fashion, and, as there was no shipping in those days, no man could get into the place. To the interior island he conveyed under the earth springs of water hot and cold, and supplied the land with all things needed for the life of man.
[ . . . ]
First, they bridged over the zones of sea, and made a way to and from the royal palace which they built in the centre island. This ancient palace was ornamented by successive generations; and they dug a canal which passed through the zones of land from the island to the sea. The zones of earth were surrounded by walls made of stone of divers colours, black and white and red, which they sometimes intermingled for the sake of ornament; and as they quarried they hollowed out beneath the edges of the zones double docks having roofs of rock.The outermost of the walls was coated with brass, the second with tin, and the third, which was the wall of the citadel, flashed with the red light of orichalcum. In the interior of the citadel was a holy temple, dedicated to Cleito and Poseidon, and surrounded by an enclosure of gold, and there was Poseidon's own temple, which was covered with silver, and the pinnacles with gold.
[ . . . ]
Also there were fountains of hot and cold water, and suitable buildings surrounding them, and trees, and there were baths both of the kings and of private individuals, and separate baths for women, and also for cattle. The water from the baths was carried to the grove of Poseidon, and by aqueducts over the bridges to the outer circles. And there were temples in the zones, and in the larger of the two there was a racecourse for horses, which ran all round the island. The guards were distributed in the zones according to the trust reposed in them; the most trusted of them were stationed in the citadel. The docks were full of triremes and stores. The land between the harbour and the sea was surrounded by a wall, and was crowded with dwellings, and the harbour and canal resounded with the din of human voices.
(原著よりの引用部はここまでとする ――(「長ったらしくもなり、また、重複記載ともなる」との観点からあまり意をなさぬとの判断、拙訳はここでは付さない―― )
(次いで、直下、 Project Gutenbergより全文ダウンロードできるとの英訳版Critias ――19世紀にあってのオクスフォードのプラトン翻訳家となる Benjamin Jowettとの向きによって訳がなされている版―― より「アトランティスの中央には巨大な平野が存在しており、その平野は[巨大な長方形の大運河]によって囲まれている(運河は縦横2000スタディオン×3000スタディオン、東西五三二・八キロメートル、南北三五五・二キロメートルとのサイズ)。その平野にあっての長方形巨大運河の中に等間隔に用水路が流れ込んでいる」とのことを記述している箇所よりの原文引用をなすとして)
The whole country was said by him to be very lofty and precipitous on the side of the sea, but the country immediately about and surrounding the city was a level plain, itself surrounded by mountains which descended towards the sea; it was smooth and even, and of an oblong shape, extending in one direction three thousand stadia, but across the centre inland it was two thousand stadia.
[ . . . ]
It received the streams which came down from the mountains, and winding round the plain and meeting at the city, was there let off into the sea. Further inland, likewise, straight canals of a hundred feet in width were cut from it through the plain, and again let off into the ditch leading to the sea: these canals were at intervals of a hundred stadia, and by them they brought down the wood from the mountains to the city, and conveyed the fruits of the earth in ships, cutting transverse passages from one canal into another, and to the city.
(原著よりの引用部はここまでとする ――(「重複記載ともなる」との観点からあまり意をなさぬとの判断、拙訳はここでは付さない―― )
(付記として:
なお、ほぼ同じくものことに関しては英文Wikipedia[Atlantis]項目にあって
The Egyptians, Plato asserted, described Atlantis as an island comprising
mostly mountains in the northern portions and along the shore, and encompassing
a great plain of an oblong shape in the south "extending in one direction
three thousand stadia [ about 555 km; 345 mi], but across the center inland
it was two thousand stadia [about 370 km; 230 mi]." Fifty stadia [9
km; 6 mi] from the coast was a mountain that was low on all sides...broke
it off all round about[6]... the central island itself was five stades
in diameter [about 0.92 km; 0.57 mi].
