典拠となるところの明示[79]――加速器によるカー・ブラックホールやワームホールといっ
たものの生成に関して科学界にて述べられてきたこと、そして、そこより問題となること

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加速器によるカー・ブラックホールやワームホール生成に関しての科学界言われようとそこから問題となることについて 補説2

 ここ当ページでは

[カー・ブラックホールやワームホールといったものの[ゲート]としての言われよう]

について本稿にて従前何を述べてきたのかについて振り返りなしつつ、また、加えて、何が問題になるかの新たな指摘をなすこととする。


長くなるも、のカー・ブラックホールやワームホールについての話として

 本稿の前半部(にあっての出典(Source)紹介の部20)にあっては

書籍 Parallel Worlds; A Journey Through Creation,Higher Dimensions and the Future of the Cosmos『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』(同著邦訳版の版元はNHK出版)

より次のような記載を引いていた。

(直下、カー・ブラックホールが時空間の扉となりうることに言及した邦訳版『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』(現NHK出版刊行)384ページから385ページよりの「再度の」原文引用をなすとして)

カー・リングの中心にワームホールがあれば、われわれの宇宙をまったく別の宇宙と、あるいは、同じ宇宙のなかにある別の地点と、結びつけてくれるかもしれない
・・・(中略)・・・
現在、おおかたの物理学者は、ブラックホールを生きて通り抜けることはできないと考えている。しかし、ブラックホールの物理的解釈はまだ未熟な段階で、この推測は検証されていない。ここでの議論のために、ブラックホールを通り抜けることができ、とくに回転するカー・ブラックホールでそれが可能だと考えてよう。すると、どの先進文明も、ブラックホールの中を探査しようと真剣に考えるだろう

(訳書よりの(本稿の先の段で既に引用なしていたところよりの)再度の引用部はここまでとする ―※― )


※1尚、以上をもって訳書よりの再度の原文引用としたが、オンライン上より記載内容確認できるところの原著 Parallel Worlds; A Journey Through Creation,Higher Dimensions and the Future of the Cosmosにての原著該当表記部も引用なしておくこととする.(以下、引用なすとして) The wormhole in the center of the Kerr ring may connect our universe to quite different universes or different points in the same universe. ・・・(中略)・・・ Currently, most physicists believe that a trip through a black hole would be fatal. However, our understanding of black hole physics is still in its infancy, and this conjecture has never been tested. Assume, for the sake of argument, that a trip through a black hole might be possible, especially a rotating Kerr black hole. Then any advanced civilization would give serious thought to probing the interior of black holes.(表記の引用センテンスを検索するなどしてオンライン上より[文献的事実]の問題の確認ができるようになっているとの原著よりの引用部はここまでとする))

※2なお、直上引用部にて・・・(中略)・・・と表記した箇所には以下、 Parallel Worlds; A Journey Through Creation,Higher Dimensions and the Future of the Cosmosよりそちら記述の引用もなすとして)

Since a trip through a black hole would be a one-way trip, and because of the enormous dangers found near a black hole, an advanced civilization would likely try to locate a nearby stellar black hole and first send a probe through it. Valuable information could be sent back from the probe until it finally crossed the event horizon and all contact was lost. ( A trip past the event horizon is likely to be quite lethal because of the intense radiation field surrounding it. Light rays falling into a black hole will be blueshifted and thereby will gain in energy as they get close to the center.) Any probe passing near the event horizon would have to be properly shielded against this intense barrage of radiation.(引用部はここまでとする)

とのことが表記されており、そちらは大要、
「ブラックホールへの突入旅行は概ね片道旅行となり、そこにはあまりにも多くの危険が伴う。そのため、先進文明 ――文脈上、ニコライ・カルダジェフ Nikolai Kardashevという物理学者が利用資源リソースとの絡みで案出した[仮説上の先進文明の分類方法]にあって最もレベル高きところ、[分類III]とされている先進文明( type III civilization )―― にあってはプローブprobe(プローブとは医学用語で言うところの「探針」のことを指す)をブラックホールに投入するとのやりようをとるであろう。そうしたブラックホールに対するプローブ投入に際してはブラックホールの中の([潮汐力]と)[放射]が凄まじいために、それに対する防備もきちんとなされていなければならないであろう」
とのことが述べられているところとなる。


 以上、引用をなした部に見るように、

[(カー・ブラックホールの)カー・リングとワームホールの結合]

が[別の宇宙に対する旅立ちを実現する]といった物言いが著名物理学者な米国物理学者(ハーバード出の権威サイドの学者としてのミチオ・カク)によってなされている。

 さて、そうしたかたちで紹介されている[カー・リング]というものについて書籍『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』の中の別の段にあってはより詳しくも
[下にて引用なすようなこと]
が ――その部よりの記述を引用なすのは本稿では初めてとなるために出典(Source)紹介の部76との出典番号を振っておくが―― 述べられて「も」いる(:疑わしきにおかれては書籍を手にとられてみて、あるいは、オンライン上より確認なせるとの原著電子データにあたられてみて、そのとおりの記載がなされているのか、是非とも、直に確認いただきたいものである)。


| 出典(Source)紹介の部76 |

 ここ出典(Source)紹介の部76にあっては

[ありうべき先進文明やりようにまつわっての科学予測として[(カー・ブラックホールの)カー・リングとワームホールを結合させてのもの]が「別の宇宙」への扉として利用されうる]

との見解が呈されているとのことを紹介しておく。

(直下、[カー・リング]が何たるかにつき言及した『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』(現NHK出版刊行)147ページから148ページよりの原文引用をなすとして)

 自転する星は、つぶれると中性子のリングになり、強烈な外向きの遠心力が内向きの重力を打ち消すのでそのまま安定する。そうしたブラックホールは、驚くべき性質を持つ。このカー・ブラックホールに落ち込んでも、あなたはつぶれて死にはしないだろう。アインシュタイン-ローゼン橋を通ってどこかの並行宇宙に出られそうなのだ。「この魔法のリングを抜けると、あら不思議、君は半径も質量も負のまったく別の宇宙に出ているんだ!」この解を見つけたとき、カーは同僚に大声でそう言ったつまり、アリスが通り抜けた鏡の枠は、カーの見つけた回転するリングに相当する。しかし、このカー・リングを抜けるのは、片道切符の旅になる。カー・リングを取り巻く事象の地平線を通過するとき、重力でつぶれて死にはしないにしても、事象の地平線を超えてまた戻ることはできないのだ(実を言うと、カー・ブラックホールには事象の地平線がふたつある。一部の科学者は、その並行宇宙とわれわれの宇宙をつなぐ第二のカー・リングがあれば、帰りの旅ができると考えた)。カー・ブラックホールは、高層ビルのエレベーターにたとえてもいい。エレベーターはアインシュタイン-ローゼン橋を指し、それで行ける各階は別の宇宙を示す。この高層ビルの階数は無限にあり、どの階もほかの階と違う。だがこのエレベーターは下へは行けない。「上」のボタンしかないのだ

(訳書よりの引用部はここまでとする ―※― )


※1尚、原著 Parallel Worlds; A Journey Through Creation,Higher Dimensions and the Future of the Cosmosにての原著該当表記部も「オンライン上より[文献的事実]であると確認できる」ものとして原文引用なしておくこととする.(以下、引用なすとして) A spinning star could collapse into a ring of neutrons, which would remain stable because of the intense centrifugal force pushing outward, canceling the inward force of gravity. The astonishing feature of such a black hole was that if you fell into the Kerr black hole, you would not be crushed to death. Instead, you would be sucked completely through the Einstein-Rosen bridge to a parallel universe. “Pass through this magic ring and.presto!. you’re in a completely different universe where radius and mass are negative!” Kerr exclaimed to a colleague, when he discovered this solution. The frame of Alice’s looking glass, in other words, was like the spinning ring of Kerr. But any trip through the Kerr ring would be a one-way trip. If you were to pass through the event horizon surrounding the Kerr ring, the gravity would not be enough to crush you to death, but it would be sufficient to prevent a return trip back through the event horizon. (The Kerr black hole, in fact, has two event horizons. Some have speculated that you might need a second Kerr ring, connecting the parallel universe back to ours, in order to make a return trip. In some sense, a Kerr black hole can be compared to an elevator inside a skyscraper. The elevator represents the Einstein-Rosen bridge, which connects different floors, where each floor is a different universe.(センテンスの入力でグーグル検索エンジンより現行、捕捉できるようになっているところの原著よりの引用部はここまでとしておく))

※2尚、上にては

[そうしたブラックホールは、驚くべき性質を持つ。このカー・ブラックホールに落ち込んでも、あなたはつぶれて死にはしないだろう。アインシュタイン-ローゼン橋を通ってどこかの並行宇宙に出られそうなのだ。「この魔法のリングを抜けると、あら不思議、君は半径も質量も負のまったく別の宇宙に出ているんだ!」この解を見つけたとき、カーは同僚に大声でそう言ったつまり、アリスが通り抜けた鏡の枠は、カーの見つけた回転するリングに相当する。・・・(中略)・・・カー・ブラックホールは、高層ビルのエレベーターにたとえてもいい。エレベーターはアインシュタイン-ローゼン橋を指し、それで行ける各階は別の宇宙を示す。この高層ビルの階数は無限にあり、どの階もほかの階と違う。だがこのエレベーターは下へは行けない。「上」のボタンしかないのだ

と表記されているが、そのうち、

In some sense, a Kerr black hole can be compared to an elevator inside a skyscraper. The elevator represents the Einstein-Rosen bridge, which connects different floors, where each floor is a different universe.[カー・ブラックホールは、高層ビルのエレベーターにたとえてもいい。エレベーターはアインシュタイン-ローゼン橋を指し、それで行ける各階は別の宇宙を示す。この高層ビルの階数は無限にあり、どの階もほかの階と違う。だがこのエレベーターは下へは行けない。「上」のボタンしかないのだ]

との部は言い換えれば、

「異なる宇宙( different universes ないし parallel universes )を結ぶエレベーターはカー・ブラックホール、そして、ワームホールたりうる」

と述べられているに等しいとのところともなる([アインシュタイン・ローゼン橋]というのが[ワームホール]の別名であるからである)。


出典(Source)紹介の部76はここまでとする)


 直上の段にて和書『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』およびその原著 Parallel Worlds; A Journey Through Creation,Higher Dimensions and the Future of the Cosmosの内容を原文引用にて紹介したが、そこにて述べられているところの、

The frame of Alice’s looking glass, in other words, was like the spinning ring of Kerr.「つまり、アリスが通り抜けた鏡の枠は、カーの見つけた回転するリングに相当する」

との申しようについて

LHC実験を構成する検出器および実験グループの名には[大型イオン衝突実験]に絡んで[ALICE]との略称が与えられている(目に付くところでは、たとえば、英文Wikipedia[ ALICE: A Large Ion Collider Experiment ]項目などに基本的な解説がなされているところとしてA」 「L」arge 「I」on 「C」ollider 「E」xperimentとの接頭語に起因する略称が[大型イオン衝突実験]に絡んで与えられている)。
 それとて ―表記の申しようの兼ね合いで― [偶然による結びつき]によるところでは「ない」と考えられるようなことがある』

との観点を本稿を公開しているサイトにあっての他所では呈示してきたとのことがある(そちら話すに値するとの向きには今まで顧みられてこなかったとの節があるようにとらえているのだが、とにかくも、である)。

 以上のこと、そう、

LHC実験。同実験が[アリス]との名称と結びつけられているとのことがあるなかでそちらLHC実験は、と同時に、ワームホ―ル生成をなす可能性があると「中途より考えられるようになった」との実験ともなっている。そして、ワームホールにはアリスの物語と結びつくとの話が伴う。そうもしたことからして[偶然]ではないと考えられる」

とのことがこじつけ(far-fetched)とはならぬとの典拠をもここ整理のための解説部にあって挙げておきたい。

 につき、ALICEこと「A」 「L」arge 「I」on 「C」ollider 「E」xperiment[大型イオン衝突実験]に関しては

[そちらは核物理学者( nuclear physicsを専門とする系統の科学者ら)が重きをもって関わる重イオンを用いての衝突実験に力点置いての実験名かつ実験グループ名(アリス・グループなどと呼称)である]

などと実験関係者らには言われているが、先頭の冠詞aまで略称に加えられてのそうもした[アリス]の命名を一部関連セクションに採択してのLHC実験に関しては以下、再引用なすようなかたちで

[ワームホール生成可能性]

が問題視されてきたとのことがある。

(直下、ポール・ハルパーン著COLLIDER(邦題)『神の素粒子 ―宇宙創成の謎に迫る究極の加速器― 』(邦訳版刊行元は日経ナショナルジオグラフィック社となっているとの同著、実験機関担ぎ上げ本としての色彩強き書籍ではあるが([提灯]としての色合いが強い書籍だが)、国内のLHC実験参画グループの代表者が監訳に携わっているといった意味で少なくとも研究者らにどういう可能性の認容がなされているのか推し量るうえでは意をなす著作ではある)のp.287-p.289よりの「再度の」原文引用 (出典(Source)紹介の部18で引用なしたところよりの再度の引用) をなすとして)

 これまでの議論は明確な科学的根拠に基づいているが、最後に紹介するのは、SF小説のような、あるいは夢のような話である。CERNがここまで太鼓判を押してまだ不安ならば、未来から何の警告もないことで安心すればよいのだという。ロシアの数学者イリーナ・アレフエワとイゴール・ヴォロビッチによれば、LHCは現在と未来を結ぶ時空の通路、通過可能なワームホールを生み出すだけのエネルギーを持っている。もし、 LHCが危険なら、未来からのメッセージがあったり、LHCの完成を阻止して歴史を改変する科学者が出てくるであろう・・・・ 。
 通過可能なワームホールは、アインシュタインの一般相対性理論方程式を解くことで得られるもので、時空の離れた二点をつなぐという特徴がある。 ワームホールもブラックホールと同じく、物質が宇宙という織物を強力に曲げてできる重力井戸だ。 しかし、そこに含まれる幽霊物質(未知の物質)という仮想の物質が負の質量とエネルギーを持っているため、侵入者に対する反応が違う。ブラックホールに落ちた物質が崩壊するのに対し、幽霊物質は通過可能なワームホールを開け、時空に通路をつくって宇宙の別の場所へつなぐ

・・・(中略)・・・
1980年後半以来、通過可能なワームホールはCTC(時空曲線)をつくり、これをたどれば過去へタイムトラベルできるという説が唱えられてきた。
・・・(中略)・・・
勇敢な宇宙船が飛び込めるほど大きいワームホールなら、ループは完全につながっているので、理論的にCTCが出来た後のどの地点にも戻ることができる。
・・・(中略)・・・
アレフエとヴォロビッチは、LHCの衝突現場のエネルギーなら過去との通信が可能なワームホールが出現すると推測する。LHCの研究者たちはもし未来の日付の奇妙なメッセージがモニターに現れたら、このことを真っ先に知るだろう

(訳書『神の素粒子 ―宇宙創成の謎に迫る究極の加速器― 』よりの再度の引用部はここまでとしておく ―※― )

(※ここで再度の引用をなしたことについては次のことも繰り返し述べておくこととする ⇒ [ステクロフ数学研究所]成員のイリーナ・アレフェバとイゴール・ヴォロビッチら申しようのことがある程度は市民権を得て欧米圏に受け取られているとの点については主流メディア「にさえ」同じくものことが(ほとんど目立たないとのウェイト付けなされての節ありの中ながらも)取り上げられていたことからも推し量れるようになっている。たとえば、検索エンジン上での Time travellers from the future 'could be here in weeks"とのそちら英文記事タイトル(『未来からのタイムトラベラーがここ数週間のうちにお目見えするかもしれない』といった語感の英文記事タイトル)の入力で同定・捕捉できるところの2008年2月発のデイリー・テレグラフ( The Daily Telegraph/英国主要新聞)のオンライン上記事にあって(以下、一部引用なすとして) Prof Irina Aref'eva and Dr Igor Volovich, mathematical physicists at the Steklov Mathematical Institute in Moscow believe that the vast experiment at CERN, the European particle physics centre near Geneva in Switzerland, may turn out to be the world's first time machine, reports New Scientist. (訳として)「ステクロフ数学研究所に所属の数理物理学者であるイリーナ・アレフェバ教授とイゴールヴォロビッチ博士は、ニュー・サイエンティスト誌が報ずるところ、ジュネーヴにある欧州素粒子物理学の中枢たるCERNの大規模実験が世界初のタイムマシンたりうると判明するであろうと考えているようである」(訳付しての引用部はここまでとする)と[報道]されているところからもステクロフ数学研究所の彼・彼女らの[タイムマシンとしてのワームホール]の生成にまつわる申しようがそれなりに市民権を得ている(時事的に報じられるとの[ニューズ]ではなくなったために、最近の出来事(あるいは猿芝居)にしか意を向けぬとのマス・メディアとその情報の摂取者らには[過去形]と見られるに至っているにも受け取られるが)とのことが察せられるようになっている)

 以上、再度の出典呈示をなして取り上げたこと、

[LHC実験がワームホールを生成しうるとされている]

とのことに関して

[LHC実験にての実験名(実験グループ名)にALICEとの名称が採用されていること]

との結びつきを観念して然るべきであろうとここで筆者が述べていることについては Parallel Worlds; A Journey Through Creation,Higher Dimensions and the Future of the Cosmos(邦題)『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』にあって(つい先立ってその部を引いたように)

Kerr exclaimed to a colleague, when he discovered this solution. The frame of Alice’s looking glass, in other words, was like the spinning ring of Kerr.「アリスが通り抜けた鏡の枠は、カーの見つけた回転するリングに相当する」

と表記されていることだけが問題となるわけではない。
 
 同じくもの洋書 Parallel Worlds; A Journey Through Creation,Higher Dimensions and the Future of the Cosmosにあって以下にて引用なすようなこともが言及されていることも[ワームホール生成とLHC実験のALICEの命名のつながり]を観念して然るべきであろうと述べるところの理由となっている。


| 出典(Source)紹介の部76(2) |

 ここ出典(Source)紹介の部76(2)にあっては、

[アリスの物語それ自体がワームホールの類と結びつく]

との見解が呈されているとのことを紹介しておく。

(直下、同様にオンライン上検索エンジンにての表記の長文の英文テキスト入力で同定できるところの Parallel Worlds; A Journey Through Creation,Higher Dimensions and the Future of the Cosmos(原著初出2005年)にあっての CHAPTER FIVE Dimensional Portals and Time Travelの章よりの原著原文記述の抜粋をなすとして)

The first person to popularize wormholes was Charles Dodgson,who wrote under the pen name of Lewis Carroll. In Through the Looking Glass, he introduced the wormhole as the looking glass, which connected the countryside of Oxford to Wonderland. As a professional mathematician and Oxford don, Dodgson was familiar with these multiply connected spaces.

(大要)
「ワームホール的なるものを最初に大衆に広めたのはチャールズ・ドジソンことルイス・キャロルである。彼はオックスフォードの数学者として multiply connected spaces[多重連結構造]に知悉していたのだ」

(引用部は以上とする)

出典(Source)紹介の部76(2)はここまでとする)


 直上表記のごとき引用をなしたところで申し述べるが、日系米国人物理学者ミチオ・カクが2005年に出た同じくもの著作にて

[アリスが入り込んだ鏡の縁(ふち)のようなもの]

であると表している[カー・ブラックホール(のカー・リング)]というもの、そのカー・ブラックホール「をも」LHC実験というものは生成しうると一部にて述べられてきたとのことがある。

 同LHC実験については(直近にて再述のように)ワームホールを生成するとされているわけだが、そのことと結びつくようなところとしてLHC実験は[ブラックホール生成]のみならずもの[カー・ブラックホール生成]をなしうるとも述べられてきた実験ともなるのである(そちら典拠についても続いての段で無論、挙げる)。

 その点、まずもってそこから述べるが、

([LHC実験によるカー・ブラックホール生成の言及のされよう]の典拠について解説する前に述べておくが)

「LHC実験にあっての[アリス]関連の命名はワームホールやカー・ブラックホールの生成可能性との絡みでなされたものである」

との言明は実験関係者によってなされていないまったくもってなされていないとのことがある(少なくとも現行にあってはそうした申しようは表出を見ていない)。

 につき、LHC実験にあって[ALICE]などという名が ―[ATLAS](本稿にての先立っての段で既述のように住民皆殺しを伴ったトロイア崩壊の原因となっている[黄金の林檎]の在り処を知る巨人アトラスと同一の名である)などと付された実験ユニット・実験グループと並列して― 用いられていることには
[カー・ブラックホール生成を期しての伝での命名背景]
がありそうに「も」見える、そして、そこには(2004年原著初出の著作 Parallel Worlds; A Journey Through Creation, Higher Dimensions, and the Future of the Cosmosにあっての申しように依拠して申し述べるところとして)[『鏡の国のアリス』作者ルイス・キャロルからして数学者としてアリス・シリーズにワームホールと結びつく[多重連結空間]の寓意を込めた]との話もが関係しているように見えるとのことが(既述のように)あるわけだが、だがしかし、世間的には

「ALICEとの命名背景は「A」 「L」arge 「I」on 「C」ollider 「E」xperimentの略字にある」

とだけされており、そちら命名動機は表向きにはなんらもって

[重力の妙技(ワームホールやカー・ブラックホールの類)の人為生成]

と結びつけられて「いない」とのことがある。

(:そもそももって、1999年まで加速器によるブラックホール生成可能性は批判的にさえ取り沙汰されてこなかった(言論動向として[無]だった)、2001年まで加速器によるブラックホール生成可能性は学界一丸となって否定されていた(とのことを本稿の前半部にて仔細に摘示してきたような)事情「も」ある中にてそうもなっている。
 その点、90年代「末葉」までブラックホール生成可能性が完全否定されていた一方でのこととしてLHCにあってのALICEグループの命名はおそらく1993年(の3月)の時点には「既に」決していたと申し述べられるようになっている。
 本稿出典(Source)紹介の部36(2)にて呈示のCERNサイドオンライン文書に見るようにLHC実験の正式認可がCERN運営委員会によってなされたのは1994年とされている( 16 December 1994 The CERN council approves the construction of the Large Hadron Collider.とされている)わけだが、そうした表記をなしているとの同じくものCERNサイドのオンライン媒体(timeline.web.cern. chとドメイン名付されたところにあっての[ The Large Hadron Collider | CERN timelines ]とタイトル付されてのオンライン媒体にての
ALICE collaboration publishes letter of intent[ALICEコラボレーションが趣意書発行をなした]
との箇所に 1 March 1993との表記がなされているからである(きたるべきLHC計画開始に向けてALICEグループの設立趣意書が1993年3月1日に出されていたとも)。それについて英文Wikipedia[ ALICE: A Large Ion Collider Experiment ]項目には現行、 ALICE Collaboration at CERN(CERNにてのALICEコラボレーション)]の発足時にまつわるところとして Letter of Intent submitted in July 1993「ALICEグループの趣意書は1993年7月に提出された」との記載がなされているようなところがあるが、『[発刊]と[提出]の時期に差分があるのか』(疑問符?を呈示したいところではある)といった見方をする程度にしか現行、筆者の方でも煮詰めていないのだが、とにかくも、[ALICEという(きたるべきLHC計画始動に関連しての)名称]は1993年には決していたとのこと、推し量れるようにはなっている。
 となれば、である。(まじめな読み手にはお分かりいただけていることかとは思うが)、時期的先後関係の問題から見て「も」ワームホールやブラックホールの生成が「表立っては」一切認められて「いなかった」折に命名なされてのALICEグループにカー・ブラックホール絡みの思考法などが反映されていたとはおよそにして想起しづらいと判じられるわけである)


ここまで[LHC実験がワームホールやカー・ブラックホールを生成しうるとされること]書籍『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』の記述にみとめられもする[アリスの物語]関連の寓意と結びついていると解されると述べてきたことについていくつか補足となることを([1]から[3]と振って)述べておくこととする。

[1].ここでは Parallel Worlds; A Journey Through Creation, Higher Dimensions, and the Future of the Cosmos著者の Michio Kakuに由来する、