と記載されているわけだが、の中に、
「アトランティスに存在している運河地帯は東西555キロメートル、南北370キロメートルである」( extending in one direction three thousand stadia [ about 555 km; 345 mi]との部)
との旨の記載が見受けられる。
そちら記載が
「国内プラトン書籍翻訳者によるサイズ表記(上にて引用のもの)と異なるように見えるようになっている」
とのことがある(再度の引用なしつつも指摘すれば、[その平野部は[巨大な長方形の大運河]によって囲まれている(運河は縦横2000スタディオン×3000スタディオン、東西五三二・八キロメートル、南北三五五・二キロメートルとのサイズ)。そして、その長方形巨大運河の中に縦横等間隔に用水路が設けられている]との部位が国内訳書にての解説部なのであるが、そちらと英文ウィキペディア表記に食い違いがある、[東西555㎞、南北370㎞](英文ウィキペディア)、[東西532.8㎞、南北355.2㎞](邦訳版『クリティアス』解説部)とのかたちで食い違いがあるように見える)。
その点については[スタディオン]という単位に対する解釈上の相違に因ると解される。
古典上に見られる[スタディオン]との長さの単位(バビロニアに淵源がありギリシャ・ローマ期に用いられていたとされる度量衡単位)につき国内著作では「1スタディオン→約177.6メートル」と見積もる計算がなされているように見受けられる一方、英語版ウィキペディア当該項目に見る記述では「1スタディオン→185メートル」(555キロメートルを3000スタディオンで除した際の1スタディオンの値である)との認識での表記がなされているとのことが差分に影響しているのであろうと推察される。については「スタディオンという古代の度量衡上の単位には正確な定義づけがなされていないから生じている差分であろうのだろう」とも推し量れるところである。
細かくもなりすぎているきらいあるが、不正確記述をなしているとの誤解を招く可能性を可及的になくすべくもの付記の部、度量衡上の単位の曖昧さに起因する[出典資料の記載内容と流布媒体の相違]にまつわる付記の部はここまでとする)
以上、引用なしてきたことに基づき、アトランティスの再現図を挙げつつもの図解部を設けておく。
まずもって下の図示部をご覧いただきたい。
上の図にあって呈示の、
[多層構造を取るとの環状壁に囲まれた環状形のアトランティス市街地ありよう(古典記述内容に基づき再現したとのありよう)]
すなわち、広大なアトランティス平野に接するように、そして、外海に面するように存在しているとのアトランティス中央市ありよう(プラトン古典『クリティアス』記述に基づき再現したとのアトランティスありよう)は
[ATLAS検出器にて検知されたイベント(事象)を分析するためのディスプレイツール「ATLANTIS」のディスプレイ映像](先掲のそちらディスプレイ映像を下にあらためて再掲するとのもの)
と「相似形を呈している」(その点、スクリーン上に示されるATLANTISの管理画面は現実世界に巨大装置としての実態を伴って具現化しているとのATLAS検出器を正面から見据えての姿を模したような構造を二次元世界(スクリーン)に表示させているとのもの「とも」なる。ATLANTISディスプレイ画面 ―直下にて再掲― に見受けられる8つの出っ張りがアトラス・バレル・トロイド・システム、先に本稿の出典(Source)紹介の部36(3)にて言及しもしたATLAS検出器の特徴をなすところの[8つのコイルを検出器中央に通ずる部で設置している機構]たるアトラス・バレル・トロイド・システムに起因していると自然に解釈できるようになっているといったかたちにてATLANTISは検出器ATLASの現実世界の構造を反映したかたちとなっていると見受けられるようになっているのである ――読み手が疑わしいとお考えになられたのならば、オンライン上などに流布されているアトラス検出器の正面撮影写真(LHC, ATLAS Detectorなどと検索すれば表示されてこようとの写真)などとATLATNTISの(ここにて紹介しもしているし、また、諸所にて挙げられもしているとのディスプレイ画面を比較検討をなしていただきたいものである―― )。
(出典(Source)紹介の部47はここまでとする)
ここまで摘示なしてきたことまでを顧慮してなお、LHC実験にて[アトランティス]絡みの尋常一様ならざる[こだわり]が反映されて[いない]などと言えるのか?「いや、言えまい」というのが筆者が理の当然として呈示する解答である。