「『鏡の国のアリス』作者ルイス・キャロルが数学者としてアリス・シリーズにワームホールと結びつく[多重連結空間]の寓意を込めた」

との物言いが妥当なのかには[疑義がある](invalidとも受け取れる)とのことがあることにも言及しておくのがフェアであると思われたのでそうすることとする。
 につき、容易に特定出来ようところとして Through the Looking-Glass,and What Alice Found Thereこと『鏡の国のアリス』が世に出たのが1871年のことであり、ワームホール「的なるもの」への理論開闢前史にあっての想起がなされるようになった時期については(本稿にあっての先だっての段でも引用した英文Wikipedia[Wormhole]項目の記述を引くが) The American theoretical physicist John Archibald Wheeler coined the term wormhole in 1957;however,in 1921, the German mathematician Hermann Weyl already had proposed the wormhole theory in connection with mass analysis of electromagnetic field energy. (訳として)「アメリカ人理論物理学者ジョン・アーチボルト・ホイーラーが1957年にワームホールとの造語を生み出した。が、ドイツ人数学者ヘルマン・ワイルが既に電磁場のエネルギーの分析との絡みでワームホール(的なるものの)理論を前面に出している」(訳付しての引用部はここまでとする)とされており、ドジソン(ルイス・キャロル)の先覚性発露の話からして時期的に間尺が合わないようにとれもする ――ただし、1871年という時期は既に「非」ユークリッド幾何学、すなわち、空間を従前通りのものとして見ずに[マイナスの曲率を呈しての空間]などといった歪んだものを導入しての幾何学のダークホース的なる存在たる[リーマン幾何学]の成立を見ていたとされる折であり(非ユークリッド幾何学にまつわる英文Wikipedia[ Non-Euclidean geometry ]項目にて Bernhard Riemann, in a famous lecture in 1854, founded the field of Riemannian geometry, discussing in particular the ideas now called manifolds, Riemannian metric, and curvature. と記載されているようなことである)、数学を専門としていたルイス・キャロルらを先駆的人間として[空間に対する位置付けに対する人類の理解]が変容をきたしだしていたとのことを考えるのに無理はないようにも「見える」とのことはあるにはある―― )。

[2].さらに述べておけば、[アリス]名称のLHC実験にあっての使用については

『[ミラー・マター](アリス・マター Alice matter)といった名称を振られての仮説上の物質「とも」結びつく理論の探究目的が加速器実験にはあったからでは?』

との申しようが相応の類 LHC実験にあっての(冠詞aをも略称構成要素に取り込んでの)先述なしたような「A」 Large Ion Collider Experimentに対するALICEの使用を[常識の範疇]にて語りきらんとする向きら) によって持ち出される可能性もあるか、と思われるとのこともある。

 その点、ミラー・マターないし「アリス・マター」というものについては以下のように一言解説されるものとなっている。

(和文ウィキペディア[ミラーマター]項目より引用するところとして)

ミラーマターは通常の物質に対する仮説上の鏡像パートナーである。これは通常の物質とはパリティが反転しており、パリティ対称性を保存するために導入されるシャドーマター( Shadow matter )、アリスマター( Alice Matter )または鏡像物質ともいう

(和文ウィキペディアよりの引用部はここまでとする ―※― )

(※ちなみに英文Wikipedia[ Mirror matter ]項目にあってはほぼもって同文のこととして In physics, mirror matter, also called shadow matter or Alice matter, is a hypothetical counterpart to ordinary matter.[ . . . ] Modern physics deals with three basic types of spatial symmetry: reflection, rotation and translation. The known elementary particles respect rotation and translation symmetry but do not respect mirror reflection symmetry (also called P-symmetry or parity). Of the four fundamental interactions-electromagnetism, the strong interaction, the weak interaction, and gravity-only the weak interaction breaks parity.[ . . . ] However parity symmetry can be restored as a fundamental symmetry of nature if the particle content is enlarged so that every particle has a mirror partner. The theory in its modern form was written down in 1991, although the basic idea dates back further. Mirror particles interact amongst themselves in the same way as ordinary particles, except where ordinary particles have left-handed interactions, mirror particles have right-handed interactions.との表記がなされている)

 以上のような定義がなされてのミラーマターに関わるところとして ―門外漢なりの流布情報についての解析については延々と脇に逸れることになりかねないために割愛するものの― 
Parity conservation[対称性の保存]
Parity violation[対称性の破れ]
といった概念が学究らの間で問題とされてきたようなのだが(それは[ミラーマターは通常の物質とはパリティが反転しており、[パリティ対称性を保存する]ために導入されているものである]と上にてのウィキペディア引用部に記載されていることからして伺い知れることである)、 それら概念[対称性の保存][対称性の破れ]についての理論的深化を目指すのがLHC実験の目的の一つとして挙げられているとのことがある。
 については英文Wikipedia[ Large Hadron Collider ]項目にあっての Purpose[実験目的]に挙げられている多数の項目の中のひとつとして

Why are there apparent violations of the symmetry between matter and antimatter? See also CP violation.「物質と反物質の間の対称性の間に明示的なる破れがある理由は何か?(とのことを検証するのがLHC実験の目標のひとつである)。同点についてはCP対称性の破れも参照のこと」

とのことが挙げられているといったことからも確認できるようになっている。
 それがゆえ、そう、[鏡]といったものと親和性強くもの命名規則を伴ってきたとの[対称性]にまつわるトピックを検証する実験でもあるがゆえの[異世界への扉たるワームホール]とは一切無縁なるかたちでの(鏡の国の)[アリス]であるなどとのことが相応の向きには主張されるかもしれないと「思われもする」。
 だから述べておくが、

LHC実験にあっての対称性にまつわる研究が[鏡⇒アリス⇒アリスの命名]とのかたちでアリスの命名背景にあると考えるのは色鮮やかな孔雀の羽から一色をとってその色でもって孔雀の略称を決めていると述べるぐらいに不自然性を感じさせるものとなろう]

と見立てられもするところである ――につき、アリスの命名事由としてそういうことを持ち出すのは不自然unnaturalであり、不適切invalidであろうと見立てられもすると述べているのだ(他面、ワームホールが生成されうるとの考えは加速器[実験]なるものの[本質]を問うものであると述べても差し障りあるまい、そうも判じられるだけの論拠となる相関関係ら(不快な記号論的かつ意味論的な意味合いを見事に共有し合っているところの相関関係ら)を長大なる本稿にあってのここまでの段で示してきているし、また、さらにもって論拠となるところを示す所存である)―― )

[3].また述べておくが、
[LHC実験はパラレルワールドの道を開く実験である]
などとは少なくとも書籍『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』という書籍の中では一切述べられて「いない」とのこと「も」断っておく(:『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』という書籍でワームホールやブラックホールが人為生成されたうえでそれがゲートたりうると言及されているとの文脈は[ニコライ・カルダジェフという物理学者が案出した高度文明のランク付け]にあって遙か人類を引き離したところにある[タイプIII]と呼称されての文明の考えられるところのやりようにまつわる予測の部であって、人類の話、それもLHC実験にまつわるところとしてそれが実現可能であるなどとのことは同著『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』自体ではまったくもって言及なされて「いない」。書籍『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』では[LHCがマイクロ・ブラックホールを大量に生成しうる]とのことには何度か筆が割かれているのだが、そうして生成された極微ブラックホールがゲートとなるとは述べられていないのである ――LHCがなせるのはパラレル・ユニヴァースの存否を探索することだけであるとも―― )。
 他方で[LHCはワームホール(アインシュタイン・ローゼン・ブリッジ)を生成しうる]とのことを述べているとの[別の学者ら](ステコロフ数学研究所のイリーナ・アレフェバら)がいる一方でのこととして、とにかくも、そうしたことがある。
 さらにもう一筆付け加えておけば、本稿筆者は[権威の物言い]を ――たとえ権威がその方面でいくら偉い学者に由来するものであるといっても―― 全幅の信を置くに足りるものであるとは思って「いない」し、また、権威の物言いに過分に信を置くべしとのことを強調するような人間でもない(権威が信頼に値するケースは[世界に裏表が何らなく、また、権威の選別にあって完全に能力に比例した公正さが担保されている]ときだけだろうが、多くの向きがご存知のようにこの世界には[ふんぞりかえっている紛いもの]が数多おり、また、そもそももって、この世界そのものが虚偽を孕んでいるといった側面すらもが見受けられるとのことがある)。

 勘違いしないでいただきたいのだが、

[真偽不確かな仮説の類] (ここでは[カー・ブラックホールなるものが時空をつなぐ扉となるとのこと][LHCがワームホールやカー・ブラックホールを生成しうるとされていること]でもいい)

を偉いとされる学者らが紹介し、云々しているからといって、そのことを[真実]と仮定して重んじるべきであるなどといった短絡的なことをこの身は申し述べたいのでは「ない」(筆者の申し分を理解していない、また、理解する能力も十二分にないとの向きはそのように短絡的に判ずる(そして、相応の結末が具現化した際には字義通りの屠所の羊として殺されていくとのその状況をそれで変えられないようならば絶対に変えられないとの式]で訴求するとのことの意味合いを理解しない)ことかとは思う)

問題なのは、」 権威サイドの学者ら――その人間がどこまで真摯で、どこまで真実に近しいことを語っているかの問題とは別個に見た上での取りあえずも学者稼業の向きら―― が[カー・リングなるもの][ワームホールなるもの]にまつわる言説として上のようなことを述べているとのこととてもが現実に存在しており、そうした学者らの専門家としての申しようが、(それらがどこまで信用に値するかは門外漢には判じることができないものであれ)

その他の山とある事情ら、および、その間に認められる「専門家でなくとも指摘できる」との奇怪な相関関係ら

と「結びつくにもほどがあろう」との按配での「異常な」密結合関係を呈しているとのことまでははきと指し示せるようになってしまっていることであり、その背景にどういう危険性が控えていると考えられるのかが相関関係およびにまつわっての意味合いから摘示できるようになっているということである ――本稿「全体」を通して固い因果関係の問題として何を筆者が重んじているのかよくよくも検討いただきたい(につきここでは[理解力(機械に強制された硬直的思考の如きものではなく人間としての意志の力)を有した向き]に次のような端的な要望を出しておきたい。[トロイアを滅ぼした木製の馬の伝説とはいかようなものだったか.その伝説にまつわってこここれに至るまで何をどう本稿にあって指摘してきたのかよく把握いただきたい])―― 。

(以上、ここまででもってして[LHC実験がワームホールやカー・ブラックホールを生成しうるとされること]が書籍『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』の記述における[アリスの物語]関連の寓意と結びついていると解されると述べもしたことについていくつか補足しておきたかったことを申し述べた)


 直近までをもってして
[そうであるように解される]
にも関わらず、
[「LHC実験でワームホールやカー・ブラックホールの類が生成されるとされている」ことと[LHC実験でアリス関連の命名規則が採用されている]こととは明示的に結びつけられていない」
とのことにまつわる指摘をなしてきた(LHCのワームホール生成にまつわる言われようは既に指し示しもした)として、次いで、

[LHCのカー・ブラックホール「生成」可能性にまつわる言われよう]

についての典拠紹介をなしておきたい。


| 出典(Source)紹介の部76(3) |

 ここ出典(Source)紹介の部76(3)にあっては

[LHC実験でブラックホールが生成された場合にそれはカー・ブラックホールたりうるとのことを論じての物理学者ら論文が世に出ていた]

とのことを紹介しておくこととする。

 具体的には、である。そこにみる内容の真偽・適否はどうあれ、カー・ブラックホール(の如きもの)がLHC実験で生成される可能性について論じている(あるいは 時事性を重んじれば論じて「いた」か)との資料の「一例」表記を下になしておく ―尚、資料名の隣に付した()カッコ内で資料の入手方法、資料の特質などを表記している― 。


[LHCによるカー・ブラックホール生成可能性]について指摘なしていたものとしてオンライン上より容易に捕捉できるところの資料らとして)

Extra dimensions in LHC via mini-black holes: effective Kerr-Newman braneworld effectsとの論稿(現時、オンライン上にての論稿配布サーバーたるarXivにて公開されている2006年発の論稿で表記の英文タイトルの入力で特定可能.作者らは「現行」ブラジルの国立大で現行テニュア(終身在職権)の資格を持っているようである物理学者らとなる。同論稿にあってはその冒頭頁イントロダクションと書かれた部にて It is a consequence of such models the possibility that Kerr-Newman mini- black holes can be produced in LHC.(訳として)「LHCにてカータイプのミニ・ブラックホールが生成される可能性がそのようなモデルの帰結である」と表記されている)