付記として
上にて[アトランティスにまつわる尋常一様ならざるこだわり]がLHC実験に反映されていないなどと言えるのか?と(反語的に)上にて疑念呈示しているわけだが、同じくもの点にそれらもまた関わろうと判断できるところとして、本稿にてのここに至るまでの段では次のことらを示してきたとのことがある。
(振り返ってもの話として)
[[文献的事実]の問題として[アトランティスに対する蛇の異種族の次元間侵略]を内容に含んでの申しようが太平洋戦争勃発前の折柄(1939年)に遡るところとして ―(それ自体はより従前より存在していた著名作家によるパルプ雑誌掲載小説内容を「文言込みで」踏襲しての神秘家妄言といったものであったとしても)― なされていたとのことがある] (表記のことが[事実]であるとのことについては出典(Source)紹介の部34,出典(Source)紹介の部34-2を参照されたい)
[[文献的事実]の問題として[爬虫類の異種族の来訪・来寇](甚だしくは蛇の種族による人類によく似た種族に対する皆殺しの挙)と[加速器(と結びつく要素)]を結びつけて描いているとの作品らが存在している ――うち、一作品たる『フェッセンデンの宇宙』はそれ自体が後の科学実験(カシミール効果測定実験)ありようを予言するような内容を有しているとの奇怪なる作品でもある―― ] (表記のことが[事実]であるとのことについては本稿にての出典(Source)紹介の部22から出典(Source)紹介の部26-3を包摂する一連の解説部を参照されたい)
[奇怪なことであるのは論を俟たないが、それもまた容易に後追い可能なる論拠群が呈示できるところの[事実]の問題として、[九一一の事件に対する露骨なる予見的描写を含んでいるとの形態をとる]([後に起こった九一一の事件と記号論的に関わる要素を多重的に含んでいる])との一群の作品らが存在しており、の中の、複数作が[爬虫類の種族による侵略][望ましくはない存在の別次元よりの介入]とのテーマと接合するものとなっているとのころがある(e.g.『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』)。そして、内、一作品たる『ジ・イルミナタス・トリロジー』に至っては[アトランティスに対する蛇の人工生命の侵略]とのテーマを有している作品にして、[アトランティス]とも[トロイア]とも接合することを本稿で指摘してきた[黄金の林檎]を作品表題に含むような作品ともなっているとのことがある] (表記のことが[事実]であるとのことについては出典(Source)紹介の部27から出典(Source)紹介の部33-2、出典(Source)紹介の部37から出典(Source)紹介の部37-5の部を参照されたい)
[(透けて見える結果が悲劇としか言い様がないこととして[世界的に見て]本稿筆者を除き現行に至るまで誰も指摘していないようなこととなるが)[後に起こった九一一の事件と記号論的に関わる要素を多重的に含んでいる]との作品らの環の中にはキップ・ソーン BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産』という科学書もが含まれている。そして、そちら科学書にての予見的描写はまさしくものブラックホールおよびワームホールにまつわるところの時空間の扉の問題を扱っている部に関わるところとなっている] (表記のことが[事実]であるとのことについては出典(Source)紹介の部28から出典(Source)紹介の部33-2を参照されたい)
(※上のことらは無論、話柄としては奇矯極まりないものだが、そうもしたことらが存在していること自体は[現象]の問題、そして、 Philological Truth[文献的事実]の問題として[容易に裏取り可能となっているところの事実]であると摘示なしてきたのが本稿となると重ね重ね強調しておく ――筆者としてはそうした本稿(尋常一様ならざる手間をかけて執筆しているとのもの)を「批判してやろう」「やっつけてやろう」との目的ででも勇気と知性の双方を兼ね備えた読み手が検証してくれることを待ち望んでいる―― )
以上、振り返りもしてのことら、不愉快極まりない現実の一側面として先行する段にて摘示してきたとのことに依拠して申し述べるところとして、
[[ブラックホールを生成するようになったと考えられるようになったLHC実験]と[アトラス・アトランティス](ここまでにてそれらがトロイアといかようにもって多重的に結びつくのかの摘示に努めてきたアトラス・アトランティス)の関係性]
について[ただの偶然の賜物]であろうと思われるであろうか?