Black hole formation in the head-on collision of ultrarelativistic chargesとの論稿(現時、表記の英文タイトル入力でオンライン上よりダウンロード可能な論稿.作者らは日本とカナダのそれぞれの物理学者ら.2006年発の論稿.その2と振られてのページにあってのINTRODUCTIONの部にて If such TeV gravity scenarios are realized, we would be able to directly observe black hole phenomena in planned accelerators such as the Large Hadron Collider (LHC) at CERN. The general scenario is expected to be as follows. First the horizon forms (the black hole production phase), after which the black hole is expected to go to a stationary Kerr black hole by radiating gravitational waves (the balding phase). (訳として)「CERNのLHCのような加速器にてそのようなテラエレクトロンボルト領域での重力にまつあるシナリオが容れられるとするならば、考えられるところの一般的なシナリオは次のようなものになるだろう。第一に地平線が形成され(ブラックホール生成フェーズ)、その後、ブラックホールが重力波を発しつつ固定化されたカー・ブラックホールに移行することが期待される(無毛化フェーズ」と表記されている)


 LHCがブラックホールを生成するとして、それがカー・ブラックホールとなりうるとの物言いが(少なくとも2006年時点では)学者らになされていた ―それが適宜適切な物言いなのか、どれくらい主流説から逸脱を見ているのか門外漢には推し量る余地がないところながらもなされていた― ことはオンライン上より現行、誰でもダウンロード出来るようになっているとの上論稿より伺い知れるようになっている。

出典(Source)紹介の部76(3)はここまでとする)


 以上のようなことが摘示できるようになっていることについて「さらにもって」指摘しておきたきところについて述べておく。

 その点、本稿の前半部にあっての出典(Source)紹介の部16を包摂する部位にて
「より後の段にてさらに細かい話をなす」
として記載したことでもあるのだが、

[実験が開始され、ヒッグス粒子が発見されるに至るまでの間、LHCでブラックホールが生成される見込みよりもって低く見積もられるようになっている

との話が専門家らより出るに至っているとのことがある(については「多く非常に嫌がられているところを」迷惑承知のうえで敢えても[匿名回答との条件]で手前が意見聴取試みた大学関係者・実験関係者(からデータ得ているとの理論物理学者的色彩強き国内の向き)よりもそのように、実験開始後、ブラックホール生成可能性は低く見積もられるようになっていると聞き及んでいるとのこともある ――追記として:向きによっては「実験開始してからしばらくしてより全く可能性がないと見られるようになった」との見方すらあるとの趣旨のことを述べていたこともあり、「一部実験関係者だけが期待を持っているだけである」との物言いも耳にした―― )

 本段執筆時現在、複数方向より聞き及ぶところに至っているとのそうした風潮 ―LHC実験ではブラックホール生成見込みが極めて低く見積もられるようになっているとの物言いがなされるに至っているとの風潮― の根強さを傍証するようなことが物理学者書籍の記載にもみとめられることは本稿のかなり先の段にても言及なしていた。次のようなかたちで、である。

(直下、著名な物理学者リサ・ランドール( Lisa Randall )の手になる著書 KNOCKING ON HEAVEN'S DOORの邦訳版『宇宙の扉をノックする』(原著の刊行年は2011年.NHK出版よりの邦訳版刊行はここ最近のことで2013年)にての253ページから254ページ記載内容につき(出典(Source)紹介の部16で引いていたところを)「再度の」原文引用をなすところとして)

「この計算により、たとえ素粒子物理現象の高次元的説明が正しかったとしても、オージェ実験で微小なブラックホールが見つかる可能性はないだろうとわかってみると、ほかの物理学者がLHCでふんだんにブラックホールが作られるかもしれないと主張しているのはどうしてなのかと私たちは不思議に思うようになった。その見積もりは、私たちの計算ではやはり多すぎだったのだ。たしかにおおざっぱな概算では、そうしたシナリオにおいてLHCは多数のブラックホールを作り出すのかもしれない。しかし私たちが行なった、より詳細な計算は、そうはならないことを実証していたのである。パトリックと私は、危険なブラックホールのことなど考えてもいなかった。私たちが知りたかったのは、小さくて無害な、急速に蒸発する高次元ブラックホールが生み出されるのかどうか、そして、それにより、高次元重力の存在が暗示されるのかどうかだった。そして、実際に計算してみると、それは皆無ではないにしろ、めったに起こらないことだった。もちろん、もしありうるのであれば、極小ブラックホールの生成はラマンと私が提唱した理論の素晴らしい裏づけとなっていただろう。しかし科学者として私は計算を直視しなくてはならない。私たちの出した結果を考えると、誤った期待を抱くわけにはいかなかった。パトリックと私は(そして大半のほかの科学者も)、たとえ極小のものであってもブラックホールができるとは考えていない。これが科学の仕組みである

(訳書よりの引用部はここまでとする ―※― )

(※尚、グーグル検索エンジンにてのテキスト入力で該当部がオンライン上より捕捉できるとの原著 KNOCKING ON HEAVEN'S DOORよりの引用もここにてなしておく。(以下、原著 KNOCKING ON HEAVEN'S DOORの紙面p.175よりの「再度の」原文引用として) After recognizing that Auger wouldn’t discover tiny black holes, even if higher-dimensional explanations of particle physics phenomena were correct, our calculations made us curious about the claims other physicists had made that black holes could be produced in abundance at the LHC. We found that those rates were overestimates as well. Although the rough ballpark estimates had indicated that in these scenarios, the LHC would copiously produce black holes, our more detailed calculations demonstrated that this was not the case. Patrick and I had not been concerned about dangerous black holes. We had wanted to know whether small,harmless,rapidly decaying higer-dimensional black holes could be produced and thereby signal the presence of higher-dimensiona gravity. We calculated this could rarely happen,if at all. Of course,if possible,the production of small black holes could have been a fantastic verification of the theory Raman and I had proposed. But as a scientist, I'm obliged to pay attention to calculations. Given our results,we couldn't entertain false expectations. Patrick and I (and most other physicists) don't expect even small black holes to appear. That's how science works.(原著よりの引用部はここまでとしておく))

 上の繰り返しての引用(本稿前半部にてなした原文引用を再度繰り返しての引用)でもってして

[リサ・ランドール(ランドール・サンドラム・モデルと呼ばれる有名な理論モデルを呈示したカリスマ女物理学者でブレーンワールド理論の大家として知られる有力物理学者)が「2011年時点の物言いとして」LHC実験でブラックホール生成がなされる可能性が否定される方向に向かっているとのことを強調している ――パトリックと私は(そして大半のほかの科学者も)、たとえ極小のものであってもブラックホールができるとは考えていない。これが科学の仕組みである Patrick and I (and most other physicists) don't expect even small black holes to appear. That's how science works.―― こと、お分かり(あるいは再確認)いただけるだろう。

 だが、以上のようなことがある一方で次のようなこと「も」がまたある。

[2012年以降になっても別の実験関係者由来の科学誌・書籍などに見受けられる物言いではブラックホール生成可能性が否定されて[いない]とのことがある]

 直下、表記のことについての出典を挙げることとする。


| 出典(Source)紹介の部76(4) |

 ここ出典(Source)紹介の部76(4)にあっては、

(LHC「実験」開始後、実験データ収集が進捗を見てより「ブラックホール生成はどうやらなされないようだ」との見立てが呈されだしているとのことがある一方でのこととして)2012年以降になっても実験関係者由来の科学誌・書籍などに見受けられる物言いではブラックホール生成可能性が否定されていないとのことがある]

とのことを示す資料を紹介しておく。

(国内刊行の多数書籍の中で2012年以降もブラックホール生成可能性を否定「していない」内容の記述がなされていることを一覧紹介することもできたが一例表記にとどめるとして)
国内の科学に親和性高き向きを購買対象としているとの雑誌、Newton誌のヒッグス粒子発見時の増刊号 ―書店に並んでいたもの― の内容を下に挙げておく。

(直下、株式会社ニュートンプレス刊行『ニュートン別冊 ヒッグス粒子 素粒子の世界』(二〇一二年一〇月十五日発行日付の号)p153よりの原文抜粋をなすとして)

Newton―もし余剰次元が実在すれば、ATLAS実験で、微小ブラックホール(マイクロ・ブラックホール)が生成される可能性を指摘する理論もあるそうですね。

ジアノッティ―マイクロ・ブラックホールを発見できれば、余剰次元が存在していることの明確な証拠になります。マイクロ・ブラクホールが確認できれば、私たちの宇宙観にまったく新しいシナリオがひらけてくるでしょう。マイクロ・ブラックホールは、発生後、ただちに消滅するため、危険性はありません。地球上の加速器では絶対に再現できないほど、きわめて高いエネルギーと強度で、宇宙線が地球大気に衝突しているという事実(36ページ参照)からも、安全であることがわかっています。宇宙空間ではこうしたすさまじいエネルギーをともなう事象がおきていますが、私たちはこうして無事に生活していますからね。

(引用部はここまでてとしておく ―※― )