その点、延々と証示に努めてきた人間として次のこと、申し述べておく。
「(この段階でも)偶然なわけがないであろうと判ずるのが健全な理性の働きか、と判じられる。そうしたことをして[パラノイド(体系的妄想患者)の戯言・放言の類][偶然と解されることに対する過度かつ不適切なる因数分解の賜物]などと強くも見るような人間がいるとすれば、ただ単純にその人間が実態実質として狂っているのか(ないしは狂っているとのレベルで[頭の具合がよろしくはない]との式で[自分にとって都合の良いこと]と[無情なる現実世界ありよう]の区別がついていないか)、あるいは、そうした向きが単純なる[事実]および単純な[事実関係]そのものを認識「できていない」「できないでいる」(生き残るに値するだけの情報処理能力がそもそももっての欠を呈している)かであろう。言いたくもないが、そうも述べざるをえないところである。
しかし、そうは述べつつも、甘目に見て、
[[偶然]であるとは言い切れぬが、[必然]であるか否かについてはグレー・ゾーンである]
との話とでもしてみよう。
であれば、[無害]の可能性を無条件に前提に置くのは危険すぎるとのところとなるであろう。[危機管理]の基本として「疑わしきは用心に越したことはない」とのことになるからである ――ここで筆者は[ゾンビによる世界の終末]を念頭に置いての危機管理といった現実から遊離しての話(と見られるようなこと)を云々しているのではない。[証拠が具体論として出揃っているとのことから自然に指し示される方向性]にまつわる危機管理の話をしているのである。にも関わらず、「両者(ゾンビによる終焉と具体的事実に裏付けられての具象論)が同一のものとして見られる」のならば、「そのような種族に明日は望めぬであろう」と(わざと皮肉を込めて)書きたくもあるところとして、そうも述べるのである(筆者はここまでにて[人間存在の限界]について実に多くを考えてきた、そして、それについての確認を(諦めの悪い者として)「いまだ」なしたいととらえている一個の人間としてそうも述べているのである)―― 」
だが、などと述べても、この段階にあっても筆者申しようのことを「それでも疑わしい」ととらえる向きもあろうと見るから事前に断っておく。
「これより本稿では膨大な筆数を割いて同じくものことを指し示す「他の」論拠をもひたすらに指し示していく所存である。総合的にここまで述べてきたことが霞む程の証明力を有しての指し示しとして
[[際立って特異な要素]を共有している多重的なる相関関係(それらは我々人類に対する害意が露骨に表出していると容易に判じられるところの相関関係もなる)が成立していることにまつわる証示]
に努めていく所存である ―※― 」
(※上にて言及するところの[証示]にあって「も」無論、「[誰でも確認できる典拠]を各[指し示し事項]と1対1に対応させてのものとして挙げての」指し示しに当然に努めていく所存である ――本稿の核にあるのは[「自身が訴求なさんとしていることは極めて重大なことである」との観点に依拠しての節義]であるから中途半端なことはしない―― 。
その点、前もって断っておくが、
「本稿末尾の部、そこにての[付録と位置付けての部]にては大学レベルの数学知識を有しているとの人間の発想法を(ベイズ確率論・ベイズ推定というものとの絡みで)高校生の数学知識で事足りるものにグレード・ダウンしての話をなす所存だが(:[筆者自身にわざと不利になる尤度(ゆうど)設定なしての計数的に定義した仮説ら]にまつわり「ほぼそうである」「ありえる」「多分ない」との確率が追加データに応じていかように変遷していくのか、という科学的視点に則っての確率分布分析(かのラプラスもその有効性を最大限評価していたとのベイズ確率論を用い、 good Baysian[良心的ベイズ主義者]といった言いようで表せられもしようとのやりようでの確率分析)をもなしもする]が ――この段階では意味不明な話かとは思うが、そちら確率分析に際しては高校生の知識水準で理解できるとの段階的で懇切丁寧な説明も講ずる所存である―― )、 そも、そうした計数的な話は「裾野狭くもの理解なせる(若干ながらもとっつきにくいところにも足を踏み入れ理解しようとの意志がある)人間のみを対象にしている」「本筋となるところではない」と明示したうえで極部分的に留め、本稿にては