(※以上は刊行後まもなくもながら自身が関わっていた裁判での国内行政訴訟法廷にあって写しを2012年時点での裁判供用文書(準備書面)に付していたところの2012年10月発行日付表記の国内流通雑誌の記載内容となり、その概要としては
[ニュートン誌(手前なぞは科学界の当たり障りないところをまとめて紹介するとの「官報」程度の雑誌とも見立てている)CERNのアトラス実験の責任者でもあり、広報にも奔走しているところのファビオラ・ジアノッティという女物理科学者へのインタビューを掲載している]
とのものである。
 お分かりだろうが、
[表記のニュートンの別冊号が出た折(2012年下半期)からしてブラックホールは生成されうる]
との可能性に対する言及がなされている(同じくものことが記載されていることが事実か否か疑わしいと思われた向きはニュートン誌の表記の別冊号のバックナンバーを借りるなり何なりして手に取られてこの身が正しき原文引用をなしているのか確認されたい ――述べておくが筆者は[引用行為]でもって[虚偽]をなすような[無意味であるだけでなくマイナスとなるようなこと]をなす人間ではない(オンライン上では「匿名の」[人間の屑]のような如きがときにそういうことをやり遂せることも目に付くが(なかんずく相応の狂信的集団がやりたい放題をなせるような日本では、である)、私はそのようなことをなす人間ではない)―― )。
 にも関わらず、ブラックホール生成が肯定的に言及されているのと同時期からしてリサ・ランドールの書籍などでは(先にてその内容を引用しているように)ブラックホール生成の可能性は「ほぼない」との言及がなされ、また、筆者自身、国内の科学者から同様の意見が実験開始後より固まっていたと聞き及ぶとのことがあるのである。
 といった、
[脇より望見されるところの専門家筋の意思・見解の「まったくもってしての」不統一感]
からしてブラックホール生成可能性(どこから介入されることもなくに、の実験機関関係者だけの営為によってのブラックホール生成可能性)がいかほど残置しているのか、それがどれだけ強くも否定されるようなものなのか、なかなかもって筆者含めて門外漢には判断しづらいようになっている(あるいは[専門家向けの身内の論調]と[素人向けの話]を選り分けて関係者には安全であるとの認識を、非関係筋には[当を得ていない批判]をなさしめる、との意思不統一を図るといった力学がある可能性もあるか、などとも穿つのだが、それは置く)。
 尚、 ―話が脇に逸れるが― 表記のニュートン誌よりの抜粋部ではアトラス実験のスポークスパーソンであるファビオラ・ジアノッティ(という人物)が
[宇宙線との比較からLHC実験は絶対安全である]
と述べているとのありようが見受けられるわけだが、(食い扶持との兼ね合いで権威との蜜月関係を重視する御用雑誌との感ありで)インタビューなしているニュートン誌もそれ以上細かいことも書いていないところとして、その宇宙線に依拠しての安全性主張についてからして複雑な論点が伴っているとのことがある(筆者のような注意していないと錯誤をよくも呈してしまいがちな門外漢でも指摘できるところとして関係筋の発表動向・英文論稿にてそういう書かれようがなされているとのことである)
 加速器実験実施機関が安全性論拠として最大限重視している論稿の中で
「[電気的に中性で、かつ、蒸発しない安定化したブラックホール]が生成された場合、宇宙線の比較対照だけでは安全性が主張できない」
との論点があることを実験広報責任者であるジアノッティ申しようを掲載しているニュートン誌は言われていないがゆえにか端折ったのか一切言及していないとのことがあるのである。
ブラックホール生成それ自体の可能性論にまつわっての言われようのことから[これまで取り沙汰されてきた安全性論拠]の方に話がずれての脇に逸れての表記を続け)、直上にて引用の誌面では一切言及されていない安全性にまつわる論点としては、より具体的には
[[電気的に中性で、かつ、蒸発しない安定化したブラックホール]が生成された場合、宇宙線生成の電気的に中性な極微ブラックホールが地球を通り抜けると考えられているところ、他面、加速器生成のそうもした「電気的に中性な」極微ブラックホールは生成場所の近傍を回転し続け、地球圏に残置し続ける「不自然な」人工物となりうる、であるから、追加の安全性論拠が必要である]
との視点(実験関係者が[そこまで顧慮している]とのスタイルを前面に押し出しているとの視点)が存在している、そのことがすっぽりニュートン誌誌面に見るジアノッティ申しようでは剥落しているとのことがある。
 実験機関、たとえば、国内の高エネルギー加速器研究機構(KEK)のようなCERNの安全性論拠をそのまま和訳して発表している機関の文書 ―[kek. jp.とのドメインで公開されている[LHCの安全性について( The safety of the LHCの和訳)]とのタイトルが振られてのHTML文書― にておよそ以下のように表記されているところが同じくものことの絡みで(常識的な線ですら)問題視されているところとなる。
高エネルギー加速器研究機構(KEK)ウェブサイトの[LHCの安全性について( The safety of the LHCの和訳)]とのタイトルのページより原文引用するところとして)
もしブラックホールが中性で電荷を帯びていなければ、地球に対しての相互作用は非常に弱いので、宇宙線によって作られた場合は無害に地球を通り抜けて宇宙に行きます。ところがLHCによって作られた場合は、地球に残る可能性が考えられます。しかしこの場合でも、宇宙には地球より非常に大きくて、より密度の高い天体があります。中性子星や白色矮星などの天体と宇宙線の衝突でブラックホールが生じたとしたら、その星の中に留まります。そのような密度の高い天体が今も存在しているという事実から、LHCではいかなる危険なブラックホールも作れないということを示しています (KEK発表文書よりの引用部はここまでとする)。
 脇に逸れての話がさらにもって長くなるが、同じくものことは俗間にて執筆者ら頭文字をとって GM Paperと呼称されている実験機関関係者らの2008年発の安全性訴求論稿、 Astrophysical implications of hypothetical stable TeV-scale black holes『テラエレクトロンボルト・スケールの仮説的安定化ブラックホールに対する天体物理学に基づいての示唆』に目立って主張されることとなりもしたことである (右論稿 Astrophysical implications of hypothetical stable TeV-scale black holes(2008)ではその5.2 Stopping: neutral black holes[中性ブラックホールの滞留]との節にて安全性の論拠にまつわっての記述がなされているわけだが、そうもした同論稿の冒頭部にあっては(引用なすところとして) We analyze macroscopic effects of TeV-scale black holes, such as could possibly be produced at the LHC, in what is regarded as an extremely hypothetical scenario in which they are stable and, if trapped inside Earth, begin to accrete matter. We examine a wide variety of TeV-scale gravity scenarios, basing the resulting accretion models on first principles, basic, and well-tested physical laws.(訳として)「我々は[LHCにて生成されうるTeVスケール(LHC実現の兆単位の電子ボルトにて生成されうるスケール)のブラックホールの極大レベルでの影響を「生成ブラックホールが安定的なものであり、かつもって、地球の内部に留め置かれ物質呑み込んでの増大傾向を呈する]との極度に仮説的シナリオでもってして分析した。我々は広い範囲でTeVスケールでの重力シナリオを増大基調を第一に考え、そして、基本的かつよく検証された物理原則に則ってのモデルらでもって検証した」と申し述べられもしており、同じくものことにまつわっての帰結として neutral black holesに関してそちら冒頭部にて We argue that cases with such effect at shorter times than the solar lifetime are ruled out, since in these scenarios black holes produced by cosmic rays impinging on much denser white dwarfs and neutron stars would then catalyze their decay on timescales incompatible with their known lifetimes.(訳として)「それらシナリオにての宇宙線生成のブラックホールが(中性を呈しており)(普通ならば宇宙に放出されるところながらも)よりもって密度が高い白色矮星や中性子星に影響を与えてそれらに時ならぬ崩壊をもたらすとのことでもってして、(だが、実際には電気的中性を呈しての宇宙線生成ブラックホールとのありうべきものを内に貯えてもいよう白色矮星や中性子星は寿命に一致していない崩壊をなんらなしていないことをもってして)、太陽の寿命以下のスケールでの短期間影響は排除できる」との結論への言明がなされているところとなっている
 その点、海外の法律家(ノースダコタ大で教職に就いている米国法曹 Eric Johnsonエリック・ジョンソン)の手になる流布版文書、本稿前半部にてもそちら内容を問題視してきたところの、 THE BLACK HOLE CASE: THE INJUNCTION AGAINST THE END OF THE WORLD『ブラックホール裁判事例;世界の終わりへの差し止め』の848と振られた頁にてほぼ同文のことについての言及がなされており、(以下、引用なすところとして) Since the Earth is mostly empty space, it could well be incapable of stopping any black holes that are produced by cosmic rays. Thus, cosmic ‐ray‐produced black holes might exit Earth as fast as they were created. LHC-created black holes, on the other hand, would not necessarily evacuate instantaneously. Because protons in the LHC are propelled around the ring in opposite directions and collide nearly head-on, the momentum of each proton will largely cancel out that of the opposite proton, meaning that any resulting black holes could end up loitering in the vicinity. ] (拙訳として)「地球はほとんど空虚な (※註記:原子のサイズに対する原子核の極小さという特性より「密度が低い」と述べているのだと解される) 空間であるから、宇宙線にて生成されたブラックホールを留め置くことはできない。このように宇宙線生成ブラックホールはたとえ生成されても間を置かずに地球より出ていく。他面、LHC製ブラックホールは必ずしも即時に立ち退かないとなりうる。 LHCにあっての陽子らは反対方向から周軌道上を前進させられほとんど正面衝突のような格好となっているのだから、それぞれの陽子の運動量は反対方向よりの陽子の運動量におおむね相殺される格好となり、そのことは結果としてのブラックホールらがその界隈を回り続けるだけのことになりうる」(訳付しての引用部はここまでとする)
と表記されているところがその部となる。
 門外漢でも指摘できるような、それでいて専門的な色彩が強くを帯びていると受け取られやすいとの脇に逸れての話が長くなったが、筆者のスタンスはこうである。
恣意的に構築された人間の科学にあっては顧慮されるべきところが顧慮されていない側面がある
もし仮に第三者の介入、人間のテクノロジーでは検知もままならぬとの重力波(多世界解釈で多数の世界をペネトレイト、貫通しながら進むとの申しようもなされている電磁波近似のもの)なぞのテクノロジーに知悉した「他」文明 ――馬鹿げたウチュウジン陰謀論とでも思うだろうか?だが、筆者は宇宙人陰謀論者などで「はない」―― の介入を想定した場合、すべての安全性論拠は「当然に」覆されることになる
(ファウストであろうと薄っぺらい中身空っぽの紛い物らでも学者という人種がそれこそ不磨の大典のように重んずるとの basic, and well-tested physical laws[基本的かつよく検証された物理法則]というものに「人為的」例外があった場合、彼ら学者論理は全て破綻を来たすことになりかねないわけだが、[先進文明が(多世界を貫通するとされる)重力波でゾンビ人間らを手繰っているといった可能性]がといった中で一切顧慮されていないとのことが問題になる)
 そして、筆者が殊に重要視しているのは第二の懸念までもが ―もとより[この世界]そのものが[悪魔のように振る舞いもするが如き存在に魂を売り払ったが如く多くの人間ら]に無理矢理それらしくも「根本より」演出させているものであるとの[可能性]を強調せずにも問題となるところとして― 現実に」的を射ているのではないかとのことである(脇に逸れての表記はこれにて終える))

出典(Source)紹介の部76(4)はここまでとする)


 繰り返し強調する。上述のような雑誌ニュートンが出た折(2012年下半期)からして方々で(それが安全なものであると強調されているものであれ)ブラックホール生成可能性が言及されており、にも関わらず、他面、

「ブラックホール生成可能性それ自体が(2009年後期の実験本格開始後)ヒッグス粒子発見に至る前から[全くない]と見積もられるようになっている」

との専門家申しようがある (2011年に世に出たリサ・ランドール著書 KNOCKING ON HEAVEN ' S DOOR邦訳版『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)に見る[パトリックと私は(そして大半のほかの科学者も)、たとえ極小のものであってもブラックホールができるとは考えていない。これが科学の仕組みである] Patrick and I (and most other physicists) don't expect even small black holes to appear. That's how science works.との申しようなどがその典型例となる) という、

[認知的不協和をもたらすような動向]

があるとのこと、―そういう向きにこそ本稿を読んでいただきたき世を変えんとするだけの自身一個の意志の力を有している向きにあっては― 、押さえておくべきであろうと考えている。

(頻繁に外挿しての脇に逸れての話として:
 直上、そこよりの抜粋をなしているリサ・ランドールの書籍 KNOCKING ON HEAVEN ' S DOOR邦訳版『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)にみとめられる別のセクションよりの申しようを原文引用とのかたちで引けば、 ―そこからして相互に全くもって矛盾する申しようともとれるのだが― 
「この賞と次の章を読んで納得してもらえるといいのだが、実際にブラックホールによる地球の消滅にやきもきするより、自分の401k(確定拠出年金)の中身が減っていくことを心配するほうが、よほど有益に時間を使えるというものである。LHCにとってスケジュールの問題や予算の問題がリスク要因になったことはあっても、ブラックホール問題がリスク要因になったことは一度もない ――これは純理論的な考えからいっても、それを補足する精細な調査によっても、実証ずみである」(以上、訳書.243ページよりの原文引用)
との申しようと
「こういっても私の偏見にはならないと思うが、LHCのブラックホールの場合、私たちは論理的に思いつけるかぎりのあらゆる潜在的なリスクを検討した(以上、訳書282ページよりの原文引用)
との申しようが混在するとのかたちでなされていたりもする(:重箱の隅をつつくような申し分だと人によっては受け取られるかも知れないが、[ブラックホールがリスク要因になったことはない]との申しようと[LHCのブラックホールの場合、私たちは論理的に思いつけるかぎりのあらゆる潜在的なリスクを検討した]との申しよう、真向いから矛盾するようにとれること、そう、[リスク要因]と[潜在的リスク]との言葉がまったく別の意味合いのものとならない限り矛盾するように響くとの奇態なる言い様が同じくもの科学読み本に箇所隔てて現われていたりする ――筆者も裁判などでよく知る[彼ら]のやりようからすればそれとてさして悪質ではない(ブラックホール生成という問題の性質を考えてみても一連の行為群の中で相対的に見ればさして悪質ではない)、[よくもあること]なのだが―― )。
 以上、言及なしたところで書いておくが、表記のように[重み]として軽やかな物言いをよくもなす「彼ら」やりように本質的な意味でいかような問題が伴っているのかは本稿の末尾で深くも計数的観点で取り上げることとする。 本稿の末尾近くの段にてLHCにあってはどういうリスクの呈示のなし方が実験機関側公式発表グループ、そして、部外の反対派のように見える有識者に計数的になされてきたのか、また、そこに認められる計数的側面にいかような問題点が伴っており、それが社会に、また、社会の構成単位としての人間・組織体の群れにいかように無視されてきたのかの問題について深くも取り上げることとする所存である。そのように先立って前言しておく ――実利的な他の目的があってのことながら、筆者は経営学修士なぞという実に下らぬ学位(現行、足枷にしかならぬかと見るに至っている下らぬ学位)をとった人間となりもするのだが、『といった人間なりの悪癖であろう』などと思ってほしくはないところとして、[リスクにまつわっての関係者らによる計数的示唆のありよう](実験機関や批判的学究による「地球倒壊リスク10万分の1は期待値としていかがなものか」云々の呈示ありよう)を望見したうえで別観点に依拠しての確率論的分析を本稿末尾の段にてなすこととする。すなわち、本稿末尾近くの[付録と位置付けての段]にて(一部例示もなすこととする)専門家筋やりようよりも遙かに単純で分かり易い、が、よりもって問題となるところの確率的問題点を呈示することとする(確率論を煮詰めたことがある大卒以上の数学的見識がある向きにあっては「なるほど、そういう式での話を(平易なるやりかたで)なすか」と思うのではないかとの式にての確率的問題点の呈示をなす)。 しかし、などと書いても当然に『近寄りがたい話だ』と思われる向きも多かろうか、とも思うので書いておくが、本稿にて[世間人並み]の識見を蔵した向きが知識の欠如より「まったくもって不可能」とまでに理解しがたいととらえられる部分はおそらくその部だけであること、お断りしもしておく。そう、長大なるものとなっている本稿はそも、万人(といっても、カルトの狂信者のように特定の[現実]を処理しないで自分達の[願望]を[現実]と強くも履き違えているような狂っているとの類は別だが)が[状況を理解できるように]とものしているものであり、[臆病さ][偏狭さ]というファクター以外で近寄りがたい話を「わざわざ貴重な時間を割いて」なそうなどというものではない)―― )

 さらに話を続けるが、直近にて述べたようなこと、

[「ブラックホール生成は(実験が進捗を見た)現在もってしておよそ考えられないと判じられるに至っている」との物言いがなされている]

とのことがあって「も」何ら安心材料にならぬとのことが[ある]と[常識的な言い分として「も」指摘出来る]との点についてここ本段からして述べておくことする。

 その点、リサ・ランドールという物理学者は直上にてそこよりの原文引用をなした著作、

KNOCKING ON HEAVEN'S DOOR『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)

にあって次のようなこと「をも」述べている。


| 出典(Source)紹介の部76(5) |

 ここ出典(Source)紹介の部76(5)にあっては物理学者リサ・ランドールが
[ブラックホール生成問題の顧慮開始時期]
にあって「やはり」疑義を呈さざるをえないとの申しようをなしていることを紹介しておく。

(直下、 KNOCKING ON HEAVEN ' S DOOR『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)第10章[ブラックホールは世界を呑み込むか]245ページよりのワンセンテンス引用をなすとして)

一九九〇年代より前の時代には、実験室でブラックホールが生成される可能性など、誰も考えていなかった。なにしろブラックホールを生み出すのに必要な質量は、最低限でもとほうもない大きさだから、一般的な粒子の質量や現行の加速器のエネルギーを考えれば、まったく問題外だったわけである」

(ワンセンテンス引用はここまでとする ―※― )

(※同じくもの箇所の原著 KNOCKING ON HEAVEN'S DOORにての表記は CHAPTER TEN BLACK HOLES THAT WILL DEVOUR THE WORLDより原文引用するところとして、 Before the 1990s, no one thought about creating black holes in a laboratory since the minimum mass required to make a black hole is enormous compared to a typical particle mass or the energies of current colliders.との部となる)

出典(Source)紹介の部76(5)はここまでとする)


 以上のようなことがある半面で、愚人がこととしようところの話柄、主観先行の物言いや印象論とは異なるところで次のようなことを摘示できるように「なってしまっている」から問題なのである。

[リサ・ランドールら世間的には[信頼のおける科学者]となっている向きら物言いと全く一致せざる[予見的言及]にまつわっての[文献的事実]が摘示可能となっているとのことがある....]

 よりもって述べれば、

[門外漢 ――本稿筆者を含めての門外漢―― が判断などなすことができないとのまさしくものその筋の専門家由来の専門的な理論の適否といった次元の問題ではなく「その他の」より基本的・根本的なる次元でLHC実験には ―大卒レベルの教育水準があれば― 誰でも理解できようとの[あかさまな予見的言及]がもう何十年も前からなされている]
(:ただし、[あかさまな予見的言及]がもう何十年も前からなされているのにも関わらず、そのことを具体的かつ客観的に摘示して、その絡みで何が問題になるのかとのことを訴求しようとの人間はこの世界には「どういうわけなのか」まったくもって存在しない。オンライン上で馬鹿な(としか表しようがない)ことを述べている相応の人間ら、ないし、紙媒体上で問題摘示未満の皮相浅薄なことしか述べていないとのマスコミ関係者、ないし、主流派の論法に主流派の論法で挑もうとしているに留まるとの欠陥性伴うやりようを伴っている批判家(うち、ウォルター・ワグナーやルイス・サンチョ、オットー・レスラーのやりようについては本稿にての出典(Source)紹介の部17以降の段で事細かに紹介している)しか目につかない、というのが絶望したくなるようなこの世界の現状である ――筆者は当該案件で第一審からして2012年から2014年、延々と法廷にて不毛なやりとりが続いた行政訴訟の一方の当事者に求められるだけの最低限の情報把握に努めてきたからそのようなことが(『そうも述べられるとの資格があるのか?』と首をかしげられるところでありながらも)述べられるのである(につき、資格なき分際で人間の屑の類が軽侮失笑を買うだけの馬鹿なことを放言しているとのことではないこと、何卒、心ある向きには長大なもの、多大な労力を割いたものとなっているとの本稿の内容を[検証]なしていただきたい次第である)―― )

 その点、リサ・ランドールが自著にて述べているところの、

[一九九〇年代より前の時代には、実験室でブラックホールが生成される可能性など、誰も考えていなかった] (直近にての出典(Source)紹介の部76(5)

との物言いに反して

[往時の加速器より現行のLHCに200倍以上、実現エネルギー規模で近しい(CERNならぬ)CEERN加速器なるものを登場させ][ブラックホール生成問題を隠喩的ながらも複合的に匂わせるとの内容を有し]、また、[惑星がブラックホールに飲み込まれるとの筋立ての別の他作品と接合している]との「1974年発の」小説作品が存在しているとのことがある(本稿の前半部にあっての出典(Source)紹介の部6,出典(Source)紹介の部7出典(Source)紹介の部8],[出典(Source)紹介の部9出典(Source)紹介の部10を包摂する部位にて当該作品より事細かに文言を抜粋しながら詳述のことである)

・1980年代初頭からして大量の極微ブラックホールの生成を加速器との兼ね合いで扱ったサブ・カルチャー作品が存在しているとのことがある(本稿の前半部、出典(Source)紹介の部4を包摂する部位にて当該作品より事細かに文言を抜粋しながらも詳述のことである)

というのが ―そのようなことは筆者とて当然に認めたくはないところなのだが― 

[現実にそこに存在しているとの動かしようもない[文献的事実]の問題]

となっているとのことがあるのである(:本稿の前半部の内容はそうしたことの兼ね合いで研究機関の表面額面上の発表と具体的にそれ以前から存在していた文物の間に横たわる[深刻な矛盾]を挙げ連ねて問題視している。それが我々の生き死にの問題にダイレクトに接合する欺瞞の所在に係るとの認識からである。に対して、不誠実な人間、自分の命も、自分の係累縁者の命も売り払えるとの相応の人間は「そういうことがあってもただの偶然ですよ」なぞと言うところか、とも思うのだが(あるいはそうした[歴とした現実]を[現実]として情報処理しない)、きちんと内容を読めば、いかな[欠陥人]にも不実な反論がなせぬとの矛盾がある、そう、[1970年代からして特定数値的特性で200倍ほど、現行のそれに近しいCEERNCERNではなくCEERN)の加速器がブラックホールによる惑星呑み込み問題と接合するようなかたちで言及されていること]と[1990年代まで(否定的にも、か)ブラックホール生成問題については考えられるところがなかったとの権威申しようがなされていること]との間の矛盾という何らかの原因なくして成立せぬ矛盾が存在しているということが揺るぎようもない事実の問題としてそこにあること、納得いただけるようになっている)


(本稿にての従前の段で取り上げてきたところの[加速器による[破滅の子]生成]にまつわっての先覚的言及ありようを以下、一例、再呈示しておくこととする ―尚、本稿では他にも『フェッセンデンの宇宙』(原題 Fessenden's World)や『リアノンの剣』(原題 The Sword of Rhiannon)といった作品らが同じくものことに関わるところで何故、問題になるのかの詳解を講じたりもしてきた― )


 要するに、リサ・ランドールの抜粋したところの物言い ――「90年代までブラックホールが生成されるなど観念されるところではなかった」(出典(Source)紹介の部76(5))とのおそらく Planck Energyプランク・エネルギーの実験室再現不可能性(本稿にての前半部にて入念に解説してきたところの[加速器ブラックホール人為生成にあって従前必要と考えられていた要素])を典拠にしての物言い―― からして、(同様の申しようが大同して科学界にて共有されていることは本稿の冒頭部から先述なしているわけでもあるが)、
[既に予見されていたことに対して科学者らがそれを無視するが如く無責任なる気風の体現物]
ないし
[ランドール博士の無知の体現物としての物言い]
ないし
[我々全員の運命を嘲笑うが如く嗜虐的予言の存在を傍証しもすること]
と容易に判じられるようになっているのである(:ランドールの表記の物言いと密接不可分だろうとの研究機関報告書の内容についてはそこに認められる[欺瞞性]も込みにして本稿の前半部、文字カウントしているところとして十万字超を割いての前半部で入念に論じたてていることである。 すなわち、問題となるところの研究機関報告書の特定部らを原文抜粋し、といった文言を含む研究機関報告書に対して米国の法律学者などからはいかなる指摘がなされているのかを指摘しつつし、同じくもの研究機関申しようの欺瞞性を嘲笑うような、[偶然性を否定するような先覚的言及]がなされていたとのことを ―そのようなことを該当部の具体的紹介なしつつ、いかな側面で問題になるのか懇切丁寧に指摘しようとする人間など「どういうわけなのか」この世界ではこの身を除き「絶無」なのであるが― [事実A]から[事実J]とのかたちで順次摘示してきもした ――詳しくは本稿にての出典(Source)紹介の部1から出典(Source)紹介の部10を包摂する解説部を参照されたい―― )。

 などと述べても、

「リサ・ランドールのことは知っている。ハーバードを出たというあのカリスマ物理学者であろう?ブレーンワールド仮説に伴うシャワーカーテン世界観の呈示といったことで有名な科学者ということで知っているが、現代の科学は細分化・専門家の極みを見ており、ランドール本人は重要なことを知らずに1990年代までブラックホール生成のことが誰にも観念されていなかったなどと述べているのではないか」

と分け知った顔で述べる人間もいるかもしれない。
 
 だから書くが、

[リサ・ランドールは加速器によるブラックホール生成理論に関して一廉ならぬ貢献をなしていた人物として知られている向きとなる]

 この身が鼻を覆いたくなるような臭気の元を辿っていった先にあったことの探索、そこからその程度のことまでは門外漢ながらも細やかに把握しもするように至ったとのところ、そして、
[素粒子物理学(高エネルギー物理学)に近しいところで研究をなしているといった人間らには述べるまでもないことか]
とはとらえられるところなのだが、そのこと、ランドール博士がブラックホール生成の理論深化に関して一廉ならぬかたちで関与しているとのことにまつわる出典を挙げておくことする。


| 出典(Source)紹介の部76(6) |

 ここ出典(Source)紹介の部76(6)にあってはリサ・ランドールが加速器によるブラックホール人為生成にまつわる理論の大御所の一人となっていることの典拠を挙げておくこととする。

(直下、本稿前半部で挙げてきたところの法学者論稿 THE BLACK HOLE CASE: THE INJUNCTION AGAINST THE END OF THE WORLD ―入手方法も紹介済みの論稿― の848と振られた部よりの抜粋を(そちらへの言及は本稿ではいままでなしていなかったところとして)なすとして)

In 2000, Giddings, along with renowned Harvard physicist Lisa Randall and MIT physicist Emanuel Katz, wrote a paper that provided an in-depth treatment of gravity and black holes in a five-dimensional universe, arguing that the 5-dimensional arrangement is possible.Faced with this potential gap in their safety argument, Giddings and Mangano went back to the drawing board to find empirical evidence of the LHC’s safety. Specifically, Giddings and Mangano sought to bolster the cosmic-ray argument.