[状況理解にあって高度な知識など本来的には必要ではない、そして、それで完全に事足りてる]
との証示をなしていく所存である」
(付記の部はここまでとする)
以上、これにてI.からV.と振ってなしてきた段階的なる話にあってのV.の部を終えることとする。
ここまでにてI.からV.と振って段階的なる指し示しをなしてきた部に一区切りをつけたわけだが、同じくもの部にて何を指し示してきたのか、再度、振り返ることにする。
(以下、振り返っての表記をなすとして)
そもそもI.からV.と分けてもの段階的な指し示し部に入ったのは直下、再述のような流れを受けてのこととなる。
本稿にての重要訴求事項に[梁]として関わるのが巨人Atlasアトラス、ギリシャ神話の英雄Herculesヘラクレス、往古海底に没したとプラトンの手になる古典(Timaeus『ティマイオス』)に言及されるAtlantisアトランティス、そして、今日の欧州文明の源流となっているギリシャ古典(後述のIliad『イリアス』およびOdyssey『オデュッセイア』)にてその破滅に向けてのありようが言及される[木製の馬で滅せられたトロイア]であると先立って言及してきたわけだが、以降の部では、うち、[アトラス][アトランティス][ヘラクレス功業]らのそれらについて[何が問題になるのか]についての極部分的なる言及をここまでにてなしてきたとの各要素についてさらに一歩進んでどういったことが述べられるのかについての解説をなしていくこととする。
具体的には以降の段では
「アトラス」
「アトランティス」
「ヘラクレス」
「トロイア」
にあっての
「アトラス」
「アトランティス」
「ヘラクレス」
との各要素らが(上記要素らにあっての)他要素としての[トロイア]と多重的・複線的に結びつくようになっており、そのことがまた、
[ブラックホールを生成すると主張され、その[可能性]が科学界にて部分的に認容されるに至ったとのLHC]
とも関わるようになっている
ことにまつわる解説(にして「証して」「示す」との[証示])を膨大な紙幅を割いてなしていくこととする。
それにつき、「まずもっては」同じくものことについてI.からV.と振っての流れでの指摘をなしていくこととする。
以上の流れにもとづきI.からV.と振ってのことらについて以下、呈示する通りの解説をなしていった。
(I.の段にては)
⇒
(この段では新規のことを述べていたわけではなく、振り返っての話をなしていたところとして)
LHC実験、その参加グループの中にては
[アトラス]
の名を冠するディテクター(検出器)を用いているとの研究グループ、ATLASグループが関わっており、彼らATLASグループがLHC実験にてブラックホール生成・検出をなしうるとの資料を目立って公にしているとの経緯がある、とのことを ――典拠を従前の段(にての出典(Source)紹介の部35を包摂する部)に譲っての話として―― 再述した。
(II.の段にては)
⇒
(先立つI.の段にあってその名に振り返って言及したところの)ATLAS検出器がその名を冠するものとなっているところのATLASが
[古のトロイア城市が滅亡する原因となった[黄金の林檎]を在り処を知る巨人]
としていかように伝承に登場しているこかについての摘示をなした(出典(Source)紹介の部39と振っての出典紹介部を設けていかようにして[巨人アトラス]が[(「トロイアを滅ぼす原因となった」ものたる)[黄金の林檎]の園の在り処を知る存在]として[ヘラクレス第11功業にまつわる伝承]に登場を見ているのかについての文献的根拠を示しもした)。