(拙訳として)
2000年にあってギディングスと著名なハーバード大学の物理学者リサ・ランドール、そして、マサチューセッツ工科大学の物理学者エマニュエル・カッツの三名は5次元宇宙(ファイブ・ディメンジョナル・ユニバース)における重力とブラックホールに関する込み入っての扱いを条件にした場合、5次元にまつわる修正が可能となると論じた論文を書いた。彼らの安全性議論と(そこから導き出せる)潜在的ギャップに直面し、ギディングスとマンガノはLHCの安全性に関する経験的証拠を見つけ出すために製図板に戻って行った。特にギディングスとマンガノは宇宙線の議論(にあっての安全性論拠呈示)のてこ入れを追及するとのことになった」

(訳を付しての引用部はここまでとする)

出典(Source)紹介の部76(6)はここまでとする)


 上にて引用なした法学者論稿記述内容は

[「1999年にはブラックホールの生成可能性は否定された」→「2001年には余剰次元モデル(1998年に提唱の新規の理論のモデル)に基づく新規の理解からブラックホール生成可能性が目立って肯定されるようになった」との経緯 ―本稿前半部にて仔細に提示しているとの経緯― の合間(2000年)に横たわる水面下のやりとり]

について解説しているとの部位、報告書が陽のあたる世界ならば幕間の舞台裏の動向を扱っているとの部位となる(:本稿前半部でも詳述を試みていることだが、1999年にウォルター・ワグナーら(実験関係者にこれ軽侮の極み、といった扱いを受けている向きら)がブラックホール生成可能性があるのではないのかと疑義を発しだしていた ――出典(Source)紹介の部1および出典(Source)紹介の部2を参照のこと―― 加速器によるブラックホール生成について当初「ありえるところではない」と言われていた状況から一転、それがありうるとの意見の呈示に至った展開でもある)。

 とにかくも、である。上にて見るようにリサ・ランドールというのは

[ブラックホールの人為生成が可能である]

との論拠を水面下で呈示していた人間となるのである(:ランドールらが関わってのブラックホール生成可能性認容へ向けての理論上の地殻変動は[粒子加速器実験に係るリスクやりとりの問題性に関して非を鳴らすべく手前が水面下で実行していた挙動]のうちのひとつ、手前が原告として関与していた行政訴訟、第一審からして年度にして二年をまたいでずるずると続いていた国内行政訴訟で提出した第五準備書面と題しての準備書面(法廷やりとり文書)に付した提出の膨大な書証(証拠)でもってそれについて「も」法廷で(これ無為にといったかたちで)訴求を試みていた[現実としての実験関係者やりとり]の一側面上のものでもある ――行政訴訟については背面の意図あって「ためにして」提訴していた訴訟であったところをカルト成員にその典型例が見出せようとの相応の者達、[[事実]を[事実]として認識する自由度すら有して「いない」との相応の者達][自己および自組織の都合の良いようにしか現実を解釈しないとの傾向が強くもあると見受けられる者達]によって「結果的に無為」に終わったきらいありの訴訟でもあるわけだが、とにかくものこととして、筆者はこのような世界でそうしたことまでをやっていた―― )。

 が、まだ、

[ランドールがブラックホール生成可能性認容に向けての流れに関与した科学者]

となっていることについて疑義があるとの向きもあるかもしれない。

 であるから、ボローニャ大学の学究の Robert Casadio( Dipartimento di Fisica, Universit`a di Bologna )とアラバマ大学の学究の Benjamin Harms( Department of Physics and Astronomy, The University of Alabama )ら二名の物理学者に由来する論稿、

Can black holes and naked singularities be detected in accelerators?(訳せば『加速装置でブラックホールと裸の特異点は検出されるか』といった塩梅となる論稿)

の内容も下に引いておく。


| 出典(Source)紹介の部76(7) |

 ここ出典(Source)紹介の部76(7)にあってはリサ・ランドールら定立の理論であるRSモデルがいかようにして加速器におけるブラックホール生成議論に影響を与えているかについての典拠を紹介しておく。

 その点、2002年に初出の物理学者ら論稿、

Can black holes and naked singularities be detected in accelerators?(左記のタイトルをそのままにグーグル検索エンジンに入力すれば、オンライン上の論稿配布サーバーarXivより誰でもダウンロードできるようになっているとの論稿)

にあっては次のような記載がなされている。

(直下、論稿 Can black holes and naked singularities be detected in accelerators?にあっての冒頭部よりの原文引用をなすとして)

We study the conditions for the existence of black holes that can be produced in colliders at TeV-scale if the space-time is higher dimensional. On employing the microcanonical picture, we find that their life-times strongly depend on the details of the model. If the extra dimensions are compact (ADD model), microcanonical deviations from thermality are in general significant near the fundamental TeV mass and tiny black holes decay more slowly than predicted by the canonical expression, but still fast enough to disappear almost instantaneously. However, with one warped extra dimension (RS model), microcanonical corrections are much larger and tiny black holes appear to be (meta)stable. Further, if the total charge is not zero, we argue that naked singularities do not occur provided the electromagnetic field is strictly confined on an infinitely thin brane. However, they might be produced in colliders if the effective thickness of the brane is of the order of the fundamental length scale (~TeV-1).

(拙訳として)
「我々は仮に時空間が高次元的なものであった場合のこととしTeVスケールでの粒子加速器で生成されうるブラックホールの存在状況についての研究をなした。小正準的なる(マイクロカノニカルな)理解を採択した場合、それら(ブラックホールら)の寿命は強くもモデルらの詳細に依存するとのことを我々は見出している。もし余剰次元がコンパクトなものであるのなら(ADD理論)、小正準的な熱を持った状態からの小正準的な意味での偏差(逸脱)は一般的に根本的なTeVスケール質量に近くもなり微小なブラックホールは正準的な(カノニカルな)表現で予測されるよりゆっくりと蒸発していく、だが、ほとんど瞬時にといった形でまだ十二分に早く蒸発する。だがしかし、ワープド・エクストラ・ディメンジョン・モデル(ワープする余剰次元モデル.RSモデル)にあってのブラックホールは小正準なる修正がより大きくなり、極微なブラックホールはより安定的(ないし準安定的)となるように見える。さらに言えば、仮にもし総電荷がゼロでなければ、極めて薄い膜にあっての電磁場が厳密に制限されていない限り[裸の特異点]は生じない。 しかしながら、それら(ブラックホールの裸の特異点)はもし有効的な膜の厚さが最小長単位 (TeVのマイナス一乗/TeVの逆数)のオーダーに達するのなら粒子加速器によって生成されうる」。

(訳を付しての引用部はここまでとしておく ―※― )

(※注記として:
 実験機関から見ての「外部の」LHC実験批判者らは上にて引用なしたところの論考内容そのものをもってして実験批判に用いていもするとのことがある。上にて言及なしているように論稿の書き手がボローニャ大学(かのダンテもそこで学んだことが知られるイタリアの極めて歴史古き大学)に所属の権威サイドの物理学者 Robert Casadioであることを持ち出しもし、
「そういった権威もが[生成されたブラックホール]は蒸発しない可能性があると述べているではないか。であるから、LHC実験は危険と言えるのではないか」
と実験に対する批判を批判者らは展開しもしてきたというわけである (その点についてはその気があるのならば難なくオンライン上に流通している英文実験批判文書「複数」を捕捉・ダウンロードできもしようとのかたちとなっている)。
 しかし、
「生成されたブラックホールは蒸発しないかもしれない」
との趣旨のことを表記論稿にて見積もりしているとの Robert Casadioらにしてみても「後にあって」LHCの安全性にはきと太鼓判を押す側にまわっている。
 については、英文Wikipedia[ Safety of high-energy particle collision experiments ]項目にも
(以下、引用をなすところとして)
On 19 January 2009 Roberto Casadio, Sergio Fabi and Benjamin Harms posted on the arXiv a paper, later published on Physical Review D, ruling out the catastrophic growth of black holes in the scenario considered by Plaga.(大要訳なすとし)「彼らが論稿配布サーバーarXivにて公開した論稿(註:具体的には直近挙げたのとは別の論稿の Possibility of Catastrophic Black Hole Growth in the Warped Brane-World Scenario at the LHC『LHC実験にあってのワープした余剰次元モデルに依拠しての破滅的ブラックホール成長の可能性』との論稿のことを指す)にあって物理学者 Robert Casadioらは[プラガに提示されたシナリオ](註:ここで[プラガ]と表記されているのは加速器生成ブラックホールにて欧州だけが限局的に吹き飛ぶことになるやもしれぬとの[ボサノバ・シナリオ]に言及したことでも知られる「元」マックス・プランク研究所研究員たる Rainer Plaga ――実験機関関係者にその言いようが結果的に否定されたとの向き―― のことを指す)を排除せんと試みている]
と記載されているとおりである。
 以上をもってして一応の注記とした)

 上にて挙げた2002年の Robert Casadioら論稿に見るところの、

「だがしかし、ワープド・エクストラ・ディメンジョン・モデル(ワープする余剰次元モデル、RSモデルこと Randall-Sundrum model)にあってのブラックホールは小正準なる修正がより大きくなり、極微なブラックホールはより安定的(ないし準安定的)となるように見える」

のワープド・エクストラ・ディメンジョン・モデル(ワープする余剰次元モデル.RSモデル)の提唱者がリサ・ランドールとなっているとのことがある。

[1998年提唱の同じくも余剰次元にまつわる嚆矢的理論たるADDモデル](本稿の先の段、例えば、出典(Source)紹介の部2にて言及していたところの加速器のブラックホール生成論拠となっているとの理論)

のADDがその発表者アルカニハメド、ディモプロス、ドバリの三名の頭文字よりとられているようにRSモデルのRは「ラ」ンドール・「サ」ンドラム・モデルのランドールであり、リサ・ランドールのことを指すのである(英文Wikipediaにも余剰次元にまつわる[ Randall-Sundrum model ]にまつわる解説項が設けられているので疑わしきは ――ただ単純にリサ・ランドールがRSモデルとされるものの提唱者か、という観点からでもいいので―― その部からして確認されるのがよろしいか、と思う)。

出典(Source)紹介の部76(7)はここまでとする)


 以上述べてきたこと、および、先に ―出典(Source)紹介の部76(6)の段で― 法学者論稿 THE BLACK HOLE CASE: THE INJUNCTION AGAINST THE END OF THE WORLDより引いたこと In 2000, Giddings, along with renowned Harvard physicist Lisa Randall and MIT physicist Emanuel Katz, wrote a paper that provided an in-depth treatment of gravity and black holes in a five-dimensional universe, arguing that the 5-dimensional arrangement is possible. Faced with this potential gap in their safety argument, Giddings and Mangano went back to the drawing board to find empirical evidence of the LHC’s safety. (訳として)「2000年にあってギディングスと著名なハーバード大学の物理学者リサ・ランドール、そして、マサチューセッツ工科大学の物理学者エマニュエル・カッツの三名は5次元宇宙(ファイブ・ディメンジョナル・ユニバース)における重力とブラックホールに関する込み入っての扱いを条件にした場合、5次元にまつわる修正が可能となると論じた論文を書いた。彼らの安全性議論と(そこから導き出せる)潜在的ギャップに直面し、ギディングスとマンガノはLHCの安全性に関する経験的証拠を見つけ出すために製図板に戻って行った」)を複合顧慮しもし、

[「一九九〇年代より前の時代には、実験室でブラックホールが生成される可能性など、誰も考えていなかった」との物言いがその方面の大家たるリサ・ランドールによってなされている(彼女ランドールは上にて引用しているように「ブラックホール生成問題をリスクとして考えるより401k(米国にあっての確定拠出型個人年金)の目減りの方を気にした方が良い」などとのことをどの口でか述べて、ブラックホール生成問題に「安全である」との太鼓判を押しているとの向きでもある)

とのことからして「実にもって問題である」と指摘できるのである(:極々単純化すれば、「リサ・ランドールは加速器によるブラックホール生成問題に関する論拠を呈示しているそちら方面の専門家である」→「その彼女が[90年代まで誰も実験室でブラックホールが生成される可能性など考えていなかった]と強調している」→「しかしながら、現実には極めて緻密に加速器によるブラックホール生成を予測するが如く先覚的言及がなされていたとのことがあると容易に摘示できるようになってしまっている」とのことが問題になる)。