(III.の段にては)
⇒
CERNのLHC実験では巨人アトラスの名前を冠する検出器ATLASに供されてのものとして、
[ATLANTIS]
というイベント・ディスプレイ・ツールが用いられるようになってもおり、そのイベント・ディスプレイ・ツールATLANTISそのものによってブラックホール観測がなされる可能性があるとの実験当事者物言いがなされるに至っているとのことがあることを(従前呈示の典拠に依拠してのこととして)再度、指摘した。
そのうえでブラックホールを検出しうる ―LHC実験運転にて発生しうる極微ブラックホールの足跡の Event Displayをなしうる― とされる同ATLANTISにその名が流用されているところの、
[ギリシャ古典(プラトン『ティマイオス』『クリティアヌス』)にて[海中に沈んだ大陸]とされているアトランティス]
の方がいかようにして
[黄金の林檎の園が存在する場所として神話が語り継ぐ「アトラスの娘ら」(ヘスペリデス)の園]
[大洋の先にある「アトラスの娘」カリュプソの島(オーギュギアー島)]
との両地所と結びつくか、また、その結びつき関係から
[トロイア]
との接合関係がいかように多重的に成立していると指し示せるようになっているかの解説をなしてきた(一連の解説には網羅的論拠摘示に必要十分かと判断できるところの出典紹介部として出典(Source)紹介の部40から出典(Source)紹介の部45を付した)。
(IV.の段にては)
⇒
LHC実験でブラックホールが作られる可能性が取り沙汰されるようになった(途上からそうもなった)とのことにまつわり、実験関係者らが彼ら流の言葉で述べるところの「安全で」「発見が科学の発展に資する」ブラックホールらの想定される振舞いを分析するためのツールとして[ブラックホール・イベント・ジェネレーター](極微ブラックホールの生成・消滅をシュミレートするためのツール)というものを用いているとのことがあり、の中に、
[カリュブディス(CHARYBDIS)]
と命名されてのものが含まれているとのことがあることを(英文解説論稿文言を呈示しながら)まずもって紹介した。次いで、そのカリュブディスが
[トロイアを木製の馬の計略で滅ぼした謀将オデュッセウスをして(歴史的に[アトランティス]と結びつけられていた)[カリュプソの島]に漂着させることになった渦潮の怪物の名前]
となっていることを指摘した(出典(Source)紹介の部46)。
(V.の段にては)
⇒
(先立つIII.の段にあって言及していたところの)[LHC実験にてのATLAS検出器に供されてのイベント・ディスプレイ・ツールATLANTIS]のディスプレイ画面が
[海中に没した大陸アトランティスのプラトン古典『クリティアス』に見るアトランティス構造(を視覚化させてのもの)]
と照応するかたちとなっているとのことを解説した(ATLANTISの画面は二次元上にATLAS検出器のデフォルメされた正面構図を再現するといったものとなっている節があるのだが、そちらがプラトン古典『クリティアス』に記述されるアトランティス構造描写を鳥瞰図形式で現わしたものと「視覚的に」照応するようになっているとのことを本稿にての出典(Source)紹介の部47の図解部でもって示してきた)。
(振り返っての表記はここまでとする)
以上でもって(I.からV.にての摘示内容を挙げもしながらの)振り返っての表記としたが、そこに見るI.からV.にて示してきたところ、
[[アトラス][アトランティス][ヘラクレス][トロイア]との各要素にあっての[アトラス][アトランティス][ヘラクレス]との要素らが ――CERNのLHC実験を間に介し「も」し―― [トロイア]と接合している]
とのことが
[さらにもって多重的なる相互関係の環]
に包摂されていると指し示せるようになっている(指し示せるように「なってしまっている」)とのことをこれ以降、摘示していくこととする。