 それにつき、再度、繰り返しもするが、

[[往時の加速器より現行加速器LHCに200倍以上、実現エネルギー規模で近しい加速器 ――しかも、その架空の加速器の運営機関は露骨にCERNを想起させるCEERNという名前を振られてのもの―― を登場させ]そのうえで[ブラックホール生成問題を隠喩的に複合的に匂わせもしている]との作品にして、また、[惑星がブラックホールに飲み込まれる作品と接合している]との1974年発の小説作品が存在していること]

とのことがある中で以上のランドールの申しように対して述べられることはそれが[既に予見されていたことに対して科学者らがそれを無視するが如く無責任なる気風の体現物]ないし[我々全員の運命を嘲笑うが如く嗜虐的予言の存在を傍証しもすること]であるとのことになる([ランドール博士の無知の体現物としての物言い]である可能性はここまでの内容から省くことができることは理解いただけることか、と思う)。

 生き死にに関わるところでそういうことが垣間見れるということについてそれが本当に[危険]なものであるとの可能性を一切顧慮しないとの向きらが眼前にいもした場合にはそういう向きらに対しては正直、―「悪い意味で」だが― まったくもって感心させられる次第でもある。『カモにされて殺されていくという[知的生命体の尊厳]とはおよそ無縁の最期をも認諾・認容するだけの心根をそうした向きらが有している』と思うがゆえにである ――お分かりいただきたくもあるのだが、ここでは世間的人間のありようを念頭にしもして痛烈な皮肉・厭味をわざと発している。につき、読み手、『自分は本当に生き残るに値する存在である』と考えているような向きにあっては本稿([危険]が[危険]たる所以を事実の山とそれら事実の山によって示される堅い因果関係の集積でもって摘示することを使命としてものしているとの本稿)の内容の検証をなすことでこの身にそのような皮肉を吐く資格があるかないかどうかよく判断していただきたいものである―― 。

 以上をもってして

[時空間を結ぶ通路]としてのワームホールやカー・ブラックホールを巡るトピックとしていかようなことがあるのか。また、加速器とそれらワームホールやカー・ブラックホールがいかに結びつけられているのか]

とのことについての長くもなっての解説部を終えることとする。

カー・ブラックホールやワームホール生成についての解説はここまでとする

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直下、冒頭部へのリンクを設けておく

(⇒[加速器実験にまつわる根深き虚偽]の問題よりはじめての状況指し示し部、その冒頭頁へは下より)

[典拠紹介部第1頁 加速器実験に伴う欺瞞性から証示なせることについて]

 上にて挙げているのはドイツ浪漫主義芸術の巨匠たる18世紀画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(Freemasonでもあったとの画家 Caspar David Friedrich)の手になる一品、

Der Wanderer uber dem Nebelmeer雲海の上の旅人』(に多少の[動き]をアレンジとして加えたもの)

となる。

 言われようの問題として一般に、

[人間の崇高なる精神が高みを目指し、ついぞ多くの物事を達観するに至った時、その折の孤独と感慨を描いた画]

などと形容される上掲の『雲海の上の旅人』に関して(本稿でもその言行を順次・段階的に取り上げることになるとの)物理学者リサ・ランドールは[次のような申しよう]をなしている。


(直下、物理学者リサ・ランドールの手になる著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)にての CHAPTER THREE LIVING IN A MATERIAL WORLD[第三章 物質世界に生きる]の章の記述内容 ――オンライン上検索エンジンにあっての原文検索にて該当部特定できるところの記述内容―― よりの原文引用をなすとして)

Our universe is in many respects sublime. It prompts wonder but can be daunting ―even frightening― in its complexity.  Nonetheless, the components fit together in marvelous ways. Art,science, and religion all aim to channel people’s curiosity and enlighten us by pushing the frontiers of our understanding. They promise, in their different ways, to help transcend the narrow confines of individual experience and allow us to enter into―and comprehend―the realm of the sublime. (See Figure 11.)
          [ . . . ]
[ FIGURE 11 ] Caspar David Friedrich’s Wanderer Above the Sea of Fog (1818), an iconic painting of the sublime ― a recurring theme in art and music.

(上の原著引用部に対する[訳文]として国内流通訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版にあっての81ページに記載されているところを引くとして)

多くの点で、私たちの宇宙は崇高だ。その複雑さは好奇心を駆り立てはするが、無力感も抱かせるし、ことによっては恐怖さえも感じさせる。にもかかわらず、宇宙の構成要素は素晴らしくぴたりと絡みあっている。芸術、科学、宗教は、いずれも人々の好奇心を促して、理解の限界を広げさせ、それによって私たちを啓蒙することを目指している。いずれもそれぞれのやり方で、個人の経験の狭い領域を越えさせることを約束している。それがかなえられたとき、私たちは崇高なものの領域に踏み込む――そして理解する――ことができるのだ(図11を参照)。 …(中略)… [図11]ドイツの画家カスパー・ダーヴィド・フリードリヒの「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ。崇高さは、美術と音楽に繰り返し登場するテーマである

(以上をもって Knocking on Heaven’s Doorにての原著表記および訳書よりの引用とした)


 さて、何故、ここ脇に逸れての部にあって「目立つように」特定絵画 ― 『雲海の上の旅人』― を挙げ、その絵画に対する物理学者の評しよう ―「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ....― などを引いたりもしたのか

「それは、」
絵画『雲海の上の旅人』に対して直上引用なしたような評しようをなしているとの物理学者リサ・ランドールが

加速器によるブラックホール生成可能性にまつわるトピックの理論深化に一廉ならぬ貢献をなしているとの著名物理学者

[[崇高なるもの]を目指しての宇宙の探求(およびそのための装置と銘打たれている巨大加速器LHC)の称揚・礼讃をなしているとの向き

であるとのことがあり、また、なおかつ、彼女リサ・ランドールの手による、(絵画『雲海の上の旅人』を科学者が目指しての[崇高さ]とを結びつけている)引用元著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)が

人間のありよう(崇高さとはおよそ程遠いところにあるありよう)]
人間の辿る運命

を嘲笑うような[嗜虐的寓意]で満ち満ちていると申し述べられるようになっている著作であるとのことがある、遺憾ながら
[理の当然]
として申し述べられるところとしてある ――個人のせせこましい偏頗(へんぱ)な主観などとは一線を画したところで客観的かつ具体的にこれはこうでこうだと申し述べられるようになっている(出典呈示を第一義にしての本稿では無論、その論拠を事細かに挙げる)とのところとしてある―― からであり、そのことに注意を向けたかったからである(※)。

(※上にて引用元とした著作、 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)、同著にあってはその冒頭部より
September 10, 2008, marked the historic first trial run of the Large Hadron Collider (LHC). Although the name―Large Hadron Collider― is literal but uninspired, the same is not true for the science we expect it to achieve, which should prove spectacular. (表記英文引用部に対する訳として)「2008年9月10日、ラージ・ハドロン・コライダー(LHC)が歴史的始動を見た.[ラージ・ハドロン・コライダー]との名称は有り体に言ってインスピレーションを何ら与えぬとの平凡なものだが、私たちがそれ(LHC)に[証明すべきととらえている壮大なる挙]を託しているとの意では[科学(の進歩)]にとり同じくものことは真実とはならない(LHCは際立ってのインスピレーションを与えるものである)」
などとのことが書き記されている。
 そうもした書きようが目立ってもの冒頭部にてみとめられる著作ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアにおける表題、 [天国のドアをノックする]の由来についてリサ・ランドール女史は同じくもの著作の中で次のようなことを述べてもしている。
(以下、 Knocking on Heaven’s Doorにての CHAPTER FOUR LOOKING FOR ANSWERSより引用なすところとして)
I first heard the phrase “knockin”on heaven’s door”when listening to the Bob Dylan song at his 1987 concert with the Grateful Dead in Oakland, California. Needless to say, the title of my book is intended differently than the song’s lyrics, which I still hear Dylan and Jerry Garcia singing in my head. The phrase differs from its biblical origin as well, though my title does toy with this interpretation. In Matthew, the Bible says, “Ask, and it shall be given you; seek, and ye shall find; knock, and it shall be opened unto you: For every one that asketh receiveth; and he that seeketh findeth; and to him that knocketh it shall be opened. (以上原著表記に対して訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版[第四章]103ページにての表記を引くとして) Knocking on Heaven’s Door(天の扉を叩く)]――これが本書の原題だが、私が最初にこのフレーズを聞いたのは、一九八七年、カリフォルニア州オークランドでのグレイトフル・デッドとのコンサートで、ボブ・ディランが『天国への扉』を歌うのを聞いたときだった。いまでも私の頭の中ではディランとジェリー・ガルシアがこれを歌っているのが聞こえてくるけれど、いうまでもなく、私の本のタイトルは、この曲の歌詞とは意味が違っている。このフレーズは出典である聖書の一節とも違っているが、私のタイトルはこちらの意図を拝借したものだ。聖書の「マタイ伝」には、このように書かれている。「求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり
(以上、引用部とした)
 といったところ、新約聖書のマタイ伝にあっての
[求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり]
とのフレーズ、それが
[天国の門]・[天国への扉]・[天国への階梯](ステアウェイ・トゥ・ヘブン)
との兼ね合いでいかように嗜虐的なる別側面での意味( Double Meaning )と共にあるのか、そのことからして具体的典拠を挙げ連ねるとの式で遺漏無くも事細かに示そうというのが本稿の本義であるとここ脇に逸れての部にあって訴求しておきたいとの意図が筆者にはある)

当サイト内にあっての【各頁および各典拠への一覧方式遷移部】、及び、【PDF形式文書配布ページ】へのリンクを直下、設けておく

各頁および各典拠への一覧方式遷移部へは以下より


問題となる[「予見的」言及→実現]の体系についての[典拠紹介部]一覧呈示頁

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典拠解説媒体としての[一括PDF文書]の公開頁

ここ本頁内にて[参照先]として挙げている【「容易に後追い確認なる」「堅い」ソースを呈示しての出典紹介部ら】、それぞれへの[遷移経路]を設けておく (:クリックすることでブラウザ ―インターネット閲覧ソフト― の[別タブ(別枠)]にて典拠紹介部を表示( open "additional" tabbed window(s) of web browsers ))

[出典(Source)紹介の部1](加速器のブラックホール生成リスク問題視の契機が1999年にあり、の折、実験機関はブラックホール生成可能性それ自体を否定していたとのことにまつわっての典拠紹介部1)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第2頁 1999年における加速器を巡る議論動向

[出典(Source)紹介の部2](加速器によるブラックホール生成が[現実的にありうること]と当事者実験機関および科学界にて表立って論じられ出したのが2001年であると判じられるようになっていることにまつわっての出典紹介部2)
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典拠紹介部第3頁 ブラックホール生成可能性にまつわる研究機関の変節の経緯

[出典(Source)紹介の部3](加速器のブラックホール生成問題に関し、「たとえブラックホール生成がなされても蒸発するから安全である」との論理を目立って前面に出しての実験機関公式報告書が2003年に出されていることにまつわっての典拠紹介部3)
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典拠紹介部第3頁 ブラックホール生成可能性にまつわる研究機関の変節の経緯

[出典(Source)紹介の部4](西暦2000年前後の科学界やりとりと際立って類似性を呈しての[加速器ブラックホール生成のストーリー]を扱う小説作品が「1980年に」世に出ていることにまつわっての典拠紹介部4)
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典拠紹介部第4頁 小説『未来からのホットライン』に見るブラックホール生成描写

[出典(Source)紹介の部5](西暦2000年との折柄にあっては物理学界を代表するノーベル賞受賞科学者が[「他の」加速器リスク]の可能性を多めに見繕う慎重論を呈しつつも「加速器のブラックホール生成可能性などはエネルギー単位の問題から即時否定できるものである」と明言していたことにまつわっての典拠紹介部5)
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典拠紹介部第5頁 科学界発表動向となんら一致せざるところの先覚的言及として

[出典(Source)紹介の部6]から[出典(Source)紹介の部9]70年代に遡るところとして[欧州CERN加速器によるブラックホール生成]を臭わせている風が如実にあるとの[複数フィクション]が存在していることにまつわっての典拠紹介部6から典拠紹介部9)
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典拠紹介部第6頁 70年代小説らに見る「克明無比なる」ブラックホール生成に通ずる言及


典拠紹介部第7頁 『ホール・マン』と『ランゲルハンス島沖を漂流中』の繋がり合い